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『ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2021年版』
万能なるエレーヌ&ギヨーム夫妻は,現在13.25ヘクタールを所有していて,初ヴィンテージは2014年物。ブルゴーニュとプロヴァンスで経験を積んだ後,複数の区画,とりわけ,テロワールとそこに植えられたブドウ品種とが合致する区画を購入。ドメーヌの遺産ともいえる古いブドウ樹のほとんどは,テラス・デュ・ラルザックとモンペイルーにある。AOCテラス・デュ・ラルザックからは伝統的な表情を持つワイン(レ・ズヴレ)と,よりブルゴーニュ的なワイン(レ・グラヴェット)ができる。バランスのとれたワインは魅力的だ。
シラーがメインのキュヴェ・Hには美しい格調があり,適度なタンニンのおかげで,口に含めると食欲をそそる。AOCテラス・デュ・ラルザックでは複雑さが増す。魅惑的でまろやかなグラヴェットには,柔らかさとヴォリュームが備わっている。レ・ズヴレには過熟感,花の香り,優雅さがあり,繊細さに重きが置かれている。
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『Le Rouge & le Blanc』(2019年12月)
レ・ズヴレ 2017
香りは純粋で,様々な要素が混ざっている。はっきりとした果実味と,わずかにスモーキーなノートのあるカカオの風味がある。その味わいには人をひきつける魅力があり,熟したブドウが生み出すまろやかさを備えた滑らかな力強さがある。
キュヴェ・H9 赤 2017 (未入荷)
完璧さと塩分,エレガントなイタリアの苦味(ビター)を備えた,今までにないスタイル。口の中で,煤,コショウ,チョコレートの風味が鮮やかに広がり,さわやかで優雅であるという印象を与える。要するに,活き活きとしたワインが与える印象である。
レ・グラヴェット 2017
力強く,また,コクもあり,二面性のあるワインである。ある味を押しのけて(黒果実の)果実味が主張してくる。そんな,様々な味がせめぎ合っているようなワインだ。
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『ベタンヌ&ドゥソーヴ2018年版』★評価
「2018年のラングドックワイン」に<レ・グラヴェット 赤 2015>が選出!
極めて傑出したクォリティーのトップに立つワイン。感動させられ,確かで,テロワールの完璧な表現,またはその逆をいく意外性があるワイン。本誌のテイスター達が個人的に所蔵するだろうワイン。
そのレベルにおいて,最も上手くいったのが
レ・グラヴェット 赤 2015 16/20点
繊細なタンニン,控えめな熟成,熟れているが,行き過ぎず上品に飲める。偉大な喜びを与えてくれるワインに間違いない。
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『キュイジーヌ・エ・ヴァン・ド・フランス』2018年6・7・8月号
“夏のシックなメニュー”に選ばれました!
素晴らしいマリアージュ :
レ・グラヴェット 赤 2016 x 仔牛肉のアプリコットソース
果実味とスパイスとメントールのノートが混ざり合う,これぞ表現力豊かなブーケが評価されるワイン。味わいの深みも持ち合わせ,仔牛料理の柔らかさに完全に適合している。料理を支配することなく,またアプリコットのソースによって主役の座に留まることもない。さらに,この赤ワインはその素晴らしいテロワール,賞賛すべき爽やかさが引きだされている。前菜にサーヴィスしてもよく,食事の最後まで愉しめる。代替ワインはクローズ・エルミタージュ赤。
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『ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス』
“2017年ワイン・グランプリ” “今年の発見”に輝きました!
