Pacherenc du Vic Bilh Louise d'Aure AOC, Blanc
/パシュラン・デュ・ヴィック・ビル“セック” 白 2017
*ワイン名:パシュラン・デュ・ヴィック・ビル
“セック” 白
*原産国/地方:フランス/南西地方
*原産地呼称:AOC パシュラン・デュ・ヴィック・ビル
*ブドウ品種:グロ・マンサン60%,
プティ・マンサン20%,アリュフィアック20%
*土壌:砂利混じりの粘土土壌。南向きの傾斜の緩やかな斜面。

*畑:平均樹齢15年のブドウ樹が植わる1ヘクタールの畑で,グロ・マンサン60%,プティ・マンサンを20%,アリュフィアック20%を栽培。

*栽培:環境とブドウに配慮したリュット・レゾネを実践。部分的に下草を生やしている。

*収穫:100%手摘みで,10月初旬に過熟したブドウを収穫。

*醸造
収穫したブドウを完全に除梗。圧搾に先立ち,20時間の低温マセレーションを施す。その後,酸化を防ぎながらソフトに圧搾を行う。よりリッチで,より粘性があり,よりフルーティーなワインを得るために,発酵前の果汁を3度に冷却し,8日間にわたって1日2回のバトナージュを行う。その後,澱や沈殿物を取り除き,果汁の温度を16度に上げて発酵を開始させる。アルコール発酵はミディアム・トーストのアリエ産のバリックで3-4週間かけて行う。発酵温度は18度。ヴィカール社とスガン・モロー社のバリックを使用。新樽比率1/4。発酵終了後,引き続きバリックでシュール・リーの状態で熟成を行うが、収穫の翌年の3月までは1週間に2回のバトナージュを行い,澱が沈殿しないように浮遊させる。マロラクティック発酵は行わず,その後,樽から引き抜いてアッサンブラージュを行う。無清澄で,ごく軽くろ過を施してから瓶詰め。

*コメント
複雑で素晴らしく,フルーティーな香り。豊満な口中に,上品な樽のタッチに引き立てられた新鮮な果物の香りが花開く。とても生き生きとしたフィニッシュは新鮮で,長く余韻が残る。軽く冷やして白身肉の料理やグリエした魚料理と合わせて。

<アリュフィアック/Arrufiacについて>
プティ・クリュブ種とともにパシュラン・デュ・ヴィック・ビルの原料となっている品種。ジュランソンと似通った骨組みだが,一線を画している。1980年代から埋もれていたその名が広まった。取り立ててアルコール分が高いわけではないが,魅力的な火打石の香りがある。

*各誌の評価
『ワイン・エンスージアスト 2017年7月1日版』
パシュランはマディラン(赤)と同じエリアで造られる白ワイン。グロ・マンサンとプティ・マンサン,そして希少な品種アリュフィアックがブレンドされた辛口。わずかに感じられるハチミツのニュアンスに加えて,上品な酸とシトラスの果実味,余韻に白い果実を伴う味わい。今から楽しめる。  ★90点&エディターズ・チョイス(評価:2015VT)