Vouvray Sec Cuvee de Silex AOC, Blanc/ヴーヴレ“セック”キュヴェ・ド・シレックス 辛口 白 2016
*ワイン名:ヴーヴレ・セック
“キュヴェ・ド・シレックス” 辛口 白
*原産国/地方:フランス/ロワール地方
*原産地呼称:ヴーヴレ(AOC)
*ブドウ品種:シュナン・ブラン100%
スタンダード・キュヴェでありながら過去16年の間に7度のパーカーポイント90点超えを成し遂げた驚愕のコストパフォーマンスワイン。シレックス土壌であるLes Girardieresレ・ジラルディエール,Les Perruchesレ・ペリュシュ,Les Chairs Saleesレ・シェール・サレの3つの区画で栽培された葡萄のアッサンブラージュから造られる。

*醸造:手摘みで収穫した葡萄をダイレクト・プレスした後,果汁の酸化を避け,二酸化硫黄の添加量を少なくするために,不活性炭酸ガスを充満させたタンクに入れデブルバージュ(前清澄)を行なう。その後、キュヴェに応じて温度管理機能付きのステンレスタンクで発酵を行う。発酵終了後,引き続きステンレスタンクでシュール・リーの状態で定期的にルモンタージュを行いながら熟成させる。マロラクティック発酵は行わず,収穫の翌年の2月に瓶詰め。

*相性料理: アペリティフとしてお召し上がり下さい。あるいはハムやソーセージなどの豚肉加工品や,ソースを添えた甲骨類や魚の料理,山羊のチーズなどと一緒に召し上がると良いでしょう。

*各誌の評価
【ワイン・アドヴォケイト掲載のコメント】

キュヴェ・ド・シレックス2015 92点(ワイン・アドヴォケイト227号/2016年10月29日)

ヴーヴレ・キュヴェ・ド・シレックス2015は,輝きがありピュアでフレッシュ。白い果実の上品なブーケと火打石のノートが感じられる。口内はピュアで辛口だが,かわいらしいジューシーさと,ぴりっとした酸味がある。シレックス土壌に由来するシュナン・ブランの上品さとミネラルがよく感じられる。辛口のミネラル感と甘みが完璧に調和していて,ボディーがある(アルコールは13%)。ル・プラン・ド・ジャン(甘口)より甘さはかなり控えめ。フィニッシュは長く複雑で,ぐっとつかまれる。素晴らしいフィネスと熟成のポテンシャルが感じられる。しかしル・プラン・ド・ジャンと比較すると厳粛で,スクリュー・キャップで瓶詰めされているだけいっそう,カラフェかセラーで少し時間を要するだろう。直線的で痩せていて辛口のため,ブルゴーニュよりもリースリングに近い。

キュヴェ・ド・シレックス2012 89点(ワイン・アドヴォケイト211号/2014年2月号)
シュナン・ブランから造られるこのワインは残糖分が感じられるが,糖と酸味のバランスが取れている。フルーティーだが辛口ワイン。上品で凝縮感があり,マンダリン・オレンジ,ハニーサックル,柑橘類のオイルのノートに加え,チョークの湿った石のヒントがある。畑は火打石と石灰土壌で,ワインはこの土地の土着酵母で発酵している。残糖は1リットル当たり8.77グラム,アルコール度数は12.8%。向こう数年間はこのおいしいアペリティフワインを楽しむことができる。

キュヴェ・ド・シレックス2010 90点(ワイン・アドヴォケイト190号/2010年8月号)
手頃な価格の素晴らしい辛口のヴーヴレ。2010年のシレックスは芳醇で花のような魅惑的な香りを発散する。ミディアム・ボディで,さわやかでピュアな風味に,火打ち石のような魅力的な個性が加わっている。やや残糖分があるが,良好な酸のおかげで,その構成要素が消されている。向こう1〜2年は楽しむことができる。

キュヴェ・ド・シレックス2009 90点(ワイン・アドヴォケイト190号/2010年8月号)
フーケのヴーヴレ・シレックスの2009は,控えめだが,微妙に顕著で,ワインを支えている残糖とともに,間違いなく,多くの造り手が「柔らかな辛口」と形容する特徴となった。彼の単一区画は,ジラディエールも豊かな火打ち石の土壌に由来するが,このキュヴェの土壌の起源も名前から明らかである。新鮮なマルメロやペルシャ産のメロン,すいかずらなどの香りが,繊細で絹のようなテクスチャーの口中へと誘う。バランスは完璧で,柑橘類の皮の砂糖漬けの甘酸っぱいヒントとともに,濡れた石のミネラル感が感じられる。フィニッシュにはクエン酸のさわやかさと,しっかりとしたミネラル感が残る。

キュヴェ・ド・シレックス2008 92点(ワイン・アドヴォケイト184号/2009年8月号)
ベルナール・フーケの2008年ヴーヴレ“キュヴェ・ド・シレックス”は10月8日まで収穫されず(潜在アルコール13%)、ワインには完熟した果実とボトリティスのヒント,そして1996年を思わせる輝きがある。ライチ,イエロー・チェリー,ミラベル,マルメロ,スイセンの香りに続き,ムスクのような,微かにオイリーで石灰を感じる,蜂蜜漬けのような印象ながら,鋭く強烈な味わいが現れる。この濃厚さと明白に高い抽出物にシュナンだけが(中央ロワールだけでもある)持つ鋭さと快活さを併せ持つ。6グラムの残糖は長く続くフィニッシュに黄色い果実と蜂蜜のヒントを美しく解き放つ。この恐ろしく凝縮しながらもエレガントなワインは最低6年熟成させる価値がある。

