HOME >> 生産者情報 >> アラン・エ・シリル・ゴーテロン(フランス/ブルゴーニュ地方) 

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ドメーヌの歴史
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栽培について
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畑での仕事
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収穫について
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書評など

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各キュヴェの詳細
 かつて『アシェット』で3度《ク・ド・クール=最も心に残るワイン)》に選出され,
「もしも,このワインを最も心に残るワインに選ばないとするならば,
それは歴史的な不正である」
・・・と賛辞を浴び,衝撃的なコスト・パフォーマンスで注目を集めているシャブリのドメーヌがある。それが,シャブリから東に4キロ,フレ Fleysで7世代にわたり続くアラン・エ・シリル・ゴーテロンだ。ドメーヌの安定感ある品質は以前から高く評価されていたが,ここ数年の評価はさらに凄まじい。 『アシェット 2007年版』で,プルミエ・クリュ“レ・フルノー”の2004年物が,試飲に出品された全200本のシャブリのなかで,見事No. 1に輝いたのを皮切りに,創刊80年を越えるフランスで最も権威あるワイン専門誌『ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス』が,フランス全土から最もコスト・パフォーマンスの高いワインを発掘するガイド,『レ・メイユール・ヴァン・ア・プティ・プリ』の2009年版と2010年版において,シャブリ“ヴィエイユ・ヴィーニュ”がシャブリ部門第1位に選出。また,ブルゴーニュ・ワインの専門誌『ブルゴーニュ・オージュルデュイ 2013年4-5月号』のシャブリ特集において,ドメーヌ初のビオ・ワイン“キュヴェ・エムロード”が表紙を飾り,また,いずれのワインも高い評価を得るなど,快挙にいとまがない。

 設立は1809年。以来,ドメーヌは7世代にわたり父から子へと受け継がれてきた。現在,1977年に大学修了証書と農業学修了証書を取得,22歳の時に先代で父のジャン(5代目)のパートナーとしてドメーヌに参画したアラン・ゴーテロン Alain GAUTHERON(6代目)と,アランの息子シリル Ciryl(7代目)がドメーヌを運営している。
 アランがドメーヌに参画した当時の生産量は年間およそ10,000本(栽培面積は8ヘクタール)だったが,ジャン(5代目)が引退した後,アランは14.5ヘクタールに栽培面積を拡大,2000年には年間100,000本のワインを生産するまでに至った。6代目のシリルは,メルキュレーのドメーヌ・ラキエ Domaine Raquillet(『アシェット 2010年版』でク・ド・クールを獲得),そしてプイィ・シュール・ロワールのドメーヌ・ゴードリー Domaine Gaudry(8ヘクタールの小さな畑をビオディナミで栽培している)で研鑽を積んだ後,2001年にドメーヌに参画した。
 現在,アランと妻のコレット,シリルと妻グレディが中心となり,5名の従業員,そして醸造コンサルタントである官能分析醸造研究所のレデ Lede氏とともに,年間150,000本のワインを造っている。
 ドメーヌのワインは,フランス国内ではミシュラン2つ星のラ・マドレーヌ,1つ星のローベルガード,パリの著名レストランやワイン販売店などに卸され,イギリス,ベルギー,ドイツ,ルクセンブルク,オランダ,アメリカ,イタリア,アイルランド,デンマークなどに輸出されている・


左より:シリル,そしてアラン・ゴーテロン

 ドメーヌではリュット・レゾネに則り,栽培を行っている。葉の表面積に応じて殺虫剤を使用しているが,可能な限りSDN(イラクサ及びトクサの水肥)を使うように努め,殺虫剤の使用量を軽減している。雑草が生える前に散布する除草剤は使用せず,耕耘のみを行っている。ただし,勾配の険しい区画や,あまりにも湿気が多く耕耘作業が困難な年に限り,除草剤を使用することもある。雨が浸透し,また,土が軟らかくなるように,冬季には膨軟用の道具を活用している。一方,夏季はより表土の近くを耕耘することによって雑草を抑制し,土壌の物理的特性と有機的特性が改善される。耕耘は年に3-4回。冬に1回,夏に2-3回の割合である。
 また,区画によっては下草を生やしている。2畝のうち1畝に下草を生やした3ヘクタールの畑があり,その1畝にはライグラス(イネ科ドクムギ属の多年草)やウシノケグサ(山地や高山の岩場に生える多年草)を林,その隣にあるもう1畝は耕耘している。数年前からは,ブドウ樹の生長期ではない冬に一時的に冬草(小麦やライ麦)を生やす試みにも取り組んでいる。これには,以下の目的がある:
*根の機械的働きによる土壌構成の改善。
*土壌流出の削減と,冬季侵食の防止。
*春や秋に土壌有機物のミネラル化によって放出される硝酸塩のような肥料になる要素の獲得。
   → 小麦やライ麦などの冬にまく植物には肥料になる要素が蓄積しているが,春の耕耘,もしくは刈取りによって植物が除去されることによって,ブドウ樹の吸収を助ける 。 → 緑肥と同等の形で肥料になる要素が放出されるため。
*地耐力の改善。
*望ましくない草が生えるのを防ぐ。

