Cahors Extra Libre Chateau du Cedre AOC, Rouge
/カオール“エクストラ・リーブル”シャトー・デュ・セードル 赤 2018
*ワイン名:カオール“エクストラ・リーブル”
*原産国/地方:フランス/南西地方
*原産地呼称:AOC カオール
*ブドウ品種:マルベック95%,メルロー5%
*収量:1ヘクタールあたり38ヘクトリットル
*醸造
最上のブドウを選び,手摘みで収穫。100%除梗。コンクリート・タンクを用い,28度で発酵。最初の2日間は日に4回の櫂入れを行い,10日間は毎日2分間のルモンタージュを行う。発酵期間を含む28日間の醸しの後,空気圧式圧搾機で圧搾。その後,コンクリート・タンクでマロラクティック発酵。ルソー社製の大樽(7,500リットル)に移して12ヶ月熟成。澱引きせずに瓶詰め。SO2フリー。

*コメント
非常に上品な黒に近い深いバイオレットの色調。ブラックフルーツと新鮮なレッドフルーツが詰め込まれた香りが開く。味わいは見事な穏やかさを持つ果実に丸みと繊細さが加わる。魅了的な張りのあるこなれたタンニンが心地よい。

*2017年について
2017年はカオールのブドウ畑にとって過去十年を振り返って最も難しい年の一つでした。5日間にわたって夜霜が続き,収穫物と若い葉をほぼ全滅させました。ブドウ樹は早々にショックから完全回復したものの,果房を実らすことはできませんでした。ですから我々が収穫できたのは木や垣根に守られたブドウや霜を逃れた斜面のブドウのみとなりました。

そこで,我々は賭けに出ました。極限のヴィンテージを表現するために1キュヴェしか造らないという賭けです。そのキュヴェが,エクストラ・リーブル“シャトー・デュ・セードル”です。この2017年物はマルベックにわずかなメルローを加えて醸造し,自然とブドウのみで造られた,いわゆる“カオールのマルベック”とは別物の上品な世界観を表しています。

酸味のあるレッド・フルーツ,ジューシーなサクランボやアロマティックなハーブにケード杜松(ねず)。エレガントでフレッシュ,そしてエネルギーに満ち溢れています。タンニンと酸が素晴らしい骨格を与え,果実とスパイスにカカオのアロマが長く続きます。

*各誌の評価
『ザ・ワシントン・ポスト 2018年1月1日』  ★エクセレント/2つ星半
エリートなワイン。

『ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス 2017年版』  ★15.5/20点
非常に説得力のあるヴィンテージ。マルベックをより魅力的に輝かせるための,前人未到で興味深い開拓。