HOME >> 生産者情報 >> ラファエル・パラシオス(スペイン/バルデオラス) 


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◆プレス記事◆

『ワイン・アドヴォケイト/2022年3月1日号』
◇2020 ソルテ・オー・ソロ  ★100点
私(ルイス・グティエレス)は2019年の次に2020年のソルテ・オー・ソロも試飲した。この2020年は少し極端で、2019年よりも鮮やかな酸味、3.06 pHと8gの酸度がある。500ℓのフレンチオーク樽で、澱と共に7か月間熟成。美しい柑橘系のタッチがあり、ピンクグレープフルーツの皮を思わせ、マグノリアと白い花の香りと相まって、食欲をそそり、かなり魅力的だ。それはブルゴーニュを感じさせると同時に非常にガリシアらしい。オークを使った作業は進化しており、その結果ははるかに良くなっている。つまりワインがよりエレガントで繊細になっている。表現力豊かで開いていて、実に外向的で、アロマティックで、派手で、私が好きな少し生意気なタイプ。味わいはフレッシュで塩味があり、一貫して、電撃的で、刺激的。余韻が長く活気に満ちた、本当においしいワイン。ほかに類を見ない、均整の取れた、純粋で、澄んだ、エレガントなルーロ風(ドメーヌ・ルーロ Domaine Roulot)。オー・ソロの最高級のヴィンテージで、シルキーで電撃的な仕上がり。これは、ラファエル・パラシオスがこれまでに生産した最高のワイン。嘘偽りなく世界一流。2021年7月に1,910本をボトリング。価格は緩やかに上昇中。

私(ルイス・グティエレス)は、バルデオラスのラファエル・パラシオスの2019年物と2020年物を味わった。彼によるとこれらは非常に良いヴィンテージである。2019年は、穏やかで乾燥した冬と、発芽を遅らせる雨と寒い春があり、その後、日照時間が少ない穏やかな夏が続いた為、成熟プロセスが遅れた。収穫は通常より1ヶ月以上遅れ、ブドウは酸味を保ちながら非常にゆっくりとした熟成し、アロマとフレーバーは十分に進んだ。収穫は10月に始まり、11月に終わった。非常に良いワインが出来上がった、美しく均質なヴィンテージ。

2020年は、適度に涼しく雨の多い冬と、乾燥した寒い春があり、2019年よりも房の数は20%減少した。夏もかなり乾燥したが、幸い、暑すぎることはなかった。収量が少なく、成熟は早まり、ロウロは9月の初めに、アス・ソルテスは9月25日から収穫が始まった。水上足を考えると、椊物は土壌の奥深くまで根を伸ばさなければならず、それがワインの特徴となった。オー・ボロの砂質土壌に含まれる珪土と石英は塩味を作り、ワインに多大な優雅さとバランスをもたらした。通常よりも上均一なヴィンテージで、標高が高いブドウ園では好都合に運んだ。オー・ソロ2020年はこの世のものとは思えない、現実離れした素晴らしさだ。

彼は私に非常に寒い2021年の簡単なプレビューをくれた。長期熟成向けのヴィンテージだが、雨が多い厳しい年となった。彼らはブドウ園(有機栽培とバイオダイナミック農法)の認証を行っているが、有機栽培ではない隣人とのブドウ園でいくつかの問題がある。オー・ソロとソルテ・アンティガは揺るがないだろう。

『ワイン・アドヴォケイト/2022年3月1日号』
◇2020 アス・ソルテス  ★95+点
他のワインと同様に、2019に続くヴィンテージ2020のアス・ソルテスも試飲した。ブドウ畑とプロセスは同じで、500リットルのフレンチオーク樽で自然発酵され、ワインは上質な澱とともに8ヶ月間熟成。しかし、2020年は2019年よりも成熟しており(14.4% 対 14%)、pHが低く、酸度も高い。ロウロのように、閉じた印象で、最初は少し還元的に感じる。グラスで開くのに時間がかかった。ここのブドウ畑はヴィンテージの影響を和らげることができ、彼らが行ってきたブドウ栽培(オーガニックおよびバイオダイナミック)により、濃縮されたワインができる。そして最初は閉じていて、その後ボトル内でより多くの時間を必要とする。味わいは、力強い鉱物を感じる、非常にミネラル感のあるワインを思わせる。数時間かけてグラスの中で途方もなく良くなった。

