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『キュイジーヌ・エ・ヴァン・ド・フランス』
農業技師とMBAの資格を持つジョゼ・ヴァヌッチは、パリのIBMで働いていて、そこで夫であるファブリスと知り合った。ジョゼの父からのブラヴォンヌ渓谷に位置するブドウ畑の継承に伴い、2人はコルスに戻った。彼女はファブリスとともに、カリニャンやアリカンテの代わりに、ニエルッチオ、スキアカレッロ、ヴェルメンティーノを栽培している。ラ・ロブ・ダンジュの2006年物はスパイスを感じさせる赤ワインで、野生的でフレッシュで力強い。
*取材時、ジョゼは妊娠9ヶ月だった。ジョゼの娘、ローズが誕生した2008年から造られているキュヴェが、ステラ・ローズ”。
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『ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス』
シンプルな精神は、有名な東部平野にしか見られない。ジョゼ・ヴァヌッチは何かにつけ、カスタニチャの山岳地帯とブラヴォンヌ渓谷の台地を引き合いに出す。そこは、彼女の父がブドウ畑を現在の状態にする以前、羊飼いであった彼女の祖父が1930年代にブドウを植えた場所だ。IBMにおける長いキャリア、そして本土の男性との結婚を経て、彼女はコルシカの地場品種に賭けることを固く決心し、自身と良く似た寛大(豊潤)で、エレガンスを失わない範囲で饒舌なワインを再創造する目標を持って、2年前にドメーヌを継承した。
Les VINS de l'Obs - Nos 250 meilleurs bouteilles
(N. 2183 du 7 au 13 septembre 2006, LES VINS DE COPAINS)
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『ル・ヌーヴェル・オプセルヴァトゥール』
《通のワイン》
クロ・フォルネリ“ラ・ロブ・ダンジュ” 赤:ジョゼ・ヴァヌッチがこのワインに名前をつけたのは、ワインを飲む前か、あるいは飲んだ後なのかは知るよしもない。それほどまでにワインはラベルが示すことに対応している。桑の実や牡丹、ブロンドタバコなどの複雑な香り。地場品種であるスキアカレッロとしては例外的な、絹の絨毯を広げたような口当たり。全体のバランスを形作っている生き生きとした活力もしっかりと残されている。
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『ラ・ルヴュ・ナショナル・ド・ラ・シャス』
おそらくコルシカでは、灌木の中を走り回るイノシシよりも、「アンジュ」とあだ名される狩人の方が多いだろう。また、女性のブドウ栽培家も少ないだろう。しかし、ブドウ樹とブドウへの情熱によって醸造の最後の砦にまで至った女性が何人かいる。ジョゼ・ヴァヌッチはその1人だ。彼女のワイン"ラ・ロブ・ダンジュ"は生き生きとした赤色で、果物と香辛料のニュアンスを伴った上品で繊細な香りを持つ。口中はまろやかで肉付きが良く、豊満で官能的。まるで天使のような悪魔的ワイン!オレンジ・ソースを添えた真鴨料理と好相性。
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『ランフォルマトゥール・コルス』
自身の成功に乾杯することができるクロ・フォルネリの造り手
・・・ジョゼ・ヴァヌッチと夫のファブリス・クルメールによるドメーヌの継承によって
クロ・フォルネリで最初のワインが生まれた2005年以来、彼らのワインは何度も取り上げられている。シンボリックな挑戦的収量。パリのデファンス地区での慌ただしい世界を捨てて、ジョゼの家族が所有し、20世紀の初頭に植樹されたブドウ畑がある静かなタローヌ平野で自身の人生に新たな方向性を見出した夫婦。
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『ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス 2011年4月号』
コルシカ・ワイン特集でクロ・フォルネリがカラーで大きく取り上げられました。
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『ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス2014年7-8月号』
《コルシカのロゼ この夏はスキアカレッロに期待して》
2013年のコルシカのロゼ・ワインの生産量は全体的に満足のいくものであった。スキアカレッロは、今年最も均整の取れた品種。非常にハーモニーがあり、味わいはニエルッチオに比べると、やや柔らかい。(中略)AOC コルスのロゼはプロヴァンスと比較すると、より淡くニュートラルで技術を要するが、非常に実直な果実味が特徴として現れ始めている。
◆クロ・フォルネリ“ラ・ロブ・ダンジュ”ロゼ 2013
成熟度、そしてワインに貫禄を与えるわずかな固さがある。味わいのヴォリュームに直ちに魅了される。
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『レクスプレス誌 2014年6-7月号』
《レクスプレス誌が選ぶロゼ・セレクション》
気分を上げる色、フランス人が好むロゼ・ワイン。シンプルに、そして和気藹々とした時間を仲間と分かち合う。それでいて、グルメさえも兼ね備えている。
◆クロ・フォルネリ“ラ・ロブ・ダンジュ”ロゼ
明るいローブ、赤い果実と森の下草、甘いスパイスの香りを持つこのロゼのクオリティを、ジョゼ・ヴァヌッチは保ち続けている。味わいは私たちにささやきかけてくるような感銘を受ける長い余韻を持ち、力強く、そして率直である。生き返る!
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『ル・モンド誌(2014年)』:コルスのロゼ 2013コンクール
クロ・フォルネリ“ラ・ロブ・ダンジュ”ロゼ
セニエ法で造られる果実味と率直さが非常に感じられる際立ったロゼ。余韻は長く、アルコールも十分。肉付きが良い。
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『ザ・グラム 2014年6月26日』:コルスにバラ色の未来!
