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『Agence Fleurie アジャンス・フルーリー(2012年10月付)』掲載 エリック・ボワスノ
(記事一部抜粋)
1969年生まれ。父ジャック・ボワスノとともにワインを造った14歳のときに,私のキャリアは始まった。自家所有のドメーヌで,彼がワインに傾ける情熱と経験ノウハウを語ってくれた。
・・・1991年,22歳のときにボルドー大学醸造学部を卒業しました。その時から,私は父とともに,時には父抜きでいくつかのワイナリーの醸造コンサルタントとして,キャリアをスタートしました。私は,それぞれのワイナリーを,それぞれの個性と経験を持つ一個人のようにみています。ブドウ樹,果房,ワインを扱う時は,いかなる場合でもそれを尊重すべきです。原材料の世界的複雑性は,直接テロワール(土壌,ミクロクリマ)の質に結びついていて,それがボルドー・ワインの階級を説明しています。
テロワールを最高に表現するためにアッサンブラージュが行われる限り,材料が豊かであろうと,そうでなかろうとテイスティングはいつも楽しみなものです。
1993年,私は醸造学(Oenology-ampleology)のDEA(研究深化免状)を取り,メドックのワイナリーの土とブドウ,ワインに与える影響について5年間学んだ後,ジェラール・スガンとイヴ・グロリー教授に師事し,1997年にPh. D(博士号)を取得しました。私はボルドー大の醸造学部とは常に関わりを持ち続け,そこでテイスティング適正の大学免状(DUAD),職業訓練(ISW)の教鞭を執っています。
ボワスノ研究所は,醸造コンサルタントとしてエミール・ペイノーに教えを受けて10年にわたりともに働いた父ジャック・ボワスノにより,1972年にポイヤック農業会議所に立てられた。現在では,ラフィット・ロートシルト,ラトゥール,マルゴー,ムートン・ロートシルト,レオヴィル・ラス・カーズ,レオヴィル・バルトン,デュクリュ・ボカイユ,グラン・ピュイ・ラコスト,ブラネール・デュクリュ,ローザン・セグラ,シガラ・ラボーなど多くのメドックの格付けシャトーと,海外では,コンチャ・イ・トロ(チリ),アルファ・エステート(ギリシャ),シロ・パチェンティ(イタリア/トスカーナ),バレンシアガ(スペイン)などを含む180軒のコンサルタントを務めている。
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