HOME >> 生産者情報 >> ボデガス・アルマンセニャス(スペイン/カスティーリャ・ラ・マンチャ地方) 
↓INDEX↓
◆ボデガス
・アルマンセニャス◆
--------------------
◆醸  造◆
--------------------
◆アルマンサに
かける思い◆
--------------------
◆商品の詳細◆
--------------------

 パーカー・ポイント99点を獲得した2003ヴィンテージに続き,2004,2005ヴィンテージと2年連続してPP100点満点を獲得,今や,レルミタ,ピングスを凌駕するカルト・ワインとなったプリオラートのクロス・エラスムス Clos Erasumus。そのクロス・エラスムスでヴィンヤード・マネージャーを務めているのが,今,スペインで最も注目を集める天才女性醸造家,エステル・ニン Ester Ninだ。

 ニンは自身のボデガも設立。2004ヴィンテージから生産量わずか3樽のワイン“ニット・デ・ニン Nit de Nin”も手掛け,2年連続PP98点を獲得するなど,自身の名を世界中に知らしめている。そのニンが新たに醸造コンサルタントに招聘されたボデガが,バレンシアの南西,アルマンサにあるボデガス・アルマンセニャスだ。2003年にバルセロナの実業家によって設立されたこのボデガは,それまでわずか10のボデガしか存在しなかったDO アルマンサから世界に通用する最高のワインを造るために誕生した新星ボデガ。オーナーの並々ならぬ情熱は天才醸造家ニンのみならずボデガの全スタッフを突き動かし,ボデガのスタンダード・キュヴェ“ラ・ウエリャ・デ・アダラス La Huella de Adaras”が初ヴィンテージの2004年物で早くもパーカー・ポイント89点を獲得し注目を集めると,続く2005年物では92点を獲得,一躍世界中にその名を知らしめた。

 ボデガの最大の特徴はアルマンサの土着品種であるガルナッチャ・ティントレラ Garnacha Tintorera(別名アリカンテ・ブーシェ)に対する強い思い。従来このブドウはブレンドの色付けに用いられ,決して表舞台には上がらない品種だった。しかし,ボデガス・アルマンセニャスはガルナッチャ・ティントレラこそがアルマンサのテロワールを最も正確に反映し,また,モナストレルとブレンドすることによって,そのテロワールを非常に美しく表現するワインとなることを発見。200ヘクタールに及ぶ自社畑で有機栽培によって育まれたブドウのうち,なんと90%を地元の協同組合に売却,元詰めワインの生産をわずか10%に抑えるという驚異的な選別によってワインを造り上げたのだ。この信念は見事にワインの品質に結実。エステル・ニンという天才醸造家のサポートも受け、世界中にその真価を証明した。もちろん,エル・ブジ(閉店)やエル・セラヤール・デ・カン・ロカといったスペイン屈指の高級レストランにもオン・リストされており,スペイン国内で最も注目を集めているワインだ。惜しくもエステル・ニンは2011年に退任したが,衝撃の最先端スパニッシュをぜひこの機会にご体感ください。
 ボデガス・アルマンセニャスが位置するアルマンサ Almansaは,ラ・マンチャ La Manchaの南東の端に位置する小さな町。しかしながら,スペイン最大のワイン生産地である。この暑く乾ききったスペインの端にはマンチュエラ Manchuela,バレンシア Valencia,イエクラ Yecla,フミーリャ JumillaなどのDO がアルマンサと共に存在している。これらのDOではモナストレル Monastrellと呼ばれる土着の品種が栽培されているが,アルマンサだけは固有のガルナッチャ・ティントレラ種が主に植えられている。

