Chianti Classico Belcanto DOCG, Rosso
キャンティ・クラッシコ ベルカント 赤
*ワイン名:キャンティ・クラッシコ 
ベルカント
*原産国/地方:イタリア/トスカーナ州
*原産地呼称:DOCG キァンティ
・クラッシコ
*ブドウ品種:サンジョヴェーゼ90%、
他7種10%(カナイオーロ、コロリーノ、
マンモロ、フォリア・トンダ、プニテッロ、
マルヴァジア・ネーラ、チリエジオーロ)
*醸造
 ベルカントに使用するブドウのうち、半分はワイナリーが海抜450mの場所に所有する畑のもので、残りの半分はカステリーナの南、海抜270mのヴィッラ・ローザにほど近い畑に由来する。1968年に植樹が行われたヴィッラ・ローザの畑には、サンジョヴェーゼに加え、地場品種のカナイオーロ、コロリーノ、マルヴァジア・ネーラ、チリエジオーロ、マンモロ、フォリア・トンダ、プニテッロの品種が少量栽培されている。畑はいずれも片岩に富んだ粘土石灰岩土壌で、ワインに心地良いミネラルをもたらす。

 ブドウは手摘みで収穫。予め果汁のブレンドを行い、ステンレス・タンクで24-28度で8日間発酵。その後、ナダリー及びダンプトス社の2年使用のアリエ産バリックと30ヘクトリットルのバレルを併用し12ヶ月、コンクリート・タンクで4ヶ月熟成。ボトリングの後、さらに数ヶ月熟成。

*コメント
 2021年は雪が降る普通の冬だった。マレンマのブドウ畑では3月初旬に早い芽吹きがあった。4月には霜が降り私たちのいくつかの畑では収穫量が20%減少した。4月と5月は雨が多く、ブドウの木に十分な水を与えることができた。夏は暑く乾燥していた。のは、9月中旬の2週間でベルカント用のブドウを収穫した。エレガントなルビーレッド。ジューシーなチェリーやラズベリー、地中海のハーブや花のノートのヒントを伴うスパイシーなアロマが感じられる。ミディアム・ボディで魅力的なタンニンがあり、フレッシュかつ滑らかなフィニッシュ。トスカーナの前菜やシャルキュトリーだけではく、あらゆる種類のパスタにぴったり。サーヴィスは18度で。

 「ベルカント」とは音楽用語で、「完璧なハーモニー」を意味する。ワイン評論家ルイージ・ヴェロネッリの言葉、「Wine is the earth's hymn to the heavens. =地球のワインは天国への賛美歌だ」にも通じる。あらゆる点でベルカントはニッタルディの最新作に相応しい名称だ。いくつかの要素が完璧に響きあって素晴らしい音楽ができるように、いくつもの要素がうまく働き、調和がとれることにより素晴らしいワインが生まれる。

 ラベルはワインの歴史とテロワールに触れ、灰色のガレストロ(=マール)とキァンティ・クラッシコに典型的な赤い色調を表している。それはあたかも楽譜の8つの音符とベルカントを構成する8品種のブドウのよう。そして8つの小石のモザイクにニッタルディの歴史的な所有者で、ルネサンスの巨匠、ミケランジェロ・ブオナロティの顔が浮かぶ。

*各誌の評価
『ルカ・マローニ』  ★93点  (評価:2021VT)

『ダニエレ・チェルニッリ』  ★93点  (評価:2021VT)