Gris de Toul AOC Cotes de Toul, Gris/グリ・ド・トゥール(AOC コート・ド・トゥール) ヴァン・グリ
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*ワイン名:グリ・ド・トゥール グリ
*原産国/地方:フランス/ロレーヌ地方
*原産地呼称:AOC コート・ド・トゥール
*品種:ガメィ90%,ピノ・ノワール10%
ダヴィッド・ルリエーヴルによる テイスティング・コメントをご覧いただけます。
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2020年版アシェット・ワインガイドで3つ星を獲得
フランスを代表するヴァン・グリ
すべてのヴァン・グリの原点と呼べるキュヴェ
*醸造:
南向きの斜面に植樹されたガメィとピノ・ノワールを手摘みで収穫。その場で選果を行い,小さなケースで醸造所に運ぶ。直ぐに圧搾を行い,ステンレス・タンクを用い,低温(17度)で発酵行う。発酵期間は約15日。発酵終了後,引き続きステンレス・タンクでシュール・リーの状態で定期的にバトナージュを施しながら熟成を行い,収穫の翌年の春に瓶詰め。マロラクティック発酵は行わない。
*コメント:
サーモンピンクの輝くようなローブとバラ色の反射。上品でありながら力強い香りには,イチゴや木イチゴのノートが感じられる。素晴らしい新鮮さによって引き立てられた小さなレッド・フルーツを思わせる風味があり,まろやかで粘性のある味わい。フィニッシュにはサクランボのノートが感じられる。
サーヴィスは9度前後で。アペリティフに最適ですが,シャルキュトリーやキッシュ,サラダ,クスクスなどのアラブ料理,グリエした魚料理とも相性が良いでしょう。
*ヴァン・グリについて
フランスの農業省の規定によると,ヴァン・グリは「白い果肉で金色の果皮のブドウ」を直ちに圧搾して,白ワインと同じように造るワイン。フランスにはヴァン・グリがいくつか存在するが,最も有名なのがロレーヌ地方のグリ・ド・トゥール。AOC コート・ド・トゥールのヴァン・グリは,ガメィとピノ・ノワールのブレンドによって造られる。また補助品種としてオーセロワやピノ・ムニエ,オーバン種なども混醸できる。生き生きとして,とてもフルーティーな味わいは分かりやすく,冷やすとより風味が引き立つ。若いうちに楽しむべきワイン。
『アシェット・ワインガイド 2020年版』
・・・フランス革命以降,二次世界大戦前より,父から子へと受け継がれ,ホップや他の果実と共に葡萄が育てられてきた。ドメーヌではロレーヌ産ミラベルも生産している。初のボトリングが1971年。2008年にダヴィッド(経営)とヴァンサン(栽培・醸造)がフランス国内外で研鑽を積んだ後,父ロランからドメーヌを引き継いだ。今日20ヘクタールを所有し,2018年より有機栽培に転換した葡萄園を所有する傍ら,ネゴスの活動も行う。
ピンクの反射を伴う淡い野バラのようなローブは特有で、ノーズはフレッシュな赤い果実(スグリ、サクランボ)の複雑なアロマの素晴らしいフィネスと、キャンディーのやや酸味のあるタッチとともに発達する。力強くリッチで長続きする味わいの中にチェリーが感じられ、素晴らしいフレッシュさとフィニッシュの苦味のタッチは称賛に値する。★三つ星(評価:2018VT)
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