HOME >> 生産者情報 >> ル・シェ・デュシェ(フランス/ブルゴーニュ地方)
↓ INDEX ↓
ル・シェ・デュシェの
概要
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現当主アレクシス・
デュシェ
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伝統と新しい知識・
技術の融合
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ビオディナミ農法
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ドメーヌが所有する
区画の地図
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各キュヴェの詳細
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 ブルゴーニュ地方ヴィレ村のドメーヌであるル・シェ・デュシェから、遊び心に溢れた可愛いラベルのワインが新入荷!ブドウの実(広い意味でのベリー Berry)の物語が、ユーモアたっぷりに描かれている。草などの自然はブドウ畑における草勢栽培を、そして月や、ワインの器となっている牛の角はドメーヌで実施されているビオディナミ農法を表している。思わず写真を撮りたくなるようなボトルのワインです!
 

◆ル・シェ・デュシェの概要◆

 ル・シェ・デュシェはブルゴーニュ地方南部、マコンの北18キロの地域、オ・マコネーHaut MaconnaisのヴィレVire村に位置し、卓越した白ワインをメインとして生産。現当主はデュシェ家7代目のアレクシス・デュシェAlexis Duchet。
 ル・シェ・デュシェが創設されたのは2013年だが、デュシェ家によりブドウ栽培が始められたのは18世紀であり、当時は4ヘクタールほどの畑を所有。敷地内でワインの醸造もしていた。1928年、アレクシス・デュシェの曽祖父母は、ヴィレ村の他のワイン生産者と協力して協同組合を設立し、ワインの販売や商品開発などに勤しんだ。1980年、6代目アルマン・デュシェArmand Duchetとシルヴィー・デュシェSylvie Duchetがデュシェ家の事業を引き継ぎ、1991年には土地を10.5ヘクタールへと拡大。アルマンとシルヴィーは協同組合との事業を続けつつも、その後、小さなワイナリーである「ル・シェ・デュシェ」を創設。いつの日か息子のアレクシスがワインの元詰めを行えるようにしたのだ。アレクシスはといえば、ムルソーやサヴォワなど故郷近くのドメーヌからオーストラリアやカナダなど海外のワイナリーまで広範囲に足を運び、世界の様々な場所でワイン造りの修行。2013年にヴィレ村に戻って両親の経営を継ぎ、ル・シェ・デュシェを協同組合から独立したドメーヌとして創設。ドメーヌ独自のワイン造りと元詰めは2013年からだ。

 ドメーヌのロゴ(←写真)の右下には麦の穂が描かれていて、中央上には麦の穂が二重になって描かれている。これはドメーヌと自然との距離が近いことを意味している。また、ドメーヌで造られているワインのラベルには、台形の形をしたタンクの中に二重の穂が描かれている(写真→)が、これは、タンクの置かれている醸造所が、麦などを干して作った藁からできていることを意味している(後述)。
 自然を重要視するアレクシスによって造られるワインのボトルには、アレクシス・デュシェAlexis Duchetのサインも入っている。  


