HOME >> 生産者情報 >> ドメーヌ・ブルディ(フランス/ジュラ地方) 

↓INDEX↓
ジャン・ブルディの軌跡
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ジャン・ブルディ 年表
(別ウィンドウ)
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ドメーヌのブドウ畑
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醸造について
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プレス
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各キュヴェの詳細
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◆ドメーヌ・ブルディの軌跡◆

 ドメーヌの起源は15世紀後半にさかのぼる。事実、ドメーヌが本拠を置くアルレィ/Arlayのカーヴは1475-1500年にかけて、ジャン・キュザン/Jean CUSIN(*1)の曽祖父と両親がモンフィエ/Monfiedの岩山を掘って造ったものであり、その際、現場で切り出された石で立てられた住居は、代々ブルディ家が住まいとしている。

 その後、レオナール・キュザン/Leonard CUSIN(1638-1728)が、現在ドメーヌが所有しているリュー・ディ(=区画)の数アルパン(*2)を耕し、ブドウ樹を植えた。また、1756年2月にレオナール・キュザンの2人の息子(エティエンヌ/Etienneとジョゼフ/Joseph)が、そして1781年にエティエンヌがカーヴの増築を行った。

*1ジャン・キュザン:1579年、伯爵領裁判所の参審人として、村の古文書の最初のページにサインした人物。
*2アルパン:Arpent。昔の地積の単位。地方によって異なるが1アルパンは20-50アール。
1781年に増築を行ったことを示す記録がカーヴの壁に刻まれている ※左上画像
ET 17 1H2 81 C2
Etienne 17 昔の宗教記号 81 Cusin
エティエンヌ 17 - 81 キュザン
◆ドメーヌのブドウ畑◆

 ドメーヌが所有する10ヘクタールのブドウ畑は、下記の通り:
場所説明栽培ブドウ
モンフィエ
Monfied
ドメーヌのカヴォー(地下にある酒倉)の裏手に広がる。 赤ワイン用
ピエールフェイ
Pierrefay
地名は古いフランス語の「ピエール・ア・ラ・フェ/Pierre a la fee=妖精が乗る石」に由来。紀元前52年以降、ドルイド教の拠点だった場所。 赤及び白ワイン用
シャトー・シャロン
Chateau Chalon
ドメーヌが所有する10haのブドウ畑のうち、0.50ヘクタールがシャトー・シャロンにある。 ヴァン・ジョーヌ(=シャトー・シャロン)用のブドウを栽培。シャトー・シャロンは世界の4あるいは5大ワインの1つ。
 ドメーヌでは、2006年初頭からビオディナミを採用、2010年10月にデメテール認証を受けている。
(以下、ドメーヌ・ブルディによるビオディナミの解説)
 ・ビオによる栽培:
1. 化学肥料を使用しない
2. 化学的な除草剤を使用しない
3. 科学的な処理を行わない
しかしながら、
1. 自然堆肥
2. 鋤で除草を行うこと
3. ボルドー液(硫黄+銅)の撒布
4. 純然たるビオで認可されるボルドー液の用量は5-8倍に希釈すること
が許されている。

 ビオディナミ/Bio-Dynamieは、1924年、ルドルフ・シュタイナー/Rudolph STEINERによる《農業における講義》とともに誕生した。この講義は、自然、農業工学、そして食料について新たな見解をもたらした。
 農業が恒久的なものであるために、土壌は注意深いケアの対象でなければならない。土壌の状態を保持し、そして敬うだけではなく、生かし、生まれ変わらせ、そして発展させることが求められる。
 ビオディナミと認められるには基本となる2つの準備が必須。これは土壌とブドウ樹のあいだに最上の調和を回復させる狙いがある。

ドメーヌで採用しているビオディナミの調合剤
 1) 500P
 主成分のヤギの糞から非常に凝縮したエキス(液体)を抽出する。秋にこのエキスをブドウ畑に撒布し、冬期におけるブドウの株の休眠を助ける。春、4月初旬に土の温度の上昇を見計らい500Pを撒布し、土中の微生物の活動や腐植土の形成、そしてペーハー(土の酸度)の調整を促す。500Pの作用は、ブドウ樹が根を深く伸ばすのにきわめて重要。また、全体的見地から、土のバランスが取れているので、耕耘を容易なものにする。ビオディナミの転換の一環として、ドメーヌでは500Pを霧状にして頻繁に撒布している。つまり500Pは渇きをいやす環境を作り出すため、気温が高く乾燥した時期でも有効。

