Cahors GC AOC, Rouge/カオール“ジェ・セ” 赤 2012
*ワイン名:カオール“ジェ・セ” *原産国/地方:フランス/南西地方
*原産地呼称:AOCカオール
*ブドウ品種:マルベック100%
*平均樹齢:38-45年
*栽培面積:3ヘクタール
*収量:1ヘクタール当たり19ヘクトリットル
*総生産量:7,500本
●できるだけ早く樽の風味をワインと同化させることによって,ワインが可能な限り自然な調和を獲得する。
●樽の多孔性(空気を通すこと)によるミクロオキシジェナション(微量酸化)によってワインが穏やかになり,タンニンが柔らかくなる。

という理由から,ヴェレーギュ兄弟は,非常に肉付きの良いカオールには,樽発酵が理想的であるという信念を持っていた。その理想を実現するために生まれたのが,このドメーヌのスーパー・プレスティージュ・キュヴェ。2000年に初めてのエッセーを行ない,そこから「GC」という名前が生まれた。(フランス語では J'essaie 私は試みる とういう発音と GC の発音が同じため。)

*醸造:最上のブドウのみを選び,除梗・破砕。縦にしてオープン・トップにした容量500リットルの新樽に直接ブドウを入れてアルコール発酵を行う。28-30度に温度管理をしながらソフトに長く果皮漬浸を行なう。発酵最初の段階は櫂入れを行い,その後は1日1回の短いポンピング・オーバーを行い,果帽が常に湿った状態にしておく。40日間のキュヴェゾンの後,マールは抽出し圧搾する。プレス・ワインは別にしておきます。プレスワインの一部は,フリーラン・ワインにアッサンブラージュされることもあるが,大抵は“ル・セードル”のキュヴェにアッサンブラージュされる。アルコール発酵に使用した樽に蓋をして,フリーラン・ワインを入れ,マロラクティック発酵と24ヶ月の熟成を行う。

*コメント:黒いローブ。真っ黒で非常に熟成した果物の香り。トーストのノートも感じられる。味わいは究極の余韻とフィネス,新鮮さ,そしてミネラル感によって際立っている。味わう前に数時間のアエレーションが必要なワイン。