◆現当主アレクシス・デュシェ◆

 生まれた時からブドウ畑に囲まれて育った現当主アレクシス・デュシェ(写真右→)は、ブルゴーニュ=フランシュ=コンテ地域圏のダヴァイエDavayeとボーヌBauneの学校でブドウ栽培とワイン醸造について学んだ。その後、外の世界を知り、ブドウ栽培とワイン造りに関して幅広く深い知識と技術を得るために、19歳でル・シェ・デュシェを離れた。最初の研修先としてアレクシスが選んだのは、ル・シェ・デュシェから北へ70kmほどのムルソー村に位置するドメーヌ・ヴァンサン・ジラルダンDomaine Vincent Girardinだ。1年間の滞在中、下働きとしてブドウ畑とワイン貯蔵庫に関する作業は何でも担当した。幅広く何でも行うことでアレクシスは、ブドウ栽培やワインの熟成にまつわる知識だけでなく、ワイン造りにおいて他の従業員と良好な関係を築くことの大切さも学んだ。ワイン造りにおいて知識や技術はもちろん大切だが、協力し合い、支え合える仲間がいなければ本当に素晴らしいワインやドメーヌは築けないのだ。こうした経験があったからこそ、現在、ル・シェ・デュシェの当主であるアレクシスは、従業員に慕われる当主となっている。
 その後、21歳から6年間、フランス南東部プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏のシャトー・ド・パンプローヌChateau de Pampelonneで働き始める。ここで彼はブドウ畑とワイン貯蔵庫の管理を任されるようになった。いつ収穫を始めるべきか、そして日々どれくらいの量のブドウを収穫すべきかなど、ワイン造りにおいて決定的に重要な判断を任せられるようになった。そして、赤、白、ロゼといったワインの色の違い、また品種の違いで、どのようにアルコール発酵と醸造を行うべきかについても学び、幅広い知識と技術を身に付けていった。シャトー・ド・パンプローヌに滞在していた6年の間に、アレクシスは、シャトーの当主マリー・パスコーMarie Pascaudの助力でオーストラリアの西海岸にあるウォーターシェッド・ワイナリーWatershed Wineryにも滞在している。これがアレクシスにとって初めての海外でのワイン造り体験だ。
 ウォーターシェッド・ワイナリーでは、何より英語でのコミュニケーションの取り方を学んだ。いずれ自分のドメーヌを持ち、海外への輸出も視野に入れていたアレクシスにとって、非常に大切な経験と学習だ。ここでも他の従業員と協力し合い、1つの組織となって作業に取り組むことの大切を学んだが、ウォーターシェッド・ワイナリーのワイン貯蔵庫はそれまでアレクシスが見てきたワイナリーの中で最大のものであり、衛生面と安全面を最優先に考えることの重要性を知る体験となった。実験的に亜硫酸塩や自生酵母を使用しないワイン造りの機会に恵まれたり、新しい品種でのワイン造りの機会に恵まれたりもした。
 続いてカナダのアルバータ州に赴き、小麦と菜種の収穫を体験。ワイン造りと直接の関係はないが、自然が常に身近な存在であるアレクシスにとっては重要な体験だった。実際、アレクシスは、デュシェ家で代々受け継がれてきた、穀物に関するちょっとした事業も担当している。アルバータ州での収穫の体験を通じて、オンタリオ州のオンタリオ湖北東部、湖岸に面した半島プリンスエドワード郡のグレンジ・オブ・プリンス・エドワードGrange of Prince Edwardでブドウの収穫を手伝う機会にも恵まれた。ここでアレクシスは、ワインツーリズム(ワイナリーを訪れ、ワインの試飲や地元の食材を使った料理を楽しんでもらい、同時にワインの消費と購入を促すスタイルの観光事業)がどのようなものであるかも学んだ。
 アレクシスが様々な国や地域のワイナリーを訪れたのは、各々のワイナリーで実践されているブドウ栽培やワイン醸造に関する様々な方法を学び、知識や技術を得て、それをル・シェ・デュシェで活かすためだった。シャトー・ド・パンプローヌでは当主になるための資質を磨き、ムルソー村に位置するドメーヌ・ヴァンサン・ジラルダンはもちろんのこと、ウォーターシェッド・ワイナリーやグレンジ・オブ・プリンス・エドワードでも、特にシャルドネについての知識を深めている。
 実際、西オーストラリア州におけるワインの生産量はオーストラリアにおけるワイン生産量の10%にも満たないが、ウォーターシェッド・ワイナリーの位置するマーガレット・リヴァーMargaret Riverは、特に良質なシャルドネの生産地として知られている。
 また、グランジ・オブ・プリンス・エドワードはカナダで最も新しく、また最も注目されているワイン産地の1つであるだけでなく、そのテロワールは石灰岩が豊富な土壌で、ミネラル分も多く、ブルゴーニュ地方のテロワールに似ていると言われている。比較的冷涼な気候は、ブルゴーニュの品種であるシャルドネの栽培にはぴったりなのだ。
 また、グレンジ・オブ・プリンス・エドワードはカナダで最も新しく、また最も注目されているワイン産地の1つであるだけでなく、そのテロワールは石灰岩が豊富な土壌で、ミネラル分も多く、ブルゴーニュ地方のテロワールに似ていると言われている。比較的冷涼な気候は、ブルゴーニュの品種であるシャルドネの栽培にはぴったりなのだ。1985年からワイン・スペクテーター誌のコラムニストであるアメリカ人ワイン評論家のマット・クレイマーMatt Kramer氏が、プリンスエドワード郡産のワインとの出会いを、「まるでシャブリと生き別れ、カナダに移住した兄弟に、遂に出会えた」(2011年12月31日)かのような衝撃だと表現するほど、シャルドネの生産地として適しているのだ。また、2016年10月26日のコラムでは、「近年私を最も魅了した3つのワイン」の1つとして、プリンスエドワード郡産のシャルドネを挙げてもいる。
 「オーストラリアとカナダの気候は正反対でしたが、そのおかげで私はシャルドネという品種について多くのことを学び、より多くの知識を得ることができました」とアレクシスは振り返って言う。「海外での経験を通して、今度は私が造るワインを海外にも輸出し、多くの人々に飲んでもらいたいと思うようにもなりました。フランス国内外で得た知識や技術を活かして、私が自分のドメーヌでどんなシャルドネを造っているのかを知ってもらいたいと思ったのです。」


