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■ 歴史 ■
南ローヌで教皇に献上されていたワインとして「シャトーヌフ・ド・パプ」が有名だが、実はアヴィニョン教皇が愛飲したとされるアペリティフが現存する。それが『ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ』だ。14世紀から200年間、この村は教皇領だった。当時の教皇クレメンス5世は、ボーム・ド・ヴニーズの丘の中腹に大きな『ミュスカディエール』と呼ばれる教皇専用のブドウ畑を有し、ミュスカを栽培していた。これがミュスカの初の公式栽培と言われている。教皇クレメンス5世の死後、彼の後継者、教皇クレメンス6世(写真右)はミュスカディエールを引継いだ。そして、クレメンス6世はそこで栽培されていたミュスカの柔らかく甘いフレーバーの虜となった。彼はミュスカから造られるアペリティフをたしなんでいたと伝えられている。そのためこのラベルには『アヴィニョン教皇たちのアペリティフ』、裏ラベルには『ミュスカ・プチ・グランを材料に造られたアペリティフを大いに気に入った』と記載されている。
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■ ボーム・ド・ヴニーズ村について ■
生産量:12,000ヘクトリットル
土地面積:500ヘクタール
テロワール:中新世(約2,300万年前から約500万年前)の石灰質の粘土質土壌。「ブロンドの土地」と呼ばれる。
品種:ミュスカ・プチ・グラン
生産高:1ヘクタールあたり30ヘクトリットル
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■ バルマ・ベニティアについて ■
バルマ・ベニティアはボーム・ド・ヴニーズの協同組合である。160人のメンバーが所属しており、1,000ヘクタールのブドウ畑で500万本のワインを生産している。手作業での収穫という伝統を守り、ブドウを選別し、テロワールの真髄を引き出している。
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■ キュヴェの紹介 ■
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Muscat de Beaumes de Venise AOC, Blanc/
ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ 白
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