HOME >> 生産者情報 >> シャトー・ラバル(フランス/南西地方) 

↓INDEX↓
シャトーの歴史
--------------------
テロワールの特徴
--------------------
栽培・醸造
--------------------
所有区画の詳細
--------------------
各キュヴェの詳細
--------------------
プレス記事

『WINE WHAT』 2021年5月号

3,000円以下バリュー・ワイン・コンクール
レ・テール・バス 白 IGPコート・ド・ガスコーニュ 2019 金賞
レ・テール・バス 赤 IGPコート・ド・ガスコーニュ 2019 銀賞



『アシェット』 2019年版

ムッシュー 白・辛口 IGPコート・ド・ガスコーニュ 2017 2ツ星
評価コメント:彼(ムッシュー:フランス語で「男の人」)が保証する。グロ・マンサンのムッシューは率直で、フローラルと果実、甘いスパイスの幾つかの香りによって引き立てられている。快活なアタック。円みがありシルキーでリッチ、深みのある表現豊かな味わい。

レ・テール・バス 赤 IGPコート・ド・ガスコーニュ 2016 1ツ星
評価コメント:メルロー、カベルネ・ソーヴィニョン、タナ品種のこの赤は、円みのある果実味がたっぷりでヴェルベットの質感に見事なボリューム。馥郁としグルメな輪郭。

サーブル・フォーヴ ロゼ IGPランド 2016 1ツ星
評価コメント:メルローとカベルネ2種が混醸されたオレンジ色に反射する淡い色調のロゼ。桃、メロン、イチゴの香りが開いている。フレッシュなアタックが、たっぷりとして濃厚で粘性と酸のバランス取れた味わいへと続く。かすかな苦味が余韻をダイナミックにする。



『ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス』誌 2016/6月号
今年の最優秀ワイン スペシャル・ミレジム2015
シュッド・ウエスト部門で唯一2アイテム選出の快挙!
シュッド・ウエストで最も成功したキュヴェ

『果実を味わう5選』 ムッシュー 白・辛口
IGPコート・ド・ガスコーニュ72本の中から選ばれた3本のひとつ!
評価コメント:“感激的な辛口の白”

『飲んでみる必要のあるワイン』 レザン・ヴォレ 赤
評価コメント:“ワイルドな果実味と骨格のある余韻が素晴らしい構成。
賞賛に値する赤ワイン。飲んでみる必要がある。”




■オム・ドゥリュクス/Homme Deluxe 2016/7-9号
ガスコーニュのドメーヌ ラバル家の子供たち
先駆者ドメーヌ・ド・ラバル。創業からまもなく2世紀が過ぎようとしている。バ・ザルマニャックの地でワインを生産した初めての生産者。ラバル家の子孫たちも類稀なノウハウで絶えず新たな美酒を造り続けながら、先人の大胆さを継承している。 シャトーの歴史は1820年に遡る。ジャン=ドミニク・ローデは、アルマニャックを造るという長年の夢を実現させるため、全身全霊を捧げる決意を胸に20年間スパイス商人として過ごしたアンティル諸島からフランスへ帰国した。この新たなる挑戦者はランド県バ・ザルマニャックの中心地にシャトー・ラバルを購入。600ヘクタールの土地に120名の農業技術者を抱えるシャトーの舵をとる、実に大きな挑戦だった。9年後、経営センスの高いジャン=ドミニクが造る200樽のアルマニャックはアメリカにまで到達した!ニューヨークでその人気を広げ、大きな成功を収めたのだった。それから150年。1970年にはノエル・ローデがドメーヌの舵をとる。かつてシャトー・ベイシュヴェルで醸造監督を務めたノエルは、これまでアルマニャックしか生まない地でワインを造ることを考えた。初めは歯がゆいスタートだったが、やがて人々の味覚を喜ばせるようになっていった。

互いを補い合うカップル
数十年の間、ドメーヌの鍵は父から息子へと引き継がれてきた。アレクサンドル、ジュリアン、フェルナン、ロベール、クリスチャン・・・。現在はシリル・ローデが妻のジュリーと共に家業のドメーヌの舵を取る。仕事のうえでも二人は仲が良く、ジュリーはシャトーのブランディング、シリルは栽培・醸造を担当。仕事は分業していても、伝統を尊重し情熱と喜びを分かち合いダイナミックに活動する。昨年リリースされたバ・アルマニャックの“3-12-21”シリーズがそれを示している。モダンな見かけで判断してはならない。テイスティングしてみれば、フランス最古のオー・ド・ヴィの多彩さに対する感動的なオマージュを捧げていることが判る。唯一無二のテロワールに花開いたスピリッツだ。ラバルは“サーブル・フォーヴ”という稀少なテロワールに位置している。特徴は酸化鉄を含むなだらかな丘に堆積した粘土石灰だ。フレッシュなミネラル感がアルマニャックに現れる。もちろんワインにも!

