HOME >> 生産者情報 >> マテ(イタリア/トスカーナ州)


写真家,そして船乗り兼作家からワイン生産者へ
ロケーション
専門化が認める偉大な畑の正体
畑の詳細と栽培
エノロジスト,
故カルロ・コリーノの教え
醸造について
各キュヴェの詳細
WS ワインメーカー・トーク
フェレンク・マテ

モンタルチーノで安定して最良の果実を生むといわれるサンタ・レスティトゥータの標高300-400メートルに,マテは合計7ヘクタールの畑を所有している。この地域は霧(標高の低い場所では霧が発生し,果実の熟成を妨げるカビ対策を行う必要がある)と雨(標高が高くカビ発生のリスクが高まる時期まで収穫が遅れる)の影響を受けることはない。畑は南か南西を向き,日中,地中海から吹く涼しく換気の役割を果たす風の影響を受け,ブドウ樹を健康に保つことができ,夏でもストレス・フリーの環境が整っている。その風はまた,周囲の木々も冷やし,日没後の下方に流れる空気を冷却し,畑の夜間の温度を下げている。この昼夜の温度差は,濃厚ながら洗練されたワインを造るのに必須だ。

土壌は火山岩から化石や花崗岩の豊富な古代の海底,そして砂質の粘土まで多様である。畝は斜面に並行し,カビや病害虫の繁殖を防ぐため,風向きに沿って立てている。畝とブドウ樹の間隔は通常より短く,畝の感覚を182センチ,ブドウ樹の感覚を92センチに設定。フェレンク曰く,後日訪問したシャトー・マルゴーの畝とブドウ樹の間隔は,足で測定したところ,マテと全く同じだったとのこと。

マテが所有する4つの畑のなかで最もフェレンクが愛し,偉大なものは,シラーが植えられたエトルリアのテラス状の区画。ミネラルが豊富で南向きの急斜面に6つの細いテラスの段々畑を作り,1段に2畝立てた。畑には草の種を撒き,藁を敷いた。この畑のブドウ樹はフェレンク自身が剪定している。どの畑よりも開花も収穫も早く,テラスごとに熟成が異なるため,最初と最後の収穫に1週間ほどの差が生じる。バンフィのCEO,リヴェッラ氏はこの区画に就いて,「午後の海風で願ってもいない風の通り道ができる。あのテラスに,多分1エーカーくらいだろう・・・(唾を飲む)。シラーを植えれば,太陽を向いた丘のテラスに・・・どんなに偉大なワインができることか!」と話している。また,苗木家のギョームは,「もし,貴方がここにシラーを植えないと言ったら,私が植える」と,この区画がシラーにどれほどまでに適しているかを言葉にした。
左:シラーが植わるエトルリアのテラス状の畑

クローンの植樹に際し,若木には微生物が腑かけるというファブリッツィオの助言により,トラック15台分の有機肥料(牛糞)を畑に撒いた。現在,栽培は有機農法のガイドラインに沿って行っている。

栽培品種はサンジョヴェーゼ,シラー,メルロー,カベルネ・ソーヴィニヨン。サンジョヴェーゼは化石が詰まった土壌,シラーはミネラルが豊富な南向きの斜面,メルローは砂質の粘土,カベルネ・ソーヴィニヨンはガレストロ(片岩が主で,トスカーナに良く見られる)の土壌にそれぞれ植えられている。

■エノロジスト、故カルロ・コリーノの教え■

ロベルト・チプレッソ 初ヴィンテージの2002年から2007年まで、フレスコバルディやシシリアのプラネタでコンサルタントを務めていたカルロ・コリーノが醸造コンサルタントとしてマテをバック・アップしてきた。彼はフェレンクとキャンデイスにワイン造りに関する様々なことを教えてくれた。彼から学んだ最も大切なことは、偉大なワインは素晴らしいブドウからしか造られないということ。「人の力が及ぶセラーでの作業は10〜15%ほどで、残りは最高の土地に最適のクローンを植えることにかかっている。」とフェレンクは答えている。現在、醸造を担当しているのは妻のキャンデイス。彼女はソムリエの資格を取得し、カルロ・コリーノの教えを守り、新しくコンサルタントに招聘したロベルト・チプレッソと共にワイン造りを行っている。

ロベルト・チプレッソ (写真右)
醸造学の就学中に出会ったブルネッロに感銘を受け、卒業後ブルネッロの生産に着手。まずカーゼ・バッセで修行をし、その後チャッチ・ピッコロミーニ・ダラゴーナの醸造長を務める。ロベルト・チプレッソの名を世に知らしめたワインと言えば、独立し仲間と共に造り上げたラ・フィオリータ。ブルネッロ好きにはたまらないカルト・ワインとなっている。
また<フリウリのカリスマ・メルロー>、ミアーニのコンサルタントとしても知られ、ブルネッロ以外でもその実力は高く評価されている。

■醸造について■

マテのワイナリーには美術品のようなステンレス・タンクがある。これはフェレンクがシャトー・パルメで一目ぼれしたタンクのレプリカ。パルメを訪れた翌朝、すぐにメーカーであるボルドーのMavil社に問い合わせをしたフェレンクは、そのタンクはパルメ用に特別に造ったもので販売はしていないと体よく断られた。しかしフェレンクは1度で諦める人間ではない。フランス人の性格上、脅しより褒めることが効果的だということを思い出し、褒め倒し作戦でパルメの半分の容量のタンクを3つ、翌年の春に納入してもらう約束をした。このようにフェレンクを虜にしたステンレス・タンクは一般的な円柱型ではなく、切頭円錐型で細部まで装飾が施された手の込んだ作り。現在、この36hlのタンクに加え、イタリアCadalpe社製の50hl、20hl、8hl、5hl、2hlのステンレス・タンクを11所有している。

第1セラー ブドウの収穫は全て手摘み。発酵は温度管理されたステンレス・タンクで行うが、シラーだけは一部、オープン・トップのフランス産新樽(500l)で発酵。毎年8月にブルネッロ用の500lの樽(片方の側面に蓋がされていない状態)をフランスから購入し、その樽に入る分だけのシラーを(場合によってはメルローも)樽を立て、蓋を開けた状態で発酵させる。果実とスパイスの濃厚なアロマを保つために温度は低く保ちながら1日4、5回の櫂入れを行い、色とタンニンを抽出する。ワインは3年未満の熟成。ブルネッロは500lのフレンチ・オークで、シラー、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンは225lのバリックで熟成。瓶内熟成9ヶ月。

第1セラー 家の1階部分

第2セラー 以前はガレージとして使われていた。 第2セラー

第3セラー

第3セラー 地下に造られた面積200u、高さ3.5〜4mのセラーで、現在ワイン醸造はここで行われている。
■各キュヴェの詳細■
Brunello di Montalcino DOCG
/ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ DOCG 赤 2007 ==>> 詳細はこちら
Banditone DOC Sant'Antimo
/ バンディトーネ (DOCサンタンティモ) 赤 2008 ==>> 詳細はこちら
Cabernet Sauvingon DOC Sant'Antimo
/ カベルネ・ソーヴィニヨン(DOCサンタンティモ) 赤 2007 ==>> 詳細はこちら
Mantus DOC Sant'Antimo
/ マントゥス(DOCサンタンティモ) 赤 2007 ==>> 詳細はこちら
Albatro DOC Sant'Antimo
/ アルバトロ(IGTトスカーナ) 赤 2008 ==>> 詳細はこちら

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