 ボデガのスタートは2003年。アルマンサのテロワールに大きな可能性を感じたバルセロナの実業家ダニエル・ベイガ・アクイドが,ペネデス生まれの天才女性醸造家エステル・ニンに声をかけたことに始まる。エステルはスペインのカルト・ワインの象徴であり,レルミタ,セラー・マス・ドイシュと並ぶ3傑の1つ,“クロス・エラスムス”の成功を,オーナー兼醸造家のダフネ・グロリアンの右腕として支えた。この“クロス・エラスムス”はパーカーが初めて100点を与えた5つのスペイン・ワインの1つで,エステルも自身のボデガで手がける“ニット・デ・ニン”の2004年物でパーカー・ポイント98点を獲得,プリオラート,ペネデス,アルマンサの複数のボデガから醸造コンサルタントとして白羽の矢が立てられ,瞬く間に時代の寵児となった。エステルはプリオラートのコンビエ・フィッシャ・ゲリン()の醸造担当ペプ・アグイラル Pep Aguilarと,プリオラートで醸造を学んだパトリ・モリーリョ Patri Morilloとともにボデガス・アルマンセニャスを訪ね,テロワールと土着品種のガルナッチャ・ティントレラに深く興味を抱いた。こうして3人が強力なタッグを組み,ワインの可能性を最大限に引き出すために,土壌,テロワール,気候,ブドウ品種を把握し,DOアルマンサから世界に通用する最高のワインを生み出した。
クローズ・エルミタージュのローレン・コンビエ,コート・ロティのジャン=ミッシェル・ゲリン,そしてプロヴァンスのピーター・フィッシャーがプリオラートに設立したボデガ。ブランド名は,トリオ・インファーナル Trio Infernal。

 ボデガの所有面積は216ヘクタール。半分はエル・ムグロン El Mugron山が占めている。 アルマンサは猛烈に暑く乾燥した大陸性気候だが,エル・ムグロン山がラ・マンチャ台地からの熱を跳ね返し,地中海からのわずかな湿気をとどめ,特有のミクロクリマを作り出している。ブドウの栽培面積はおよそ100ヘクタール。樹齢は35-50年で,植樹比率は1ヘクタールあたり2,500-3,000本。スペインではこのように植樹比率の低い畑が多いが,これはフランスなどに比べ乾燥し,土壌の養分も少ないため,ブドウ樹の感覚を広く取ることによって,成長を促している。また,伝統的にブドウ樹ノ仕立が低いのは葉や幹が土地に影を作り,下からの熱を抑えることにより,果実を熱から遮ることができ,樹液の流出を防ぎ,乾燥していても感慨に頼る必要が減るからである。畑の耕耘は年に3-4回。収量の管理はヴィンテージや区画ごとの状況を見て,芽かき,摘芯,除枝,除葉,グリーン・ハーヴェストを実践している。収穫されるブドウの9割は地域の他のボデガやコーペラティヴに販売されており,ほんの一割の最良のブドウの実がボデガス・アルマンセニャスのワインの原料となる。

 ボデガス・アルマンセニャスの畑では,乾燥し,降雨量の極めて少ない気候に加え,果皮の厚いガルナッチャ・ティントレラ(平均樹齢34年,60ヘクタール)とモナストレルが主に栽培されており,病害虫が発生することがほとんどない。そのため収穫時にはブドウ樹に1.5キロほどの健康で色づきが良く,糖と酸のバランスに秀でた果実が実る。ガルナッチャ・ティントレラは,果皮だけではなく果肉まで色が付いていることが特徴。2番目に多く栽培されている品種がモナストレル(平均樹齢45年,30ヘクタール)。このモナストレルはアルマンサ近郊で広く栽培されているが,標高800メートル,大陸性気候のアルマンサでは他の地域を越える複雑でパワフルなワインが生まれる。

土壌は有機物に乏しく,山々の岩が風化した石灰質の土で構成される。また,有機栽培に取り組んでおり,認定こそ受けていないものの,環境に優しい上,慣例農法による果実と比べ表現豊かなブドウを得られるため,積極的に有機農法を導入している。今後,バイオダイナミックの導入については,スタッフがバイオダイナミック農法の掲げる,人は大地と宇宙の間に生かされているという理念を理解し,それに基いて行動できるかが課題。