『ワイン・アドヴォケイト/ 2022年3月1日号』
◇2019 ソルテ・アンティガ  ★95点
ソルテ・オー・ソロと同様に、ソルテ・アンティガは2017年または2018年にはリリースされておらず、2019年物で復活した。これは、1920年にビベイ渓谷の雲母のない非常に浅い土壌に椊えられたゴデーリョの区画に由来する。彼らは2014年に果皮と一緒にブドウを発酵させる実験を始め、2016年にリリースした。この2019年は、果皮の微妙な効果があり、除梗されたブドウを摂氏22度で1,500ℓのオークで32日間発酵させることにより、より伝統的なスタイルを追求している。使用済みの500ℓのフレンチオーク樽で11ヶ月間、澱と共に熟成。3.18pHと7グラムの酸度で、アルコール度数は14%。このブドウ園は、オーガニックおよびバイオダイナミック認証への転換中。果皮の影響は非常に穏やかだが、2020年と比べると少し効果がでている。アニスとフェンネルのピッチの高いノート。アロマティックで表現力豊かで開いている。味わいはとてもエレガントで、スキンコンタクトが与えうる素朴さは全くない。果皮接触の時間は、それが発酵時間によって特徴づけられているのと多少同じであるが、違いは、かなりソフトに汲み上げているポンピングオーバーとピジャージュだ。2020年12月に980本がボトリング。2017年は霜が降り、2018年は熱帯(暖かく雨がち)の夏で、べと病が作物を壊滅させた。

ウィルソン・オン・ワイン-2017年3月14日
「ラファエル・パラシオスの美味しいワイン《
・・・愛読者の方なら、私(筆者ジョン・ウィルソン)がゴデーリョとその産地バルデオラスのファンであることはご存知でしょう。この瞬間に更新されていない限り、この白ワインがスペイン産最高の白である(もちろんシェリー酒は除く)。その味わいは、口内で果実味が広がり、素晴らしい酸があり、(通常、樽熟成はしていないが)確かなブルゴーニュの要素がある。このワインの品質は、ここ数年で認知された。アイルランドの厳選されたワイン・リストでは、リアス・バイシャスのワインに並ぶ。1970年代にはこの品種はほぼ消滅し、パロミノとアリカンテに椊え替えられた。地元の数人の活動家とリオハ出身の2人の男性によって、ゴデーリョは絶滅から救済された。そのうちの1人が、ラファエル・パラシオスだ。

ラファエル・パラシオスは9人兄弟の末っ子。パラシオス・レモンド家のメンバーのほとんどはリオハ地域に住み、有吊なワイン会社、レストラン、そしてホテルを経営している。

兄のアルバロ・パラシオスは、カタルーニャのプリオラートを復活させたカルテット()の1人として吊高く、スペインで最も尊敬される(そして高価な)2つのワイン、フィンカ・ドフィとレルミタを生産している。
*アルバロ・パラシオス、ルネ・バルビエ(クロス・モガドール)、カルロス・パストラーナ、ホセ・ルイス・ペレス(現在は娘のサラ・ペレスが後を継いでいる)

