Riesling, Blanc リースリング 白・辛口 (参考品) | |
*ワイン名:リースリング 白・半辛口 *原産国/地方:インド/ナシク *ブドウ品種:リースリング100% *栽培面積:10エーカー(約4ヘクタール) *年間総生産本数:11,500本 |
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12月から2月にかけて昼夜の温度差が大きいため、ブドウがよく成熟し、ワインに素晴らしい酸がもたらされる。ブドウの糖分が約20ブリックス(=ドイツのモーゼル・ワインのアウスレーゼの規定糖度に合致する数値)になった時を見計らい、手摘みで収穫。繊細なアロマを抽出するために、また、フェノールは抽出しすぎないよう、除梗せず房ごと優しく圧搾。その後、果汁を6度に冷やし(スキン・コンタクトは行わない)、ステンレス・タンクで15-20日間発酵(マロラクティック発酵なし)。引き続きステンレス・タンクで熟成させ、ブレンド後たんぱく質を除去するために最小限の清澄を行い、軽いろ過の後、瓶詰め。
ワインはバランスが良く、青リンゴやグレープフルーツ、桃や蜂蜜のヒントがあり、甘味と酸味のバランスが取れており、インド、タイ、中華料理など幅広い料理とペアリングが可能。インド初のリースリング。サーヴィスは6-8度。 《リースリング誕生までの経緯》 インドの5つ星ホテル、JWマリオット・ホテルやインターコンチネンタル・ホテルからの「ハイ・クオリティ、かつお手頃価格のインド産リースリングを・・・」という切実な要望で生産が決定。彼らの求めるものとは、インド料理と一緒に紹介できるアロマティックで繊細な白ワイン。そこで、リースリングのエキスパート、ステュアート・ビゴット(*)がワイナリーを訪れ、一部の区画において昼夜の温度差が大きいことを利用してリースリングを植樹することを提案し、リースリングの醸造が始まった。ファースト・ヴィンテージの醸造は180ケースのみ。また、スラの醸造家であるAjoy Shaw アジョイ・ショーは試行錯誤の結果、オフ・ドライでアルコール度数が10%というスタイルを生み出し、インドにおけるリースリング・ワインの普及を可能にした。現在、JWマリオット、インターコンチネンタル・ホテル(5つ星)内のレストラン、ムンバイにある有名なインド料理レストラン「カイバル」、全国チェーンの高級イタリアン・レストラン「スパゲッティ・キッチン」、全国チェーンの高級オリエンタル・レストラン「メインランド・チャイナ」でサーヴィスされている。 *ステュアート・ビゴット: イギリスのワイン・ジャーナリスト。1993年以降、妻とともにベルリンに移住、主にドイツ・ワインに焦点を当てた著作活動を行っている。 ◆IWCCA インディアン・ワイン・コンシューマーズ・チョイス・アワード 2018 金賞(6年連続)(2017VT) ◆IWCCA インディアン・ワイン・コンシューマーズ・チョイス・アワード 2017 金賞(2016VT) ◆IWCCA インディアン・ワイン・コンシューマーズ・チョイス・アワード 2016 金賞(2015VT) ◆IWCCA インディアン・ワイン・コンシューマーズ・チョイス・アワード 2015 金賞(2014VT) ◆IWCCA インディアン・ワイン・コンシューマーズ・チョイス・アワード 2014 金賞(2013VT) ◆IWCCA インディアン・ワイン・コンシューマーズ・チョイス・アワード 2012 金賞(2012VT) ◆デカンター・アジア・ワイン・アワード 2015 推薦賞(2015VT) ◆グローバル・リースリング・マスターズ 2015 銅賞(2015VT) ◆グローバル・リースリング・マスターズ 2014 銅賞(2014VT) 『ワイン・アドヴォケイト 2010年1月号』に掲載のコメント 88/100点(評価:2009VT) このワインが醸されるようになってから、まだ2年である。生産量は600ケース。クラシックなリースリングで、スイカズラやグレープフルーツ、ライムのジュースの可憐なアロマを持つ。口中はミディアム・ボディで、新鮮な酸やピュアな柑橘類を思わせる見事な凝縮感がある。余韻は長い。リースリングのポテンシャルを思い起こさせるこの植えなく美味しいワイン。 |