 アルマンセニャスのワイン醸造に関する哲学は,自然で美しいワインを造ること。必要以上に人の手を加える醸造法は取り入れていない。まずは収穫から。果実は分析と試食により収穫日が決められ,すべて手摘みで収穫される。ヴィンヤードに囲まれたシャトーのような形のワイナリーは新しいが,導入している技術は伝統的。健康で熟れた果実のみを注意深く収穫し,ステンレス・タンクで3-4日かけて12-14度でマセレーションを行う。アルコール発酵には自然酵母のみを用い,培養酵母は使用しない。SO2はほんの少しだけ添加。発酵の途中で毎日2,3度試飲を行っている。

 発酵に引き続き,ソフトなピジャージュを行いながらステンレス・タンクで30日間にわたりマセレーションを続ける。熟成はオークの影響が強く出ないよう慎重に樽を使い分け,ワイン本来の味わいを強調している。ラ・ウエリャはステンレス・タンクとセメント・タンクで1年間熟成。ラ・ベガとアダラスはボルドー樽より少し大きい容量300リットルのフランス産の樽で熟成させる。醸造方針は試飲により決められることが多い。ブレンドも品種とロットの味わいよってマロラクティック発酵後か熟成前,もしくは瓶詰め前に行われる。

 
 ボデガス・アルマンセニャスは,アルマンサの地とその地が育むワインに強い信念を持っている。アルマンサのワインはこれまで他の地域でできたワインに色の深みを出すために混ぜられることが多かったが,ワインを良く理解し正しく造れば比類のないものになると,ボデガス・アルマンセニャスは信じている。アルマンサのワインは,その有機物に乏しい土壌,過酷な気候,そして地場品種であるモナストレルとガルナッチャ・ティントレラ(アリカンテ・ブーシェ)により大きな可能性を持つワインと言える。特にボデガス・アルマンセニャスが強く思いを寄せるガルナッチャ・ティントレラは色付けのためだけの品種と信じられ,決して表舞台には上がらないブドウ品種であった。しかしボデガス・アルマンセニャスはガルナッチャ・ティントレラこそがアルマンサのテロワールを最も正確に反映し,またモナストレルとブレンドすることによりそのテロワールを非常に美しく表現するワインとなることを見出し,2003年からこの信念に基づいてワイン造りを行っている。

 ガルナッチャ・ティントレラが最も多く栽培されているDOアルマンサですら,ティントレラ100%のワインは珍しい。しかしボデガス・アルマンセニャスはアルマンサのテロワールを最も純粋に表すティントレラ100%のワインをフラッグシップとして生産している。これはボデガス・アルマンセニャスがティントレラに深く魅了され,その可能性を信じているからに他ならない。ティントレラは強烈なアロマを持ち,力強く果実味に富み,フレッシュで肉付きの良いワインとなり,美しく熟成する。メセタと呼ばれる高原台地と地中海の中間に位置するアルマンサの標高は700メートル,猛烈に暑い夏と極寒の冬,そして年間降水量350ミリという乾燥した土地である。この地にフィロキセラ襲来前から存在する接木をしていないガルナッチャ・ティントレラは,ボデガス・アルマンセニャスの象徴と言える。
Calizo de Adaras DO Almansa, Tinto
/カリソ・デ・アダラス(DO アルマンサ)赤 2011 ==>> 詳細はこちら
La Huella de Adaras DO Almansa, Tinto
/ ラ・ウエリャ・デ・アダラス(DO アルマンサ)赤 2009 ==>> 詳細はこちら
La Huella de Adaras DO Almansa, Blanco
/ ラ・ウエリャ・デ・アダラス(DO アルマンサ)白 2010 ==>> 詳細はこちら
La Vega de Adaras DO Almansa, Tinto
/ ラ・ベガ・デ・アダラス(DO アルマンサ)赤 2008 ==>> 詳細はこちら
Adaras DO Almansa, Tinto
/アダラス(DO アルマンサ)赤 2007 ==>> 詳細はこちら

Copyright@IZUMI TRADING CO., LTD. All rights reserved.