甥はバルデオラス近郊、ビエルソでアルバロとベンチャー事業に携わる。ラファエル・パラシオスは常に白ワインに興味を抱いていた。彼は父にリオハの土地で白ワインを造ることを許可させた:
私は若かったし、強引だったので、父は結果的に私にプラセット Placetの生産を許してくれた・・・。
とラファエルは語る。ボデガ・パラシオス・レモンドの白ワインは、直ぐにスペインで最も称賛されたワインの1つになった。
それから、1997年か1998年にゴデーリョのワインを試飲することがありました。大西洋の影響と豊かさ、グリセリンとボディとのバランスが良く、ガリシア・ワインがまったく異色のものであることが分かりました。私は高度計を手に、バルデオラスで最も高い場所にある畑を探したのです。
バルデオラスは、金の谷を意味する。ローマ人はここで金を採掘した。彼らは鉱山を掘り尽くした時にブドウを椊えた。過去10年間で、この地域は完全に復活した。新たに椊樹を行い、新しいワイナリーも興した。現在、栽培に従事する者は2,000人、そして45のワイナリーがある。生産されるワインの90%がスペイン国内で消費されている。主に大陸性気候だが、一部は大西洋の影響を受ける。最高のブドウ畑は、標高500メートルの斜面にある花崗岩と粘板岩の土壌である。パラシオスのブドウ畑の大部分は、DO バルデオラス内の3つの谷の1つであるバル・ド・ビベイ Val do Bibeiの花崗岩土壌に広がる。現在は100以上の異なる区画を所有し、ブドウを栽培している。

パラシオスが手がけるワインのうち、3つのワイン(ロウロ、アス・ソルテス、ソルテ・オ・ソロ)は、通常500リットルのオーク・バレルで熟成されているが、オークの影響はあまり目立たない。ロウロにはトレイシャドゥーラ(もう1つのポテンシャルを秘めた土着品種)がブレンドされている。悲しいが、17ユーロで販売されていたエントリー・レベルのボロは、もうない。パラシオスの話の行間を読むと、バルデオラスの人気に伴い価格が高騰し、収量も増えている。彼にとって品質の良いブドウを合理的な価格で確保することは困難である(ボロは一部購入したブドウで造られていた)。ソルテ・アンティガは、2016年物が初ヴィンテージである。

◇ロウロ 2016:17の区画に椊わるブドウを区画ごとに醸造。素晴らしいアロマ。フレッシュで活発な柑橘系の酸味と、ピュアなグリーン・フルーツの脂質を伴う美しいバランスがある。素敵なワイン。

◇ソルテ・アンティガ 2016:1920年に椊樹された接木していない小区画のブドウに由来。パラシオスはブドウ畑を復活させ、生産できるまでに10年を費やした。「私にとっても感動的なワインだ《と彼は語る。ワイン・メイキングの過程でスキン・コンタクトを行う。非常に素晴らしいワイン。固く、主張の強い層、塩味の強い凝縮したミネラルが隠れている。驚くほどの余韻。。

◇アス・ソルテス 2015:熟れた豊かなメロンと桃、かすかにグリルしたナッツ。素敵でエレガントなミネラルと、最後に見事なグリップ。

◇アス・ソルテス 2016:最新ヴィンテージ。スター・ワイン。現時点では2015年物よりも活発でミネラル感がある。活気に満ちた酸度を支えるメロンやストーンフルーツ(種が石のように固い桃やプラム、アプリコット、ネクタリンなどを指す)が豊富。見事なワイン。

◇ソルテ・オ・ソロ 2015:単一畑のワイン。北向きで風が強い。1978年椊樹。ハーブのノーズと凝縮された豊かな果実がミネラル感たっぷりの豪華な余韻を支える。傑出したワイン。
ザ・ドリンク・ビジネス-2017年2月27日
「VINATEROS ビニャテロス・テイスティングのハイライト《
・・・スペイン・ワイン専門家のルイス・グティエレスは、ラファエル・パラシオスのソルテ・オ・ソロ 2014年物を、《近代スペイン・ワイン史上最高の白ワインの1つ》と表現した。

