Bandol AOC, Rose/バンドール ロゼ 2019




*ワイン名:バンドール ロゼ
*原産国/地方:フランス/プロヴァンス地方
*格付け:AOC
*ブドウ品種:ムールヴェードル52%,サンソー24%,
グルナッシュ22%,クレレット2%
*平均樹齢:20年
*平均収量:30-38ヘクトリットル/ヘクタール
*醸造
 パーカーの『ワイン・バイヤーズ・ガイド第7版』にて,★★★★ 4つ星に格付け。アントニオ・ガッローニの『ヴィノス(旧IWC)』では,2007年物以降,12年連続して90点以上を獲得。最新の2018年物は,4回目の93点,WAでは89-92点を獲得。『デキャンター』が2015年8月に行った《エキスパート・チョイス》では,シャトー・ピバルノンのロゼ2014VTと並び,タンピエのロゼ 2014VTが93点を付けて,ロゼ・ワインのトップに挙げられた。

   ブドウはすべて手摘みで収穫される。フレッシュさと酸,そして赤ワイン用のブドウよりも低いアルコールを追求して収穫のタイミングを計っている。収穫は例年8月の最終週から開始され,4週間にわたる。畑と醸造所で2度の選果を行い,傷んだブドウや未成熟なブドウはすべて取り除かれる。完全に除梗した後,果物のアロマを抽出し,青白い色調を得るために12度で低温マセレーションを施し,直接圧搾。発酵は温度管理機能付きのステンレス・タンクとセメント・タンクで行われ,その後,セニエしたロット(5-10%)とブレンドされ,引き続きステンレス・タンクとセメント・タンクで8ヶ月間熟成を行った後,無清澄・無濾過で瓶詰め。

*コメント
 収量の少ない平均樹齢20年前後の選別した区画のブドウに由来するため,凝縮していて,各品種の個性がワインのなかに強烈に表現されている。また,ムールヴェードルの存在がワインに多くの個性とバランス,複雑さを付与している。サーモン・ピンクの反射を持った澄んだ色調と果物や花の力強い香りが魅力的。桃やザクロを思わせる豊満で円やかな味わいのなかに軽いスパイス香があり,バランスの取れた酸とともに味わいにアクセントを加えている。プロヴァンス料理に最適。サーヴィスは11度で。

『インターナショナル・ワイン・レポート』
★2020年TOP100のにおいて,2019年物が第55位にランク・イン(94点獲得)しました。

・・・ドメーヌ・タンピエの2019年物は,確実にこの年の大当たりだ。粘土,石灰岩の土壌で育ったムールヴェードル55%,グルナッシュ25%,サンソー20%で構成されている。ゴージャスなサーモンピンク色のローブで,グラスに当たった途端に感銘を与えるこの見事なロゼは,桃,ネクタリンの皮,新鮮なラベンダー,砕いた石,カキの殻の特徴が,印象的に美しく開き,グラスの中で一体となる。口に含むと,驚くべき正確さと上品さを示し,ゴージャスなミネラルと生き生きとした酸味が,フレッシュでエネルギッシュな芯を組み立てている。そしてそれらが活気に満ちた余韻を通して広がっていく。これは完璧に優秀なワイン。アイコン的生産者が造る,熟成に値するロゼ。見逃してはならない。(評価:2019VT)

『ヴィノス』(テイスティング:2019年7月)掲載のコメント
・・・きらめくオレンジ。極めて素晴らしい香りの上に,フレッシュな核果実(梅,桃)やレッド・ベリー,そしてフローラルなクオリティと一緒に埃っぽいミネラルやオレンジの皮が感じられる。味わいはジューシーで,明確かつしなやかで,強烈なネクタリンや赤スグリ,イチゴ,そして砂糖漬けのラヴェンダーの風味を伴う。フィニッシュは非常に長く,精彩を放ち,一際目立つ透明感とミネラルのカットがあり,花や核果実のノートを強く反映している。
★93点(評価:2018VT)