 肥料は,
*土壌の有機物含有量の維持。
*ブドウ樹の樹勢と質をコントロールしながら,
ブドウ樹の必要要素を的確に満たす。
*微生物の活動に活力を与えることによって,土壌管理の促進を図る。
*自然環境における過剰と喪失の回避。

を目的に,鶏の糞,グアノ(海鳥の糞),コーヒーの出がらしなどの有機肥料を使用している。
ブドウ樹の樹勢を判断するための手段として,土壌や若い枝,葉柄(葉の基部の細かくなった部分)の分析を行っている。



 樹齢15年以上のブドウ樹の植樹比率は1ヘクタールあたり5,500-6,000本で,整枝法はギヨ・ドゥーブル。樹齢が15年以下の若いブドウ樹は,1ヘクタールあたりの植樹比率は7,500本で,ギヨ・サンプルで仕立てている。植樹比率を高くすることによりブドウ樹同士の競争が激しくなり,優れた収量制限の実現に繋がる。 摘芽はヴィンテージやブドウ樹に応じ,年に1-2回行う。前年の枝に生える芽を全て取り除き,1株につき一定の数の新芽を残し,すべての区画において余分な芽を取り除く。この作業は,古い枝の芽をすべて取り除く作業と同時に行われる。



 生長している若枝の先端を除去する作業=摘芯には,以下のような効果が認められる。
*邪魔な枝を取り除くことにより,畝間のトラクターの往来を容易にする。
*畝の日陰を減らし,
日当たりと房のあいだの風通しを改善するミクロクリマ的効果。
*病気に対して特別に敏感な若い組織を取り除くことによる
病害過敏性に対する効果。


 グリーン・ハーヴェストは,例外的な行為として実施している。なぜなら,この作業は不十分な摘芽や土壌改良による栄養分過多など,過誤があったことを示すもの,あるいはブドウが例外的に豊作な年であるという信号にほかならないからである。グリーン・ハーヴェストを講じる場合,ブドウの成熟の時期を均一にするために,未成熟の房を取り除く。また,房の重なりが病気(特に灰色カビ病)に対する過剰な感受性を引き起こすリスクが高い房をも除去している。この作業はヴェレゾン(ブドウが熟し,色付くこと)の初期の時期に行う。これは,もし作業が時期尚早の場合,残した房が大きくなり,高い収量を埋め合わせることができなくなってしまうからである。逆に,遅すぎた場合,成熟の遅延を挽回することができなくなるからである。



 収穫は機械で行うが,フルノー(プルミエ・クリュ)のクリマは急勾配のため,手摘みでブドウを収穫している。また,ヴィエイユ・ヴィーニュ(65年)であるため幹が太く,機械を畑に入れることによって傷めたり,倒してしまう恐れがある。
 収穫したブドウは醸造所に運び,圧搾する前に自然に流れ出てきた果汁を取り分けてから,圧搾を行う。
 Chablis, AOC Blanc/シャブリ 白 2013 ==>> 詳細はこちら
 Chablis Cuvee Emeraude, AOC Blanc *ドメーヌ初のビオ・ワイン(認証なし)
/シャブリ“キュヴェ・エムロード” 白 2011 ==>> 詳細はこちら
 Chablis 1er Cru Les Fourneaux, AOC Blanc
/シャブリ“レ・フルノー”1級 白 2012 ==>> 詳細はこちら
 Chablis 1er Cru Mont de Millieu, AOC Blanc
/シャブリ“モン・ド・ミリュー”1級 白 2011 ==>> 詳細はこちら
 Chablis 1er Cru Vaucoupin, AOC Blanc  *参考品
/シャブリ“ヴォークパン”1級 白 ==>> 詳細はこちら

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