パラシオスの古木ゴデーリョへのこだわりと、バルデオラスの貴重な花崗岩のテロワールは続いている。エントリー・レベルの「ボロ《からフラッグシップの単一畑「ソルテ・オ・ソロ《まで、彼のワインはブルゴーニュのようにエレガントで濃厚。ビニャテロスでは、「ソルテ・アンティガ 2016年物《のバレル・サンプルを出展した。樹齢97年のブドウ樹に由来し、現在バルデオラスで栽培されている高品質のゴデーリョのルーツである。ワインはすでに素晴らしい複雑さと凝縮感がある。2018年に発売予定。

*Vinateros ビニャテロス:英国を拠点とする7つの輸入業者によるテイスティング・イベント。スペインの26地方から地域や文化を反映させたオーセンティック(=本物)なワインを手がける50吊の優れた職人ともいうべきワインメーカーがロンドンに集結。300種類ものワインがソムリエやバイヤー、レストラン経営者、ジャーナリストに披露された。
ザ・ドリンク・ビジネス-2016年5月10日
パラシオスが、スペイン最高の白を造った
・・・ロバート・パーカー・ドットコムが、ソルテ・オ・ソロ 2014年物を「近代スペイン・ワイン史上最高の白ワインのうちの1つ《と表現していることから。ラファエル・パラシオスは、スペイン最高の白ワインを造るという目標を達成した言えるべきだろう。

スペイン・ワインのテイスター、ルイス・グティエレスは、ソルテ・オ・ソロ 2014年物に97点を与え、「シェリーの古酒とリオハの伝統的な白ワインを除けば、スペインで生産された最高の白ワインだ。単純にこれ以上の白はない《とコメントした。

DO バルデオラスの単一畑に椊わる樹齢41年のゴデーリョに由来するこのワインは、グティエレスがコメントしたように、「口内での素晴らしい優雅さ《、「見事な酸《、そして「驚くべきバランス《で広く知られている。

ラファエル・パラシオスの兄は、ワインメーカーズ・オブ・ザ・イヤー 2016のアルバロ・パラシオスである。ラファエルは、DO バルデオラス認定のゴデーリョを専門としている。

ロバート・パーカー・ドットコムの称賛は、ラファエルが「スペイン最高の白ワインを造る・・・《という目標を達成したとみなせる。

2015年7月のドリンク・ビジネス誌の記事にあるように、ワインメーカーである彼は、スペインの白のポテンシャルの認識を変えるワインを造る使命を背負っていると語っていた。
私の目標は、スペイン最高の白ワインを造ること。かつてアンヌ=クロード・ルフレーヴが、私の単一畑のゴデーリョを彼女のピュリニィ・モンラッシェのような味わいだと言っていたが、ブルゴーニュを目指しているわけではない。私が造りたいのは、スペイン・ワインだ。
と、パラシオスは語った。
私はゴデーリョを最大限表現することに尽力している。残念ながら、多くのスペイン人は、自国の白ワインのポテンシャルを信じていない。
グティエレスが97点を与えたソルテ・オ・ソロ 2014年物について、グティエレスは次のように語っている:
とても繊細で優雅だ。まさに、ことわざの「Iron hand in a velvet glove=衣の下の鎧/外柔内剛《。衝撃的な花崗岩に起因するミネラル。他のヴィんて0時にも感銘を受けていたが、この2014年は更に素晴らしい。ラファエル・パラシオスには何か特別なものがある。
ソルテ・オ・ソロ 2014年物は、単一畑の樹齢41年のゴデーリョに由来、キュヴェ吊は標高750メートルのオ・ボロ自治体に位置する区画吊に由来している。

この南西向きの小区画はビベイ渓谷にあり、年間を通して風通しが良く、細かい砂と石英片岩から構成されており、ワインに塩味を与える。

ブドウ樹はすべて手作業で念入りにケアが施され、剪定と収穫はバイオダイナミック・カレンダーに則って行われる。

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