◆伝統と新しい知識・技術の融合◆

 海外から帰国したアレクシスは、ヴィレ村に戻り、ル・シェ・デュシェを協同組合から独立したドメーヌとして創設後、デュシェ家が代々受け継いできた耕作方法と、自分がフランス国内外で学んだ耕作方法とを上手く組み合わせ、独自のワイン造りを行っている。デュシェ家が代々受け継いできた耕作方法とは、@ 常に畑の土壌に耳を傾け、生きた土壌を大切にすることだ。各々の世代の時代に科学の進歩がもたらす技術も取り入れはしたが、あくまでも大事なのは、土壌の生命感を重要視しつつ畑を耕すことだった。そして、A 剪定方法はギヨでアルキュール(弓状ギヨ)。アレクシスもこれを採用している。この剪定方法のおかげでブドウの房にとって最適な換気と管理とが可能になっている。その証拠に、ドメーヌには樹齢100年以上のブドウ樹もある。
 これら2つのデュシェ家に伝わる伝統的な耕作方法は、当然アレクシスの両親も実施していたものだ。アレクシスの父アルマンは、1980年代に発生した土地の侵食を目の当たりにし、以後、ブドウ畑で化学肥料を使うことをやめた。協同組合はそのための資金提供を拒んだが、それでもアルマンは持続可能な農業を心掛け、その後も有機栽培を続けた。早くも1980年代から化学肥料を使わなくなったため、ドメーヌの土壌は自然で非常に豊かなものになり、そのおかげで、後述するように、自生酵母のみを使ったワイン造りができている。
 アレクシスも、父親と同じ信念のもとブドウ栽培を続けているが、彼は自身の信念を徹底化し、独自の耕作方法を取り入れている。先ず、ドメーヌのブドウ樹、なかでも平均樹齢60年以上のブドウ樹は、土壌を含めた自然環境を尊重する原則に則って栽培(HVE認証、写真→)。シダ植物やトクサ、イラクサ、そしてコンフリーなど、様々な植物をブドウ樹の列と列の間に植えて行う草生栽培(←写真)も、その一環だ。畑に生える雑草は刈り取らず、動植物の棲み処である自然そのものの生態系を重視しているのだ。また、ドメーヌは現在、ビオディナミ農法も実践している(現在、認証を申請中)。その他、乳製品の副産物から作られ、有害成分を一切含まない有機肥料を使用したり、海藻肥料などの有機堆肥を使用したりして、無農薬栽培を行ってもいる。こうした実践には、植物の自然免疫力を上げる効果がある。
 ドメーヌでは、藁やテラコッタなど、環境にとって害のない素材、エコロジーな素材を使い、醸造所も自前で建設。藁で断熱されたドメーヌのエコな醸造所は、ワインにとっては自然の容器そのものである。
 ル・シェ・デュシェの環境は1つの自然世界を体現していて、ブドウを自然のまま成長させることを重要視している。「私たちのワイン造りの90%はブドウ畑で既に終わっているも同然です。人工的な要素を加えず、自然な方法でワイン造りができるのは、ブドウの果実が良質だからです。ル・シェ・デュシェに生息している酵母菌とバクテリアは、外部の要素を全く必要とせず、果汁をワインに変えるのに最も適しています。」自然酵母のみを使用し、亜硫酸塩を必要最低限の量に抑えることが重要なのだ。「自然がドメーヌにもたらした恩恵に与らず、実験室でセレクトされるような酵母菌を使ったり、元々の質を変えてしまうような製品をワインに加えたりしてしまっては非常に残念です。ル・シェ・デュシェのワインは、シャルドネ自身とテロワール自身のポテンシャルを最大限表現するワインです。」

◆ビオディナミ農法◆

 ドメーヌはビオディナミ農法も実践している(現在、認証を申請中)。ビオディナミ/Biodynamieは、1924年、バルカン半島生まれの神秘主義者、哲学者、そして教育者でもあるルドルフ・シュタイナーRudolph STEINERが提唱した循環型農業で、『農業における講義』とともに誕生した。この講義は自然、農業工学、そして食料について新たな見解をもたらした。ビオディナミは、通常の有機農業とは異なり、生産システムは1つの生命体であるという考え方に則っている。農業が恒久的なものであるためには、土壌は注意深いケアの対象でなければならない。土壌の状態を保持し、そして敬うだけではなく、生かし、生まれ変わらせ、そして発展させることが求められるのだ。ビオディナミとは、テロワールの真髄を引き出す農法ともいえる。また、自然の力だけでなく、その背後にある超自然的な力や霊的世界の存在を認め、そうした力をブドウ栽培に取り入れようとするのもビオディナミの特徴の1つだ。
 ル・シェ・デュシェは、ビオディナミのプレパラシオン(調合物)500番を造っている。雌牛の糞を雌牛の角に入れ、数か月間、土に埋める。春になると取り出し、天体の動きにあった日にあわせて土に散布するのだ。(写真→)。
 また、ビオディナミ農法では、月の満ち欠けも重要な要素だ。例えば、満月の頃を見計らってブドウの収穫が行われ、新月の頃に剪定を行ったりする。




◆ドメーヌが所有する区画の地図◆
   
◆各キュヴェの詳細◆
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