【補足】 ブドウは、蔓性の多年性植物であり、生育地の気候に合わせた成育サイクルを持っている。北半球の温暖地帯を例にすれば、毎年秋の収穫後に落葉し休眠期に入る。冬期は気温(土壌温度)が休眠を支配し、土中温度の上昇とともに根が活動を開始し、一般的に気温が10度程度になると地上樹部の活動が始まる。

2) 501
 2番目に重要な準備は、粉状にすりつぶしたシリカ(二酸化珪素)で、1時間にわたりぬるま湯で希釈した後、撒布している。501は500Pの補完的な役割を果たす。つまり、501は枝や葉、そして果実など植物の大気中の部分を対象とする。501は植物(ここではブドウ樹)に鮮明なクオリティをもたらし、病気に対する素因を弱める。
 シリカは開花の時期に用いられ、同様に2007年8月や2008年4月のように雨が多く冷涼な時期に非常に有効である。また、501は収穫の3週間前に使用され、腐敗に対する抵抗力を著しく改善する。

3) その他
 基本となる2つの準備(500P、501)以外に、銅と硫黄がごくわずか用いられる。銅と硫黄は、いらくさ/orties、すぎな/prele、柳/osier、のこぎり草/achillee、しもつけ草/reine de pres、たんぽぽ/pissenlit、かのこそう/valeriane、ごぼう/bardane、ラヴェンダー/lavandeなどを煎じたものによって効果が強化される。
画像:乾燥中のいらくさ → 
◆醸造について◆

 ブドウの栽培同様、ドメーヌでは人工的な介入に頼らず醸造を行っている。培養酵母は使用しない。
 ◇白ワイン及びヴァン・ジョーヌ◇

 白ワイン及びヴァン・ジョーヌは、収穫の後ただちに圧搾を行い、数日間にわたり発酵(冬期にマロラクティック発酵あり)。発酵が完了次第、白ワインについては古いオークの樽材で造られた3年使用の樽と新樽(比率50%)を、ヴァン・ジョーヌは7年使用の樽に移し、熟成を行う。
 樽の容量は、220リットル、300リットル、600リットル、そして800リットル。古いオークの樽材で造られた樽を導入しているのは、樽そのものの香りとタンインがワインに影響を与えることがなく、ワインにテロワール固有のアロマが備わるメリットがあるから。また、3年以上熟成させることにより長期熟成が可能で、生き生きしたスタイルを保ちながら100年以上も輝きを失わないワインをもたらす。もちろん、土壌やセパージュ、天候などもろもろの要素も長期熟成が可能なワインを生むことに繋がっている。
 ごく軽い濾過の後、瓶詰め(清澄は一切行わない)。SO2の添加も1リットルあたり2-3ミリグラムで、一般的な量(10-80ミリグラム)と比べて非常に低い。

 ◆赤ワイン◆

 ドメーヌのコート・デュ・ジュラは、ピノ・ノワール、プルサール、そしてトゥルソーの3つのブドウが使われる。収穫したブドウはすべて除梗・破砕の後、同じステンレス・タンクで発酵(12-14日間)を行い、引き続きマロラクティック発酵に移る。マロラクティック発酵は白ワイン同様、冬期に行う。
 熟成は使用済みの樽で3.5-4年間。無清澄。SO2の添加は1-2ミリグラム。

【補足】 ドメーヌのワインは赤、白、ヴァン・ジョーヌすべてサーヴィスは15-17度で。飲む1-2時間前の抜栓がお薦め。また、ジュラ・ワインのサーヴィスにはカラフを使用しないこと。
◆各キュヴェの詳細◆
Cotes du Jura AOC, Rouge
/コート・デュ・ジュラ 赤 ==>> 詳細はこちら
Cotes du Jura AOC, Blanc
/コート・デュ・ジュラ 白 ==>> 詳細はこちら
Chateau Chalon Vin Jaune AOC, Blanc
/シャトー・シャロン〔ヴァン・ジョーヌ〕 白 ==>> 詳細はこちら
Cremant du Jura AOC, Blanc
/クレマン・デュ・ジュラ・シャルドネ 白 辛口 NV ==>> 詳細はこちら

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