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ブリュッセル航空の機内誌（2014年3月号）に掲載
醸造家フィリップ・カンビとデュケノワの最高のパートナーシップ
ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランスでは「シャトーヌフの新司祭」と呼び名を与えられ，評論家ロバート・パーカーが2010年のエノロジスト・オブ・ザ・イヤーに選び，崇める。フィリップ・カンビほど南ローヌの上質なワイン造りを知る者はいない。
その彼が手がけたなかでも最も成功したパートナーが，ジゴンダスやシャトーヌフ・デュ・パプにほど近いヴァンソブルで12haのドメーヌを構えるドメーヌ・コンスタン・デュケノワの当主，ジェラールと妻のドゥニーズだ。
Q. コンサルタントを務めることになった経緯は？
カンビ：2006年3月，ジェラールに彼の新たなチャレンジに力を貸してくれないか・・・と声がかかった。彼は自身のワイナリーを持って3年目だった。初めからすべてが順調だったわけではない。ワインを造る醸造所もなく，生産を下請けに出していた。完成したワインに彼は非常に落胆した。そして前オーナーを説き伏せて彼自身でワインの生産ができるよう醸造所を使わせてもらうことにした。
当時，私はシャトーヌフ一帯ですでに20のドメーヌのコンサルタントを引き受けていたので，ジェラールには訪問する約束だけをした。
Q. そして訪問後，あなたはYESと言ったのですね。その理由は？
カンビ：デュケノワのブドウ園が，だたただ見事だった。南東向き，海抜250-420mのテラス，沖積土からライムストーンの土壌，石灰土壌に植わるグルナッシュの古木，ミストラルから守られた素晴らしい土地を目の前にして，断ることは不可能でした。
Q. 2007年物の成果をどう思いますか？
カンビ：ジェラールと私の望む方向は完全に合致し，純粋でフレッシュさを兼ね備えたワインは少量生産で，格別なテロワールを表現しており，素晴らしい仕上がりとなった！金賞，ギド・アシェットでク・ド・クール，ロバート・パーカーが3種類のテイスティングを行い，トップ・キュヴェのイン・ファインについては「真の超大作で。私が今まで飲んだヴァンソブルのなかで最も偉大なワインの1つだ・・・」と結論を述べた。
Q. 今後は？
カンビ：この仕事はつねに自然がすべてを左右します。しかし，もし今後6ヴィンテージ，私とジェラールが共にワイン造りをするならば，90-95点は獲得するでしょう。現在20カ国以上，5大陸にひろまるコンスタン・デュケノワのヴァンソブル。なぜ，このドメーヌがこのエリアでベンチマークにされているのかが，よく分かるでしょう。
ジェラールとドゥニーズの快進撃は留まるところを知らない。オーガニックのコート・デュ・ローヌがまもなくリリースされ，ドメーヌ初のAOC ケランヌも続いてリリースされる。
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