HOME >> 生産者情報 >> ジャン=クロード・ベルエ(フランス/ボルドー地方) 

↓INDEX↓
ベルエ・ファミリー
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パーカー・ポイント100点
ボルドー史上最多獲得
シャトー・ペトリュス
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シャトー・ペトリュス訪問記
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ジェーン・アンソンによる
ジャン=クロード・ベルエ
とのインタビュー
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『ニューヨーク・タイムズ』
2014年7月29日
孤高の輝き
イルレギーのワイン
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『ル・ポワン』
2013 年11月30日
ジャン=クロード・ベルエ
たぐい希なる醸造家
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『ワイン・サーチャー』
インターヴュー記事
2013年5月29日
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英『デカンター』
ベルエ父子の特集記事
2010年1月号
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元ペトリュス醸造長が
故郷バスク地方で造る
イルレギー
ドメーヌ・ブラナ
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商品ラインナップ
     ペトリュス元醸造長が故郷バスク地方で醸造  ペトリュスで研鑽を積んだドメーヌ・ブラナの現当主ジャン・ブラナと非常に緊密な関係であったことから、ジャン=クロード・ベルエが醸造に携わる。

 起源に忠実、純粋、そして、エレガントで絹のような偉大なるイルレギー。ドメーヌ・ブラナのイルレギーは、St. Jean de Pied de Port サン=ジャン・ド・ピエ・ド・ポーの町に近いIspoure イスプールにある傾斜60%、南南西向きの緯度200-300メートルに位置する砂・石灰質土壌の畑に植わる平均樹齢25年のブドウ樹に由来。ブドウはリュット・レゾネに則って栽培されており、ギヨ方式、グリーン・ハーヴェストで6-10房残るように剪定。HVE(=Haute Valeur Environnementale:環境価値重視)認証を取得している。

《ブラナ家の歴史》
 1897年、バスク地方のワインへの情熱からピエール=エティエンヌ・ブラナはバスクのウスタリッツでネゴシアンとしてキャリアをスタート。息子のジャンが後を継ぎ、サン=ジャン・ド・ピエ・ド・ポーにドメーヌを構えた。ジャンは妻マリーの死後、彼の息子のエティエンヌとドメーヌの運営を続けた。1974年、エティエンヌと妻アドリエンヌはオー・ド・ヴィ(ポワール・ウィリアム)の蒸留を開始、1984年には子どもたち(ジャンとマルティーヌ)とともにAOC イルレギーに自社のブドウ園を所有し、ワインの醸造に踏み切った。希有なテロワールとブドウ栽培に適った日照条件のもと、ドメーヌ・ブラナはガスコーニュの伝統的なブドウ品種、プティ・クルビュと、フランス南西部の品種グロ・マンサンを使用したイルレギー白の再生に奔走し、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、そしてタナを使用した期限に忠実な赤ワインというコンセプトに基くイルレギー赤で成功を収め、代々続く伝統的なブドウ栽培を復活させた。以降、ドメーヌ・ブラナは品質にこだわる蒸留酒製造販売兼栽培家の伝統を守り続けている。


《情熱、遺産ともいえる秘伝の技》
 4世代にわたりワインに携わってきたドメーヌ・ブラナでは、現在、現当主ジャンと妹のマルティーヌがイルレギー、そして蒸留酒を手がけることにより、ブラナの歴史に功績を残している。至上の食卓に供され、星付の偉大なシェフ(ミシェル・ゲラール、トロワグロ、アラン・デュカス)たちが信頼を寄せる。苦言と伝承が実を結ぶ瞬間だ。オー・ド・ヴィとリキュールは、果実の真髄と端正なアロマを備え、確たる伝統を継承するに相応しいレベルだとマルティーヌが判断するまで、マセレーション、もしくは蒸留器のなかで忍耐強くその時を待つ。1984年、ジャンは23ヘクタールのブドウ畑を、南南西向きで鉄分の豊富な三畳紀層からなる良質な土壌の区画(段丘)に移した。土壌の多様性(シスト、泥灰岩質、粘土)は、人々が幸せを見出すワインの品質と様々な表現を与える。農業は環境に強く結びついているため、ブラナではリュット・レゾネに則って最大限の注意を払いブドウを栽培している。収穫は手摘み。醸造学を修め、ペトリュスでも研鑽を積んだジャンは専門家と共に古代品種のリストアップと育種のための種の保存にも努めている。このようにしてイルレギー固有で、今や忘れ去られようとしている古代品種を提案し、伝統を復活させている。ジャンはドメーヌの運営にも携わっている。アラドワの丘の斜面を背にロンスポー峠に面するバスク地方のナヴァールの建築様式の純粋たる伝統に囲まれた塔が目印のドメーヌは、偉大な品質のワインを生み出す近代的なハイテク技術が備わっている。この地方ではアクセリアと呼ばれるカベルネ・フランは、バリックでの醸造中に思いがけない進化を遂げるため、特別な配慮を欠かせない。

《コメント》
 *ジャン=クロード・ベルエ(醸造家)
 エティエンヌ・ブラナは原点に立ち戻り、途方もない冒険に踏み込んだ。この地を表現したAOC イルレギーの誕生に、私は関わった。洗練されすぎたテクノロジーは避け、アイデンティティーと純粋さ、率直さと真正、名声に相応しい品質を伴ったワインである。その品質は認められるに値する。

*ジェラール・マルジョン(アラン・デュカス・エンタープライズ シェフ・ソムリエ)
 ブラナ家は正真正銘のパイオニア(先駆者)だ。彼らの仕事のおかげで、イルレギーは確実な影響力を得た。このバスクのワインを再復活させ、活気を取り戻し、脚光を浴びさせた。かつてはアウトサイダー的な存在であったこのアペラションは、ブラナ家のおかげで大いなる勇気を得た。今日、彼らのワインは大饗宴で供されている。
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