|
|
popsss.com ポップス・コム
ベルギー人が手がけたワインのみを販売するウェブ・サイト
ジェラール・コンスタン，ヴェルディを聞きながら収穫を行うワインメーカー
ジェラール・コンスタンが唯一後悔していること，それはワインメーカーとしての彼の第二の人生をもっと早くにスタートしなかったことだ。ブルゴーニュ・ワインを買っては熟成させて過ごした青年期から待つこと45年。ビジネスマンとして金融業界での幅広いキャリアを後にして，やっと夢を実現させた。ジェラールはSuze-la-Rousse シュズ・ラ・ルスの大学で醸造学のコースを受けている。妻のドゥニーズ・デュケノワとともに希少な宝とも言うべく“理想の土壌”を捜し求めて1年が過ぎた。2004年，彼はDomaine les Aussellons ドメーヌ・レ・ゾスロンが売りに出されているとオーナーから知らされる。一瞬たりともためらうことなく，彼は入札に参加し，ドメーヌ・コンスタン・デュケノワを設立した。
2005年と2006年は，醸造を委託していた。これは災難だった！それから（当時の居住地）ベルギーで時間をみつけては，ドメーヌ・レ・ゾスロンの前オーナーのところへ出向き，2010年まで自分自身で醸造を行った
と彼は語る。2007年からコート・デュ・ローヌのスター醸造家フィリップ・カンビを迎えている。
デュケノワのブドウ園は，ヴァンソブル，ケランヌ，そしてミラベル・オ・バロニーの3ヶ村，20haあまりに広がる。AOC ヴァンソブルにはグルナッシュ60%，シラー40%が段丘に植えられており，ミストラルを防ぐ松の木によって守られている。近年ジェラールはムルヴェードル1haを増やした。平均収量は35hl/haが上限（ヴァンソブルは20hl/ha）。ブドウはすべて手摘みで収穫し，入念に選果を行う。ベルギーの年Namur ナミュール出身のこの醸造家は，リズムを整えるためにヴェルディの楽曲を聴きながら収穫を行っていることも特徴だ。収穫したブドウの衛生状態が極めて良いおかげで，二酸化硫黄の添加を40-60mg/lit. と大幅に抑えることができた。その料はオーガニックの基準同様，極小量だ。
太陽光発電によって稼動する醸造所は，3年後には今の平均6万本から10万本へと供給量を増やすことができるだろう。タンクはすべて温度調整機能付。ボトリング後，ワインは常に12度に設定されたセラーで熟成のプロセスに入る。セラーは40樽近くを収容できる。これらの樽はヴォーヌ・ロマネのアンヌ・グロとジュヴレィ・シャンベルタンのドゥニ・モルテから特別に譲り受けたものだ。ジェラール・コンスタンは新樽の使用を排除している。
「私たちのワインはゆっくりと進化していきます。」と彼は付け加える。ステンレス・タンクで4週間という長期のマセラシオンを好み，マロラクティック発酵を自然に開始させる。彼の二大トップ・キュヴェである“コンフィダンス”と“イン・ファイン”は樽でマロラクティック発酵させている。実際，彼は常にブドウ畑に居ないので，長い間オーガニックへの転換が出来ずにいた。しかし，今は次のステップに進み始めた。
|
|
経済誌，『SABATO サバト 2014年11月22日号』に掲載
ク・ド・クール（最も心に残るワイン）獲得！
わずかに粘性のあるバランスの良い味わい。素晴らしい！
Jean-Pierre Lutgen ベルギーの時計ブランドIce-Watch社CEOコメント：
「ブリュッセルのメゾン・デュ・リュクサンブールでディナーをした際，ソムリエがろーぬのドメーヌ・コンスタン・デュケノワのヴァンソブルをさーヴしてくれた。私はソムリエにこのワインを購入できないかと尋ねた。家でも飲んでみたが，もちろん同様の喜びを味わうことができた。暗いローブ，ブラック・フルーツの香り。わずかに粘性のあるバランスの良い味わい。素晴らしい！ベルギー出身のカップルによって造られた偉大なる驚き。そして彼らが自分と同じベルギー出身だったのにも驚いた。アンビリーバブル！」
今日，ドメーヌ・コンスタン・デュケノワは，この地方で最高のドメーヌのひとつとして，ロバート・パーカーに称賛され，世界的なワインとされている。
|
|
|
