Sancerre Le Cul de Beaujeu AOC, Blanc
サンセール ル・キュ・ド・ボージュ 白
*ワイン名:サンセール
ル・キュ・ド・ボージュ
*原産国/地方:フランス/ロワール地方
*格付け:AOC
*ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン
*コメント
2009年に初めて造られたドメーヌの新しいキュヴェ。2010年物がワイン・アドヴォケイトで92点を獲得。これは、サンセールの巨匠、フランソワ・コタのキュ・ド・ボージュと同点という輝かしい功績。さらに2011年物は、フランソワ・コタ(89+点)を上回る、90-91+点を獲得した驚愕のキュヴェ。

泥灰土土壌で白い土のシャヴィニョールの丘に位置する区画から造られる。傾斜(20-50%)の険しい南南東向きの畑で、リュット・レゾネに則りソーヴィニョン・ブランを栽培。剪定はギュイヨ式。当主の義理の兄弟が分益小作している区画で、ドメーヌが収穫の1/3を購入している。ただし、収穫は自ら手作業で行う。24時間のデブルバージュ後に、300リットル入りの新樽及び古樽(2回使用)で35日間発酵。引き続き、シュール・リーの状態で8ヶ月間樽熟。8月に澱引きを行い、軽く濾過して9月に瓶詰め。生産本数は2009年物:1,850本、2010年物:1,600本、2011年物:2,400本、2013年物:2,000本の希少キュヴェ。

2013年物のテイスティング・コメント:
透き通った黄色いローブ。メントール、スパイス、ヴァニラの香り。きれいなアタックで、口中は粘性があり、洋ナシや新鮮なブドウ。非常に余韻が長い。白い土地のテロワールそのもののミネラルを感じる。サーヴィス温度は12度で。高級魚や、白身肉、クリームとキノコのソースの鶏肉と相性が良い。8〜10年熟成が可能。

2011年物のテイスティングコメント:
透き通った薄い黄色のローブ。メントールやスパイスの香り。きれいなアタックで、粘性があり、ライチ、ユーカリ、新鮮なハーブの味わい。非常に余韻が長い。白い土地のテロワールそのもののミネラルを感じる。サーヴィス温度は12度。高級な魚や、グリルしたオマールエビと相性が抜群。

2010年物のテイスティングコメント:
澄んだ薄い黄色のローブで、非常に熟れたフルーツ、桃やポワール・タタン(洋ナシのタルト)の香り。フレッシュなアタックだが粘性があり、僅かにミントのアクセントがある。余韻がとても長く、白い土のテロワールのミネラルが感じられる。白い肉やクリームソース添え鶏肉と合う。5-8年熟成が可能。サーヴィス温度は12度。

『ワイン・アドヴォケイト201号(2012年6月号)』掲載のコメント
・・・2つの300リットル入のハーフ樽で、1つは新樽で熟成されたワイン。梨やピンク・グレープフルーツやオレンジのよく熟れた香りがいっぱいに広がる。僅かにオイリーで白墨のノート。ボトリティスのスパイスがエキゾチックで、柑橘系果物の皮のスパイシーさがある。フィニッシュもフルーティー。瓶の中でどのように変化していくか楽しみなワイン。3-4年は熟成するだろう。  ★90-91+/100点(評価:2011VT)

『ワイン・アドヴォケイト201号(2012年6月号)』掲載のコメント
・・・2つの300リットル入の樽と新樽で熟成した、樽香のあるワイン。ジューシーでライムやオレンジ、パイナップル、マルメロが混じりあい、豊かでフレッシュな味わい。柑橘系の甘みがある。ハーブのエッセンスやハチミツ、フローラルなフィニッシュで、テロワールが反映されている。ル・キュル・ド・ボージュのファースト・ヴィンテージだが、10年間寝かせて開かせることができるだろう。  ★92/100点(評価:2010VT)