Irouleguy Herri Mina AOC, Blanc
イルレギー エリ・ミナ 白
*ワイン名:イルレギー エリ・ミナ 白
*原産国/地方:フランス/南西地方
*原産地呼称:イルレギー
*ブドウ品種:グロ・マンサン、
プティ・マンサン

 バスク地方で幼少期を過ごしたジャン・クロード・ベルエは、世界的に有名になっても生まれ故郷への想いを抱き続けていた。その郷愁からイルレギーに1.9ヘクタールの畑を購入。1998年から極僅かの白ワインを造っている。HERRI MINAエリ・ミナとはバスク語でノスタルジーを意味する言葉。ジャン・クロード・ベルエは、「この名前を選んだのは、とても象徴的なことです。私はセンチメンタルな人間です。私のルーツを探るための最適の方法は、この畑を購入することだと思ったからです」と述べています。 ドメーヌ・エリ・ミナは、ST-JEAN PIED DE PORTサン・ジャン・ピエ・ド・ポーの町に近いISPOUREイスプールのコミューンに位置します。葡萄は、標高400メートルの赤砂岩土壌に雛壇状(1畝が1段)に栽培されています。このため、栽培から収穫に至るまで、トラクターや機械は一切使われず、すべて手作業で行なわれます。リュット・レゾネ栽培、HVE(=Haute Valeur Environnementale: 価値環境重視)認証取得済み。

*醸造
 収穫したブドウは選果後、すぐに圧搾されます。発酵の前に、低温(4-5℃)で24-36時間、前清澄を行い、続いてステンレス・タンクで発酵が行われます。発酵期間は20日前後。その後、シュール・リーの状態で熟成が行なわれますが、ブドウの持つ新鮮さと繊細さを失わないように、ワインは樽では熟成せず、全てステンレス・タンクで熟成。ワインは収穫の翌年の4月に瓶詰め。メルローの天才が手掛けるこのイルレギーは、ジャンシス・ロビンソンから高く評価されると同時に、フランス最高峰ガイド『ル・クラスマン2007年版(現メイユール・ヴァン・ド・フランス』にも登場して絶賛されるなど、フランスのワイン・マニアの間でも大きな話題になっている幻のワインです。

*コメント
 レイネット種のリンゴや白い果物、グレープ・フルーツなどを思わせる香り。ワインは、しっかりとした酸の骨組みの中にストレートなミネラル感がある。口中には粘性が感じられ、フィニッシュには、生き生きとして心地良い酸が残る。高級なジュランソン・セックにとても良く似た味わい。バイヨンヌ産のハムやバスク風の付け合せを添えた料理にとても良く調和するでしょう。