キュヴェ・ド・シレックス2007 90点(ワイン・アドヴォケイト178号/2008年8月号)
ベルナール・フーケは2007ヴィンテージの困難を乗り越えた結果,キュヴェ・ド・シレックス2007は傑作の2005年物に並んでも見劣りしない出来となった。このかなりドライなヴーヴレは,ムスクのような苦甘い水仙を想わせる花のノートと新鮮なマルメロ,モスボール(虫除け玉)のほのかな香りを持つ。爽快なほど快活で,塩味や石灰,柑橘果実の皮のような苦味も有するが,透明感や2002ヴィンテージのワインが持つ,押し寄せるような気迫ある味わいに欠ける。しかし,余韻は素晴らしく長い。今後2、3年は楽しめる。ちなみに2007ヴィンテージにはスクリュー・キャップが用いられている。

キュヴェ・ド・シレックス2005 93点(ワイン・アドヴォケイト172号/2007年8月号)
フーケのヴーヴレ・キュヴェ・シレックス2005はフジウツギや白スグリのゼリー、レモンの種、ミントの生き生きした香りを持つ。口中では香りそのままの印象の後に,花の芳香や岩塩のミネラル感が押し寄せ,極度の鋭さと複雑さ,そして神秘的なバランスと説得力のあるメッセージと相まって,飲む者の気持ちも舌もリフレッシュさせてくれる。(ところで,たった5mgの残糖につき過去のリリースよりかなりドライに仕上がっているが,フーケは,ミネラルが輝きを放ち,このヴィンテージが持つふくよかな特質に補完するレベルにまでワインを押し上げた。)もし全世界の白ワインの中で,これ以上に価格と品質のバランスが優れたワインがあるなら是非教えて欲しい。
今、ベルナール・フーケはステンレスタンクを主に用いて造った彼のユニークなヴーヴレの質をフォローやユエが位置するトップレベルまで引き上げている。それは世界中のどの白ワイン生産者にも難しい挑戦と言えることである。しかもこの絶対的なコストパフォーマンスで挑みをかけたのだ。
彼の最近の出来は彼の出現を確かなものにしている。

キュヴェ・ド・シレックス2002 91点(ワイン・アドヴォケイト154号/2004年8月号)
とびきりお値打ちのこのワインは、ロワール2002年物の最上品が到達する比類のない濃厚さとフレッシュさを備えたアロマを放っている。石灰や白い果物の強い香りは,液化した石灰,りんご,シロップをかけた火打ち石,レモングラス,スパイスが詰まった,深く強烈なミディアム・ボディの味わいに繋がり,最高に長いフィニッシュへと続く。この複雑でサテンのような質感のワインは今後5,6年楽しめる。

【インターナショナル・ワインセラー(ヴィノス)掲載のコメント】
キュヴェ・ド・シレックス2013 87点(2014年12月号掲載)

緑がかった黄色の色調。桃やミントのアロマ。甘いドライフルーツの香りが僅かに感じられ,ハーブや苦味のあるオレンジピールの香り。フィニッシュは麦芽のノート。これは私がしばしば楽しむシュナン・ブランだが,2013年物は試飲した時点ではまだその魅力が隠れていた。

キュヴェ・ド・シレックス2008 90点(2010年5/6月号掲載)
緑のヒントと明るいゴールドの色合い。梨,ピーチ,花のような蜂蜜とミントの香りが感じられる。みずみずしく優しい甘い果物の種とメロンのフレーバーが,豊かなハーブとビターオレンジのエッセンスによって引き立っている。甘さとたくましさがうまく融合し,フィニッシュは素晴らしい透明感とともに,まとわりつくようなオレンジピールのノートが残る。私なら,魚やチキンを使った辛過ぎないタイ料理にこのワインを合わせたい。

キュヴェ・ド・シレックス1997 92点(1998年11/12月号掲載)
純朴で,春の花やスイカズラ,ミント,タラゴン,カンゾウの香りに満ちている。美しく,微かに甘い花や洋ナシのようなフレーヴァーは,純粋で,明瞭で凝縮感があり,調和の取れた酸に支えられている。とても柔らかく,丸みのあるヴーヴレで,このヴィンテージの果実の熟れや味の深みを捉えている。フィニッシュはとてもドライで,鋭く,かなり長い。92点。

【ワイン・スペクテーター掲載のコメント】

キュヴェ・ド・シレックス2011 88点(2012年12月号)

フレッシュなメロンやジンジャー,グリーンアーモンドのノートで,フィニッシュはフローラルさを伴う酸味がある。かわいらしいワイン。今から2013年が飲み頃。

キュヴェ・ド・シレックス2010 88点(2011年10月号)
純粋で飾りがなく,青りんごや梨,カットしたライムのジューシーでフレッシュな香り。心地よいフィニッシュ。飲み頃のワイン。

キュヴェ・ド・シレックス2008 89点(2009年12月号)
フレッシュで飾りのないワイン。ホワイトピーチ,オレンジブロッサム,グリーンアーモンドのノートで心地よいミネラルに縁取られる。今から2010年までが飲み頃。