Chianti Classico Casanuova di Nittardi DOCG, Rosso
/キャンティ・クラッシコ“カサヌォーヴァ・ディ・ニッタルディ” 赤 2016 《アート・ラベル》
*ワイン名:キャンティ・クラッシコ
“カサヌォーヴァ・ディ・ニッタルディ”
*原産国/地方:イタリア/トスカーナ州
*原産地呼称:DOCG キァンティ・クラッシコ
*ブドウ品種:サンジョヴェーゼ100%
*醸造
 カステリーナ・イン・キァンティにある単一畑,Vigna Doghessa ヴィーニャ・ドゲッサのサンジョヴェーゼに由来。畑は海抜450mの南向きの丘に広がる。シスト(スレート粘板岩,泥岩が押し固められた変成岩。はく理性のある岩で硬い)に富んだ土壌は,上質なミネラルと心地良いフレッシュなワインをもたらす。

容量105ヘクトリットルのステンレス・タンクで発酵を行う。発酵温度は24-28度,発酵期間は8日間。その後,容量500リットルのフランス,アリエ産のバリック(新樽10%/ブランド:ナダリー及びダンプトス社)で14ヶ月間,コンクリート・タンクで4ヶ月熟成の後,2-3ヶ月の瓶内熟成を経て,リリース。

*コメント
 2016年は,傑出した2015年に追随する完璧なヴィンテージ。雨がちな穏やかな冬の後,4月上旬に発芽が見られた。乾燥して暖かい天候が春,夏と続き,7-8月にかけて数回雨が降ったため,降雨による水不足によるストレスがなく,ブドウ樹を健康に保つころが出来た。ヴィーニャ・ドゲッサでは9/10-11に収穫が行われた。2016年物はクラシックで快楽主義的な暖かみのあるヴィンテージで,2006年,2010年と比較することができる。現時点では厳格な2015年物よりオープンで丸みがあり,直ぐに飲めそうだ。

 濃いルビー色の色調。熟れたサクランボやプラムが際立つ強烈なレッド・フルーツのキャラクター。ガリッグや白胡椒の興味深いノートを伴う。味わいは美しくエレガントで,ジューシーなストラクチャーがあり,タニックなバッグボーンがワインに余韻を与え,優雅に熟成する。マリアージュの幅が広く,オッソブーコ・ビアンコやインプルネータ風ペポーゾ(牛すじ肉の赤ワイン煮込み・黒胡椒風味)に合わせてみたい。サーヴィスは16度で。

 ニッタルディのアート・ラベル・シリーズ,36回目の2016年は,ポップ・アートの旗手としてアンディ・ウォホールと並び称されるイギリス人アーティスト,Allen Jones アレン・ジョーンズによるもの。

エホーンシー美術学校,王立美術学校で学び,1961年以降,欧米各地で教鞭を取りながら,油彩,立体,版画を手がける。1963年にはパリ・ビエンナーレ展で新人賞を受賞。女性の脚を主題とした作品は挑発的で,原色性,明快さ,男性の視姦的エロティシズムが特徴。代表作はグラスファイバーのフェティッシュなマネキンを取り込んだ帽子掛け,テーブル,椅子のボンテージ家具。物議を醸した3点セットはサザビーズで落札(3億2,000万円)され,話題を集めた。

彼の挑発的な作品は,ミュージシャンのミック・ジャガーやピンク・フロイド,デザイナーのヴィヴィエンヌ・ウエストウッド,イッセイ・ミヤケ,モデルのケイト・モス,映画監督のスタンリー・キューブリックなど,20世紀のポップ・カルチャーに大きな影響を与えた。

2016年は,ニッタルディのアート・ラベル史上初となる2種類のラッピング・ペーパーを創出。スタンダードの「Garden of Eden エデンの園」,もう1つはいかにもアレン・ジョーンズらしい「Move it」。


*各誌の評価
『ワイン・アドヴォケイト 2018年11月1日(239)号』   ★91+(2018-2028)
・・・ヴィンテージごとに新しいオリジナルのアートワークがこのワインのメイン・ラベルに表示される。2016年物のキァンティ・クラッシコ“カサヌォーヴァ・ディ・ニッタルディ”ヴィーニャ・ドゲッサは2つのブドウの房が描かれているが,メイン・ラベル以上の美しさがある。鮮やかなカシスと野生のブルーベリーを含む,非常に正確でシャープな果実味をさらけ出している。ミディアム・ボディで無駄がなく,クリスピー。生産本数35,000本。
(評価:2016VT/レビュアー:Monica Larner)

『ヴィノス 2018年7月』   ★91(2020-2031)
・・・サンジョヴェーゼ100%のキァンティ・クラッシコ“カサヌォーヴァ・ディ・ニッタルディ”ヴィーニャ・ドゲッサの2016年物は,非常にちゃーみんぐなワイン。新鮮な切花や鮮やかで赤い色調のフルーツが,このミディアム・ボディの控えめなキァンティ・クラッシコにその個性の大部分を与えている。シルキーなタンニンはワインの優雅な感触を増す。申し分のないバランスの取れたキァンティ・クラッシコは,さらに10年,或いはそれ以上かけて飲むべき。
(評価:2016VT/レビュアー:アントニオ・ガローニ)

ジェームス・サックリング  ★92/100点(2016VT)