Vieux Chateau St. Andre AOC Montagne Saint-Emilion, Rouge
/ヴュー・シャトー・サン=タンドレ(モンターニュ・サンテミリオン) 赤 2013
*ワイン名:ヴュー・シャトー・サン=タンドレ 赤
*原産国/地方:フランス/ボルドー地方
*原産地呼称:AOC モンターニュ・サンテミリオン
*ブドウ品種:メルロー85%,カベルネ・フラン15%
 ヴュー・シャトー・サン=タンドレは,モンターニュ・サンテミリオンの中心,サン・ジョルジュ・サンテミリオン寄りに位置する10.5ヘクタールのシャトー。石灰質土壌にわずかに粘土が混じる台地にに位置する区画と,丘の斜面に位置する粘土石灰質土壌の2つの区画に分かれ,メルロー(85%)とカベルネ・フラン(15%)が栽培されている。リュット・レゾネに則り,除草剤は不使用。伝統的な耕作を行い,ブドウは手摘みで収穫。

*醸造
 ペトリュスやトロタノワ同様,内部コーティングしていない小さなコンクリート・タンクとステンレス・タンクを使用。果実味を最大限に残すように,過剰な抽出は行わない。発酵後,バリック(新樽比率15%)で12ヶ月熟成。生産本数21,000本

*コメント
 濃厚なガーネットの色調。果物や香辛料,新鮮なミントなどの心地よい香りを発散。シルクを思わせるストラクチャーはバランスが取れ,完璧。豊潤で長い余韻のあるフィニッシュから,ワインが少なくとも5-8年の熟成に耐えうるポテンシャルを秘めていることが分かる。

(以下,ジャン=クロード・ベルエ自身のコメント)
・・・2013年は花ぶるいがあったため収穫量が少なく,生産量も限られたものとなりました。気温,湿度の面では比較的穏やかで,ワインはしなやかで熟成の進み具合も素晴らしく,とても魅力的です。タンニンの目立つストラクチャーは感じられません。これが2013年のキャラクターです。

『ベタンヌ & ドゥソーヴ 2017年版』
・・・ペトリュスを栄光へと導いたジャン=クロード・ベルエ。右岸のラランドとモンターニュに位置する2つの所有地が彼の母港となっている。1979年から粘土石灰質土壌のサン=ジョルジュと,アペラションの南向き斜面の丘に7ヘクタール2区画のブドウ畑を所有している。数年前から末っ子のジェフがドメーヌに加わり,父と息子のデュオで右岸一のコスト・パフォーマンスを誇るワインを手がけている。レースのようなタンニン,エネルギッシュで完璧に進化していく。白亜質を感じる余韻は称賛ものだ。1982年から2014年を網羅する試飲で,我々はドメーヌの素晴らしい進化を解明してきた。  ★ク・ド・クール(2013VT)

『デカンター 2017年3月版』
・・・これぞ内部者たちのワイン,ヴュー・シャトー・サン=タンドレ。ペトリュスの醸造に40年以上携わったジャン=クロード・ベルエのプライヴェート・ドメーヌだ。息子のジェフが経営する(もう1人の息子オリヴィエはペトリュスで父の後を継いだことで有名)ベルエは1978年にサン・ジョルジュ教会の裏にそびえる山の尾根(粘土石灰質土壌)に10ヘクタールの土地を購入した。期待通り,醸造はコントロールされ,正確だ。ステンレスとセメントの小さな2つのタンクを用い醸造を行い,新樽比率15-20%で熟成する。期待通りのフィネス。無欠なまでにアロマティックで完熟した果実。ラランド・ド・ポムロールのドメーヌ(シャトー・サミオン)は規模はこれより小さく,メルローのみ2ヘクタールに栽培している。こちらも同様に求める価値がある。ベルエがフル・タイムで働いていた頃,J. P. ムエックスのチームは両ドメーヌ(ヴュー・シャトー・サン=タンドレとシャトー・サミオン)のケアをしていたが,2003年にジェフがドメーヌに参画してからは,必要な時に父のアドヴァイスを受けながら,完全にジェフが経営を取り仕切る。出来栄えは美しい。期待通りのフィネスと高潔なアロマ。

『ワイン・アドヴォケイト 2016年4月版』
・・・前途明るい醸造家,ジャン=クロード・ベルエのドメーヌ,ヴュー・シャトー・サン=タンドレの2015.生き生きとしたブラックチェリーやカシス,ブルーベリーの華やかな印象の香り。非常に落ち着きがあり,ピントが合っている。味わいは上品なタンニンを伴い,バランスが非常に良い。一本筋が通っている。上品に黒鉛に繋がる。フィニッシュは少々荒さがあるが,さらに瓶熟成させると完全なものになるだろう。今年ペトリュスを手に入れる余裕がないならば,尚のこと少しベルエのワインが必要だ。これは完璧なスタート地点だ。  ★89-91点(2015VT)

『ヴィノス(旧インターナショナル・ワイン・セラー) 2014年5月版』
・・・ルビー・レッドのローブ。ストロベリーやキルシュ,ペパーミント,スミレの鮮明なアロマ。まず甘みが感じられ,次第に上品に引き締まった穏やかな凝縮感が現れ,レッド・フルーツやミントの爽やかなフレーヴァーへと続く。見事な凝縮感と20013年物に顕著なストラクチャーがある。ピュアなミントの赤いベリーの果実味が気に入った。  ★86-88点