プロヴァンスやラングドックのクラシックなキュヴェには飽きたというならば、夏の夜長にお薦めするのはラバルのロゼだ。近隣生産地とは似てもいない酸と肉付きがある。テロワール“サーブル・フォーヴ”へオマージュを捧げた名がづけられた、メルロー、カベルネ・フラン・カベルネ・ソーヴィニョンのアッサンブラージュからなるロゼ。フルーツの香りとミネラルのタッチ、かすかな柑橘と野いちごのノートに惹きつけられる。グリル、サラダ、フルーツのデザート、夏の食事全般に完璧な相性。サーブル・フォーヴはまさにランドのテロワールのブランドである。また、ラバルはテュルサンとコート・ド・ガスコーニュの2つのアペラシオンも生産している。キュヴェ<サーブル・フォーヴ>はロゼ以外に白の辛口も造っている。そして果実味が豊かなIGPランドの<シャルドネ>。飲んだら骨抜きとなるテュルサンは、<カルペ・ディエム 辛口白>、その兄的存在の<レザン・ヴォレ 赤>。コート・ド・ガスコーニュに関しては、辛口・白2種と、非常に美味しい<ラ・ドゥモワゼル 甘口・白>に加え、赤とロゼと幅広く展開している。シリルとジュリーは彼らの情熱とノウハウを多くの人と分かち合う場所として、海沿いのカプブルトンCapbretonにシャトーの別館を建てた。居心地の良い広いテイスティングルームで全アイテム試飲することが出来る。5メートルの高さの棚にはボンボンヌと呼ばれるガラス瓶に入ったアルマニャックとボトルが燦然と並ぶ。圧巻だ!部屋の中央には大きなテーブルが置かれ、感覚を研ぎ澄ませながら試飲をすることができる。すべてが心地良く、まさしくシャトー(城)での生活の趣だ。


■シュッド・ウエスト グルマン/Sud ouest Gourmand』誌 2017/6月号(抜粋)

シリル・ローデは、約200年に続く家族の伝統を引き継いだ。

20年過ごしたアンティル諸島からフランスへ帰国したジャン=ドミニク・ローデJean Dominique Laudetは、アルマニャックの生産を夢みていた。1820年にシャトー・ラバルと150ヘクタールのブドウ園を購入。それから197年、今はシリル・ローデが8代目に就く。シリルは、2010年にドメーヌに参画した妻のジュリーと共に、サーブル・フォーヴという唯一無二のテロワールの特異性に価値を置いたブドウ園の改革を始める。黄土色とオレンジ色が露出した土壌は、ランド県の森の砂に、ジェール県の粘土石灰が混ざった特徴を持つ。「私たちの地域は白ワインの産地。ここのテロワールから生まれるワインは、非常に辛口で、かなり引き締まり、味わいはドライで軽やかなノートに少し塩味が感じられる。」とシリルは話す。サーブル・フォーヴとコート・ド・ガスコーニュの二本立てで生産することで、ドメーヌは発展していった。2010年には8万本、今後は年間50万本の生産数を見込んでいる。シリルは醸造所と55ヘクタールのドメーヌを所有する。先祖への畏敬の念から、かつてドメーヌが所有していた全ブドウ園を買い戻す夢を温めている。家族8世代に伝えられてきた遺産を守る為に。

シャルドネ・デ・ランド2016
1ヘクタール未満の面積で栽培される、ドメーヌの自信作は春のような雰囲気だ。白い花のノートが現れたシャルドネは、丸みがある味わい。ドメーヌの通常のキュヴェとは一線を画している!さあプランチャ(鉄板焼き)を準備して海老を焼こう。このワインにとても良く合うだろう。

慎ましく控えめな性格のこのシャトー・ラバルの若き当主も、ドメーヌの豊かな歴史、アルマニャックへの情熱、ランドのテロワールで生まれるワインの話になると熱がこもる。私(Vincent Damestoy、カヴィスト)はヴィニュロンの元を訪ね歩くことに熱中している。今回は、人生の意味を確かに心得た39歳のヴィニュロンに出会えた。彼の曾祖母も交えての食事の後、会話に花が咲いた。後世に残すべき価値ある継承が確実に行われている。シリルとジュリーにブラボー。



Copyright@IZUMI TRADING CO., LTD. All rights reserved.