クロ・フォルネリ“ラ・ロブ・ダンジュ”ロゼ
ザクロのような際立った色合いに、赤系果実とスパイスの表現。味わいは肉付きが良く、冬の食卓にもふさわしい。スキアカレッロとニエルッチオが使われている(真の通になるためには。これらの品種の詳細が重要だ)。
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『HD 2014年7月24-30日』:タロンヌ村のご馳走
8つのキュヴェにク・ド・クール(=感銘を受けた)!ロブ・ダンジュ ロゼ 2013は肉付きが良く高尚で、イチゴやカシス、スパイスのノートの長い余韻。食事のお供に相応しい。ロブ・ダンジュ 白もまた力強さと繊細さを持ち、見事な個性。ステラ・ローズ 赤 2012は、サクランボのジャム、甘草、スパイス、スミレ、オレガノ、コーヒーの芳香。口中で発揮される甘美なアタックが、五感を呼び覚ます。ロブ・ダンジュ 赤 2013は、ルビー色のローブに赤系果実と潅木の香り。フレッシュで繊細、余韻の長いエネルギッシュな赤。
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『テクニカート 2014年7-8月号』 :私はブドウの生物的多様性のために闘う・・・ジョゼ・ヴァヌッチ
ラ・ロブ・ダンジュはクロ・フォルネリの造るトップ・キュヴェの1つ。古樹の区画で育ったスキアカレッロとニエルッチオのアッサンブラージュにより、胡椒やスパイス、ブラックフルーツ、片岩のミネラリーなノートと潅木が感じられる。
(以下、テクニカート誌とジョゼ=JVの対談)
Q. ご自身を“服従しない、フリーのヴィニュロン”とおっしゃいますが、コルシカで実行するのは大変なことではありませんか?
JV. そうですね。この仕事は非常に男性的ですから。また、ここでは女性がしばし利用されすぎます。コルシカではヴィニュロンの30%が女性であるといううわべだけのデータがあります。その大半が選ばずして家業のドメーヌを継いだ女性であるという事実を忘れがちです。
Q. “服従しない、フリーのヴィニュロン”を自認するようになったきっかけは?
JV. 私は挑戦するのが好きで、できる限り自由なジャッジ(判断)と精神の自立を保ち、
言いたいことは言う。会議でも許容範囲内で馬鹿げたことも言います。
Q. コルシカ・ワインは、トレンドになりうると思いますか?
JV. 私が追いかけている唯一のトレンドは、普遍的なトレンドともいえますが、働き方を重視することです。私の場合、土着の古代ブドウ品種の研究をすることです。トマトでも行われているように。
Q. それはどのようなことをもたらしますか?
JV. コルシカにはニエルッチオやヴェルメンティーノ、スキアカレッロのように限られた人向けの品種と、ビアンコ・ジェンティルとミニュステリュがあります。私はジェノヴァからもたらされた品種を再び広めたいのです。すべての品種が全滅の危機に瀕していました。そのような品種を復活させることは、ブドウ品種の生物的多様性のために闘うということです。
ニエルッチオは、18世紀高貴までコルシカ島を支配していたジェノヴァ人によってイタリア本土から持ち込まれたものと考えられている。
Q. それはコルシカ・ワインに興味をもってもらうきっかけになるのでしょうか?
JV. 今日、人々はより探究心が旺盛になっています。ワインは仲間と共有するものになっています。1人で飲むのは悲しいでしょう。だからパーティーを開いたり、仲間を驚かそうとするのです。それが本当の分かち合いです。でも誠実な態度であるべきです。例えば、私の造るキュヴェ、“ラ・ロブ・ダンジュ 赤”にはスキアカレッロが100%使われています。そのままでは軽すぎる上、スパイシーすぎるので、不安定なワインに仕上がってしまいます。アッサンブラージュを行うことにより飲みやすくすることもできますが、私は行っていません。
Q. ワインと音楽は密接な関係があるとおっしゃる理由を聞かせて下さい。
JV. 私はテイスティングの際には、1人でじっくり時間をかけて行うのですが、音楽のおかげでワインの方向性が決まることがあります。荒々しさのないアタック、そして中盤の波、終盤にかけてまた戻ってくる、音楽の3楽章形式のワインが好きです。
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エマニュエル・デルマスのブログ記事に掲載(2014年11月18日付)
クロ・フォルネリ、このドメーヌは偉大なク・ド・クールだ。ジョゼは豪華で美しさの極みたる見事なワインを造り上げた。赤も白もロゼも、全アイテムが煌いている。実に素晴らしいドメーヌがここにある。コルシカ島の中央東部に位置し、沖積土の土壌、理想的な向きで海にも近く、絶好の条件を享受している。最高にクレージーな一級品のこのワインは、なんといっても価格が優しい。“ラ・ロブ・ダンジュ”は、絶対に入手したいマスト・バイだ。パリでは入手困難で、私は定期的にコルシカ島に通って買い求めている。もうカーヴにはあまり残っていないので、あなたが入手する際、間v費が居なく分けて欲しいと願うところだ。ため息が漏れるエレガントな赤、より厳格で忍耐を必要とする白、そしてロゼは円みがあり、ふくよかでとりわけ上品。美しい表現を持つスキアカレッロとニエルッチオ。コスト・パフォーマンスが良い。
エマニュエル・デルマス:ギィ・サヴォワ、トゥール・ダルジャン、アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ、ラセール、ル・フーケなど、名立たるミシュラン星付レストランでソムリエを務めた。
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