Grand Vin de Chateau Crabitey AOC Grave, Rouge
/グラン・ヴァン・ド・シャトー・クラビテ(グラーヴ) 赤 2012
*ワイン名:グラン・ヴァン・ド・シャトー・クラビテ
*原産国/地方:フランス/ボルドー地方
*原産地呼称:AOC グラーヴ
*ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニョン70%、
メルロー30%
*栽培面積:24ヘクタール
*平均樹齢:28年
*土壌:砂礫層
*栽培
 減農薬栽培。耕転を実施。ダブル・ギョヨ式で栽培。芽かき、除葉を行い7月初めにグリーン・ハーヴェストを実施。

*醸造
 低温発酵。ステンレス・タンクで25〜28度で発酵。25度で約20日間マセラシオン。バリックで12ヶ月熟成(新樽比率:30%)。

*コメント
 力強いワインだが丸みがあり、赤い果実のアロマと滑らかな舌触り。絹のようなタンニン。

*評価
『トロフェ・デ・グラン・クリュ・ド・グラーヴ』 2009、2010、2011年物が3年連続受賞!

『ベタンヌ・ドゥソーヴ』2016年版
2012シャトー・クラビテ赤 14.5/20点
飾り気はないがとてもバランスが取れていて、クラビテのワイン達はどのヴィンテージでも安定している。がっかりすることは滅多にない。赤は非常にフルーティーで、ミネラルや花のノートを僅かに伴う。適度で上品なストラクチャーがあり、上手く熟成する。白は非常にアロマティックで芳醇。活き活きとしていて全体のバランスが保たれている。
2012年の赤は、非常に成功している。2011年のように非常に熟れた果実やスパイス、花のきれいなノート。バランスが取れていて美味しいワイン。

『ベタンヌ・ドゥソーヴ』2015年版
2011シャトー・クラビテ赤 14.5/20点
2011年赤は非常に豊かで良く熟れている。果実味があり、フローラル。ユーカリやトリュフのノートが口中でも感じられる。引き締まっていてフレッシュな余韻が長く続く。

『ベタンヌ・ドゥソーヴ』2014年版
ここの区画はポルト/Portets地区で最も手が行き届いた区画の一つ。そして最もバランスの取れた赤ワインが造られる区画であることは間違いない。まさにボルドーらしい味わい。
2010シャトー・クラビテ赤 15/20点、今すぐ飲んで美味しいワインのニコちゃんマーク獲得
このグラーヴワインの洗練された力強さが好きである。良く熟れた赤、黒の果実のアロマを放つ。メントールのノート。ヴィロードのような口当たりで深みがあり心地よく、バランスが取れている。

『アシェット』2016年版
2012シャトー・クラビテ赤 1ッ星

1872年にフランシスコ会によりポルテの丘に建てられた孤児院と畑は、1985年、農学者のジャン=ラルフ・ド・ビュトレ主導で、ドメーヌを近代化。2008年に彼が受け継いだ後、1999年からアルノー・ド・ビュトレがドメーヌの舵を取り、砂利質土壌に28haを所有。このヴィンテージは、メルローの比率が僅かに高い(55%)。鮮やかなローブ、メントールやカシス、焙煎した気品のある香りが、適切な判断であったことの証だ。口中は焼いた果実など非常に複雑味があり、アタックはたっぷりとしていて、マーシュや丸みが感じられる。深みのある繊細なタンニン。

『アシェット』2015年版
2011シャトー・クラビテ赤 2ッ星

ワインはメルローとカベルネ・ソーヴィニョン各半分。深みのあるローブに由来する確かな味わいは余韻まで続き、非常に熟れた赤い果実と熟成の香り。砂糖漬けのアクセントを伴う果実味により、口中は丸みと力強さがある。洗練されるまでもう少し時間を要する。

『アシェット』2011年版
2008シャトー・クラビテ赤 1ッ星

ド・ビュトレ家がオーナーになり造られたファースト・ヴィンテージ。2008年より前は修道会に属していた。美しい砂利のテロワールから造られるワインは、夕日のような赤いローブ。良く熟れたブーケは赤い果実のコンフィやキャラメル、甘いスパイス、甘草を感じさせる。力強く広がりを見せ、きれいに熟成させられたのが分かる。保存できるワインで、3〜4年熟成させると良いだろう。

『レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス』2015年版
アルノー・ド・ビュトレはグラーヴのアペラシオンを反映したクリュからワイン造りを行っている。28ヘクタールのクリュには、ポルトで最も美しいなだらかな丘の頂の一つを含む。彼のワインは非常に豊かで10年前から確立されている。しなやかさを保ちながらも果実味が豊かで、熟成も上品さが格段と増した。がっしりたしたワインなので、3〜4年寝かせて飲んだ方が良い。2012年の白は2011年物より樽香が少ないが繊細。2010年物の赤は、1年経ち、絹のようなタンニンが開いてきた。バランスが取れている。今からでも楽しめるし、2〜5年寝かせることができる。

『レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス』2014年版
2010 グラン・ヴァン・ド・シャトー・クラビテ赤 16.5/20点

1年前にも試飲した2010年物の赤は、今年は絹のようなタンニンが感じられ、開いてきた。バランスが良い。今からでも楽しめるし、2〜5年熟成させても楽しめるだろう。

『レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス』2013年版
2010年物の赤は閉じているとも言えるが、がっしりとしていて粘性があるとも表現される。反対に2009年物は既に開いており絹のように滑らかで、カラフに空けてからすぐに楽しめる。

『レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス』2012年版
2010年物の赤は、素晴らしい骨格を持ち、たっぷりとしたマティエール。フルーティーでジューシー、非常に魅惑的で余韻が長く、ミネラル、適切な樽香がある。逃してはならないドメーヌの最も成功したワインの一つ。2009年物は飾り気がないが、凝縮感とタンニンがあり熟成向き。

『レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス』2011年版 “新しい生産者”として初掲載!
ドメーヌが白ワインを造ってからまだ日が浅いが、果実味がきれに表現されていて、程よく樽の香りが感じられる芳醇なワインを造っている。グラン・ヴァンの赤は素晴らしいシリーズ。2007年物はヴィンテージを考慮すると力強く凝縮感がある。2006年物はとじていて熟成過程にあるが基本はしっかりとしている。後1年寝かせると良いだろう。