『ワイン・アドヴォケイト 2019/5/17』掲載のコメント
・・・(2月末の時点で,タンクで熟成中の)タンピエのバンドール・ロゼ2018年物は,一貫して傑出したヴィンテージのもう1つの成功例。ライトからミディアム・ボディで,過度に熟したりリッチでもなく,バランスとフレッシュさがすべて。タンジェリンとメロンのアロマとフレーバーが秀でたノートに至り,早くもエレガントなフィニッシュにとどまる。
★89-92点(評価:2018VT)

『ワイン・スペクテーター Web版・2016年』
・・・明るいホワイト・チェリーとスイカの皮のノートがピュアでレースのよう。フィニッシュに向かって軽やかで心地よく,ホワイト・ペッパーが現れる。隠れた深みを持つピュアなこのワインは,秋冬頃に飲むために,しばらく寝かせるべきだ。
★91点(評価:2015VT)

『ワイン・スペクテーター』
★Top 100 Wines of 2015(2015年トップ100ワイン)において,
2014年物が第75位にランク・イン(92点獲得)しました。
・・・チョークのノートが特徴的な明るくハイ・ピッチなワインは,ローズマリーとホワイト・チェリーのヒントが現れる一方,海塩とブラッド・オレンジのディテールを伴った勢いのある余韻。長く立体的でピュア。この美しいロゼは,セラーで更に寝かせるべきだろう。(評価:2014VT)

『ワイン・アドヴォケイト』掲載のコメント
・・・タンピエのバンドール・ロゼが世界最高のロゼの1つとされる理由が示され続けている。ムルヴェードルのしっかりとした肉厚感を備え,上品で爽やか。オレンジの花,砕いた岩,ミネラルウォーター,白い花のはっきりとしたノートがあり,継ぎ目なく流れるミディアム・ボディにバランスの良さと,生き生きしたフレッシュなスタイルの味わい。一方,タヴェルのトップ・キュヴェのような透き通るようなフルーツの重みはなく,より張りがあって,焦点に集中している。3-4年は瓶内でさらに重みを増していくだろう。一言で言えば,あなたがロゼに期待するすべてをもたらしてくれる美しいバンドール・ロゼである。単独でも食前酒としても,心地よく飲める果実味と新鮮さ,同時にコクのある料理がいくらでも片付けられる複雑味と深みを持っている。  ★92点(2014VT)

アントニオ・ガッローニの『ヴィノス』掲載のコメント
・・・明るいオレンジ。凝縮した豊潤な柑橘系フルーツとホワイトチェリーの香りが,ドライフラワー,蜂蜜,埃っぽいミネラルのヒントに補われている。噛みごたえがあり,引き締まったブラッド・オレンジ,ラヴェンダー・キャンディのフレーヴァーが非常によい深みとクリアーさを表し,ミネラルの背骨が支えている。ジューシーで非常に長いアフターには埃っぽいミネラルとフローラルのノートが背後に感じられる。  ★92点(2014VT)

『ギド・ベタンヌ&ドゥソーヴ 2015年版』掲載のコメント
・・・ルイ15世の時代から存在するアペラション・バンドールの歴史あるドメーヌ・タンピエは,1834年から変わらずタンピエとペイロー家により経営されており,その子孫たちによって高い名声が保たれている。今日では3つのコミューン,ル・カストレ,ル・ボーセ,ラ・カディエールに38haの畑を所有。大半が赤,1/3がロゼ,残りが白の割合で,アペラション・バンドールのみを手がける。ペイロー家はダニエル・ラヴィエをドメーヌのディレクターに迎え,彼の見事な手腕によってオリジナルと変わらないこだわりで運営されている。赤ワインは生来の気品と力強さがあり,非常に広がりをみせる香りが長い余韻へと続く。特異な気候条件の恩恵を受けたこのテロワールは,カストレの岬によってミストラルから守られ,日照良好でムルヴェードルが理想的な成熟を迎えるのに優位である。