◆ドメーヌの歴史◆
ドメーヌ・ド・ラ・クロワ・セナイエは、先代のモーリス・マルタンがマコネー地区のダヴァイエでも最良と言われる区画（レ・プラーニュ、レ・ポマール）を購入した1960 年に創設された。当時この地方で一般的だった多角栽培から徐々に脱却し、1969 年からはブドウの栽培に専念した。1971 年にサン・ヴェランがAOC に認定された後、1974 年にドメーヌでボトリングしたワインを販売するようになり、1989年には近代的なワインセラーを構えた。彼の息子であるリシャール（兄）が1990 年に経営を引き継ぎ、1992 年にステファン（弟）が経営に参加した。リシャールがワインの醸造とセールスを担当し、ステファンがブドウ畑の管理・栽培を担当している。全体生産の80%のワインをボトリングし、残りの20%をネゴシアンに売却している。現在、40%のワインがフランス国外に販売されている。
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◆ワイン造り◆
 所有する畑は27ヘクタール、そのうちの17ヘクタールがサン・ヴェラン（いずれもダヴァイエ）にあり、テロワールとブドウそのものの味わいを最大限に引き出すようなワイン造りに重点を置いている。区画ごとの精密な成熟度チェックが完熟状態での収穫を可能にし、青臭い風味をワインにつけないために除梗を行い、圧搾はゆっくりと優しく低圧で行う。そのため搾汁は純粋そのもので、それぞれのテロワールの特徴が良く表れている。アルコール発酵は低温でゆっくりと行う。4ヶ月間に及ぶ長期発酵でブドウ果実の持つアロマを完全に引き出す。その後、マロラクティック発酵を行う。シュール・リーで10ヶ月熟成を行い、円やかなワインに仕上げる。その後、ボトリングを行う。ドメーヌで造られるワイン（サン・ヴェラン、マコン＝ダヴァイエ）は、アペラシオンに典型的なスタイルが如実に表現されている。サン・ヴェランは均整の取れた繊細なスタイルを持つもので、バランスが良く、そして、サン・ヴェランらしくフルーティーでフレッシュな味わいを醸し出している。またマコン＝ダヴェイエは、フルーティーでシャルドネの特徴が素晴しく表現されている。
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◆畑について◆
ドメーヌ・ド・ラ・クロワ・セナイエは2003年にビオロジック農法を始め、2006年にはフランスのABマークの認定を受けた。殺虫剤や農薬、化学肥料を使用しないことで最高のブドウを収穫し、結果最高のワインが生産できると考えている。その上、土壌が汚染されることもなく、長期的に環境にも配慮できる。ブドウ畑を見渡せば、ミミズや昆虫が生息していることがわかり、雑草もブドウ樹のすぐそばに茂っている。ラ・クロワ・セナイエが最優先していることは、「テロワールが生き生きと自己主張すること」と「周囲の動・植物相と微生物を保護すること」である。現在ではABマークのほかにエコセールの認定も受けている。『ル・ヌーヴォー・ギド・デ・ヴァン・ビオ誌』に掲載され、ビオロジック農法で高く評価されている。
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◆評価◆
ワイン専門誌や料理専門誌に競うように掲載される人気ドメーヌである。『ワイン・アドヴォケイト』、『ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス』、『ブルゴーニュ・オージュルデュイ』をはじめ、『デカンター』、『ゴー・ミヨー』、フランスの料理雑誌『キュイジーヌ・エ・ヴァン・ド・フランス』、アメリカの『ニューヨーク・タイムズ』に相当する『ル・ポワン』、『ル・ギド・アシェット・デ・ヴァン』、『ジルベール・ガイヤール』など多数の専門誌に掲載されている。また欧米の雑誌だけでなく日本の雑誌『ＷＡＮＤＳ』でも2 ページに亘り大々的に紹介され、日本でも注目を集めた。コンクール・ド・ヴィナリ・インターナショナルで銀賞、パリ農業コンクールで金賞、マコン・コンクールで金賞するなどメダルコレクターとしても名高い蔵元である。マルタン兄弟はわずか数年のうちに、権威あるレストランに彼等のサン・ヴェランを送り込むことに成功し、なかでも、ブルゴーニュのミシュラン3ッ星レストランジョワニーのラ・コート・サン・ジャック、2ッ星のヴェズレーのレスペランスは特筆すべきだろう。
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◆各キュヴェの詳細◆
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Pouilly-Fuisse AOC, Blanc／プイィ・フュイッセ 白
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Saint-Veran AOC, Blanc／サン・ヴェラン 白
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Macon-Davaye AOC, Blanc／マコン・ダヴァイエ 白
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Saint Veran Les Rochats AOC, Blanc／サン・ヴェラン・レ・ロシャ 白
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