Pacherenc du Vic Bilh Louise d'Aure AOC, Blanc
/パシュラン・デュ・ヴィック・ビル“ルイーズ・ドール” 白 2015
*ワイン名:パシュラン・デュ・ヴィック・ビル
“ルイーズ・ドール” 白
*原産国/地方:フランス/南西地方
*原産地呼称:AOC パシュラン・デュ・ヴィック・ビル
*ブドウ品種:グロ・マンサン50%,
プティ・マンサン50%
*土壌:砂利混じりの粘土土壌。南向きの傾斜の緩やかな斜面。

*畑:平均樹齢15年のブドウ樹が植わる2ヘクタールの畑で,グロ・マンサンとプティ・マンサンを50%ずつ栽培。

*栽培:環境とブドウに配慮したリュット・レゾネを実践。部分的に下草を生やしている。平均収量は1ヘクタール当り37.5ヘクトリットル。7月にグリーン・ハーヴェストを行い,プティ・マンサンは1株当り11房,グロ・マンサンは1株あたり9房を残して,8月以降の成熟期に誘う。

*収穫:100%手摘みで,11月中旬に過熟したブドウを収穫する。過熟したパスリヤージュの状態のブドウだけで十分な自然糖度が得られるため,貴腐ブドウは使用しない。

*醸造
収穫したブドウを完全に除梗。酸化を防ぎながらソフトに圧搾を行う。よりリッチで,より粘性があり,よりフルーティーなワインを得るために,発酵前の果汁を3度に冷却し,8日間にわたって1日2回のバトナージュを行う。その後,澱や沈殿物を取り除き,果汁の温度を16度に上げて発酵を開始させる。アルコール発酵はミディアム・トーストのアリエ産のバリックで,3-4週間かけて行う。発酵温度は18度。ヴィカール社とスガン・モロー社のバリックを使用。発酵終了後,引き続きバリックで熟成を行うが,収穫の翌年の3月までは1週間に2回のバトナージュを行い,澱が沈殿しないように浮遊させる。マロラクティック発酵は行わずに6月まで熟成を続け,その後,樽から引き抜いてアッサンブラージュを行う。無清澄で,ごく軽く濾過を施して瓶詰め。

*コメント
美しい黄金のローブ。花やハチミツのニュアンスのあるエキゾチック・フルーツや果物のコンフィの素直な香りに混じり,ヴァニラのタッチが感じられる。口中は生き生きとしていて,リッチで豊満。酸と糖のバランスが絶妙で,フレッシュな味わい。甘さが支配的ではない酸の残るフィニッシュで,余韻も長い。冷やしてアペリティフに。また,ブルー・チーズやフォワ・グラと素晴らしい相性を奏でる。