Louro DO Valdeorras, Blanco/ロウロ(バルデオラス) 白 2019
*ワイン名:ロウロ 白
*原産国/地方:スペイン/ガリシア地方
*原産地呼称:DO バルデオラス
*ブドウ品種:ゴデーリョ96%,トレイシャドゥーラ4%
*栽培地域:オ・ボロ
*土壌:花崗岩の砂質
*地形:テラス式の丘,緩やかに傾斜
*標高:600メートル以上
*気候:大西洋の影響を受ける大陸性気候
*ブドウの平均樹齢:25年以上
*整枝法:コルドン・ロヤとギヨ
*栽培面積:19.5ヘクタール
*栽培面積:1ヘクタールあたり36ヘクトリットル

*コメント
 自社畑及びオーガニック栽培を導入している28区画のブドウに由来。発酵に先立ち,4時間のスキン・コンタクトを施す。その後,培養酵母を添加,ミディアムよりも強めにローストしたフランス/ノルマンディ産の容量35ヘクトリットル()の大樽でアルコール発酵。発酵温度は17度。発酵終了後,シュール・リーの状態で熟成。この間,週に1度バトナージュを施す。熟成期間は4ヶ月。瓶詰めは収穫翌年の4月。2019年物の生産本数は80,000本。

ちなみにロウロはガリシア語で「金髪」という意味。金髪を思わせる色調のワインであることから,このように命名された。

*ノルマンディ産の樽:ラファエルは樽を香り付けではなく,ワインへの酸素供給を行うためにノルマンディ産の樽を使用している。ノルマンディは他の樽の産地と比べ気温が低いため,香りが強くなく,木目が粗い。ワインを安定させるために必要な酸素を多く取り込む作用に優れている。

*トレイシャドゥーラについて
1981年植樹の1ヘクタールにも満たない古くからある区画で育ったトレイシャドゥーラは,品質と個性がゴデーリョに良く似ているが,違いを挙げるなら,ゴデーリョに比べてやや骨格がしっかりとしており,新鮮なアロマがある。深みとボディはゴデーリョの方が勝っている。よりエレガントで新鮮さをもたらすため,トレイシャドゥーラを加えている。
またヴィオニエにも似た品種だが,ヴィオニエよりはエレガントで繊細,また,ユニークなキャラクターを持つ。最初に購入した畑に植わっていたブドウ樹で,樹齢とともに十分なポテンシャルが備わったので,2012年よりゴデーリョ主体にトレイシャドゥーラをブレンドしている。

『ワイン・アドヴォケイト 2020年6月18日号』掲載のコメント
ロウロ2019は2011年,2012年,2014年,2016年と比較した結果,ラファエル・パラシオスにとって最高のヴィンテージだ。ブドウ木は,粘土が少し混ざったいくつかの区画を除いて,砂質の花崗岩の土壌で有機栽培されている。3,500リットルのオークの大樽で発酵。トレイシャドゥーラの割合は常に低く,今年は約4%。2019年はアルコール度数が14%に達したため,内気なワインではない。意外な事のようだが,トレイシャドゥーラは非常にアロマティックな芳香性のブドウであり,わずかな配合率でもはっきりと目立つ。そのハーブの強い芳香のタッチが,アス・ソルテスとは大きく違うロウロの特徴だ。パラシオスはたくさんのトレイシャドゥーラを植え替えたため,今年はフレッシュな年だという(ゴデーリョもまたハーブが感じられる品種)。2019年のトレイシャドゥーラの植樹本数は以前よりも少なく,1ヘクタールしか残っていなかった。ワインは非常に鮮度が高く,かなり塩辛い後味と花崗岩の感覚があり,それが電気的なタッチ,複雑で力強く,苦味がほとんどないシリアスなワインの表情を見せている。パラシオスはアス・ソルテス2005を思い出すと言う。これはロウロの最高のヴィンテージの1つとなるべきであり,以前のヴィンテージから明らかにステップ・アップしている。 ★93/100点