Beaujolais Cuvee Coeur de Vendanges
ボージョレ　クール・ド・ヴァンダンジュ　赤
ワイン名：ボージョレ
クール・ド・ヴァンダンジュ　赤
原産国／地方：フランス／ボージョレ
原産地呼称：ボージョレ
品種：ガメイ100％
　クール・ド・ヴァンダンジュは、僅か2ヘクタールの畑から造られ、樹齢100〜120年のブドウ樹100%由来の、とても珍しく、型破りなボージョレ。ピエール=マリーは古樹のブドウを使用しオーク樽で翌4月まで熟成することによって豊かでパワフルなキュヴェになっている。かすかな木のノートがとても熟した赤果実や黒果実のアロマと混ざりあっている。余韻は上品で長い。

＊キュヴェの個性：
　このワインはごく僅かに限られた愛好家にしか知られなかったワイン。リヨンのフードジャーナリストであるジャン=フランソワ・アーベルによって、1990年代に広められた。ピエール=マリーはもっとも古樹のブドウを使用し、樽で熟成することを選んだ。

＊栽培法と醸造法：
　サン・ヴェランの1ha（花崗岩質）に植樹された樹齢100年以上のブドウ樹と、ボージョレ地区中央部ヴォー・アン・ボージョレの1ha（暗い花崗岩質）に植樹された樹齢120年のブドウ樹とをブレンド。剪定はコルドンもしくはゴブレ方式。SO2の添加は最小限。シャプタリザシオンはしない。7日間のマセレーション発酵。熟成は樽50％と大樽50％で6ヶ月間。

＊ティスティング：
■ 色：　明るい赤紫や紫色を含む深い色調
■ 香り：　しなやかなオークのアロマが純粋で明確な、熟した赤果実と黒果実のアロマと混ざり合っている。
■ 味：　凝縮された赤と黒の果実のクーリとキャンディのノート。フレッシュで上品なテクスチャー、素晴らしい余韻。

＊ペアリング：
　テリーヌ、リヨンの大きなソーセージ、小さな腸詰、ローストした若いウサギ、子牛のリブ、ソースを添えた赤身の肉、カマンベール・チーズやサン・マルスランチーズ、そしてチョコレート・デザートに良く合う。

＊サーヴィス：
■ 保存期間：　2〜3年後がピーク。
■ サーヴィス温度：　13℃

＊専門誌評価：
★ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス 2022年版　92点 &「お手頃価格で美味しい100のワイン」に選出（2020VT）

★ワイン・アドヴォケイト　92点（2019VT）
　フランスのワインの中でも、飲むべき最高に価値のあるワインの1つ。2019年物もお薦め。プラムとラズベリーのアロマが混ざり、そこにバラの花やカンゾウのヒントが加わる。ミディアムからフルボディ。きめ細かく、包容力があり、芯には深みがある。生き生きとした酸と心を打つタンニンが特徴的。飲み頃は2020〜2030年。

★ヴィノス　92点（2019VT）
　きらめくルビー色。新鮮な赤果実や青果実、カンゾウや花のコンフィが香り豊かなブーケを構成。スパイスやミネラルのアクセントも加わる。味わいはジューシーで切れがいい。アタックは苦みのあるチェリーやラズベリーの風味が広がるが、後半には甘味が続く。余韻は長く、歯ごたえのある感覚。赤果実の滑らかなノートや、控えめながらもワインの魅力を引き立てるタンニンが幾度となく押し寄せる。飲み頃は2022〜2028年。