同誌編集委員会,満場一致でバルタサッドが選ばれた。これは“2017年の活動も注目すべき,際立って優れた個性を持つ生産者”に与えられる賞で,11名の受賞者の中には,“今年のヴィニュロン”にジャックセロスの当主アンセルム・セロスAnselme Selosse氏や,“今年のネゴシアン”にフィリップ・パカレPhilippe Pacalet氏,“今年の人物”にボルドー市長のアラン・ジュペらが名を連ねた。
<オリヴィエ・プーシエ(2000年世界最優秀ソムリエ)のコメント>
ブルゴーニュのエスプリがラルザックをあっと驚かせた。
ブルゴーニュで修行を積んだエレーヌとギョーム・バロンはテラス・デュ・ラルザックの中心地に,高い志を持って拠点を構えた。サン・ジャン・ド・フォス(カーヴはアニアーヌAniane)にてゼロからドメーヌを興し,2014年にファーストヴィンテージを世に送り出した。ギョームはディジョンでBTS(ワイン醸造士),DTO(醸造学技術認定証)を取得し,ヴォルネイのドメーヌ・ド・ラ・プス・ドール,サントーバンのビオディナミスト,自然派ドミニク・ドゥラン,そしてドメーヌ・ド・トレヴァロンで修行。一方のエレーヌはマルサネのシルヴァン・パタイユで研鑽を積んだ。修行先での経験に着想を得て手がけられた彼らのワインは,コピーではない。テラス・デュ・ラルザックのテロワールを生き生きとダイナミックに映し出している。遠慮なく飲めるキュヴェCはピュアなサンソーを想起させる。キュヴェHは卵型タンクで醸造されている。
写真上:2017年1月5日ホテル・ブリストルにて授賞式が行われました。
右から クロ・ド・ラ・バルタサッド当主 ギョーム・バロン
左から 1番目フィリップ・パカレ,3番目アンセルム・セロス,5番目アラン・ジュぺ
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『ミディ・リーブル』誌(2017年1月12日号)
バルタサッド,見事な今年の発見
手がけるワインはまだ3ヴィンテージ目に過ぎないクロ・ド・ラ・バルタサッド。
権威ある『ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス』誌は“今年の発見”として
バルタサッドの当主エレーヌとギョームに賞を与えた。
果実味のあるワイン
このヴィニュロン夫婦は2013年にアニアーヌAnianeに移住した。
近隣には著名なグランジュ・デ・ペールGrange des Peresやドマ・ガサックDaumas Gassacがいる。ブルゴーニュで研修を終え,彼らはテラス・デュ・ラルザックを定住の地に選んだ。ビオロジック栽培の約12ヘクタールの土地モンペイルー,ジョンキエール,サン=サトゥルナンに,シラー,グルナッシュ,ムールヴェードル,サンソー,シュナン,ルーサンヌ,カリニャンを植樹。
「この賞は,私たちが間違っていないという事を証明してくれた。良い生産者が沢山いることが素晴らしいテロワールの証。アペラシオンは賞に近いところにある。希少でも素晴らしい区画を見つけることはブルゴーニュよりも容易だ。」と当主ギョーム・バロンは話す。
極上のテロワール,高い質の要求,技術の選択が賞をもたらした。
またファーストヴィンテージは自然をも見方につけた。2014年は見事だった。ブドウの段階的な成熟と夏の間の水分供給で,酸のあるエレガントな素晴らしいヴィンテージとなった。醸造の後で結果は得られた。ピュアなグルナッシュとサンソーのキュヴェにおいてはとりわけ短期間の熟成に向いていた。そして果実味のある喉の渇きを癒すワインが仕上がった。ドメーヌではフルール・ド・サンソーという名のロゼも手がける。より長く熟成させる赤ワイン2種類と,ブルゴーニュ製法の白。赤はこのアペラシオンの特徴が顕著に現れている。ラルザックの支脈を避けて設けられたブドウ園は昼夜の気温差が大きく,そのおかげでワインにはアロマと清涼感が大いにもたらされている。この数年で多くの名声ある生産者が定住し,その名声とアペラシオンの生産者のダイナミックな商業活動を拡大している。
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『ベタンヌ&ドゥソーヴ2017年版』★評価
ヴォルネイのプス・ドールで修行を積んだ30代の若手ヴィニュロン ギョーム・バロンと妻は,ラングドックのジョンキエールとモンペイルーにブドウを植樹した。今年我々は前途有望な彼らのセカンド・ヴィンテージを味わう。キュヴェ<レ・ズヴレ 赤>は質の高い果汁によって引き立てられている。<レ・カルガドゥー 白>はこのキュヴェに必要不可欠なシュナンに由来するビターさが驚きだ。
レ・ズヴレ 赤 2014 (AOCテラス・デュ・ラルザック) ク・ド・クール 15.5/20点
2014年が初リリースとなるこの新興ドメーヌは前途有望だろう。キュヴェ<レ・ズヴレ 赤>は非常に上品な果汁。このキュヴェのマティエールの高さは,言うまでもなく醸造によるものだろう。ミネラル感,フレッシュさ,すらりとした気品ある味わい。さあ,確かめてみるべきだ。
レ・カルガドゥー 白 (IGPペイ・デロー) 14/20点
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『ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス』誌
フランスの最高のロゼ・ワイン100選!(2017年5月号)
フルール・ド・サンソー ロゼ 2016 15/20点
非常にクリスピーな余韻をもつ,ピュアで軽やかなサンソー。
ビオ&ビオディナミの20選にも選出!(2017年5月9日WEB版)
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『ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス』誌(2016年6月号)
今年の最優秀ワイン ヴィンテージ2015特集
“この夏飲むべき5本”に選出されました!
ビユ・ド・グルナッシュ 赤 2015 14.5-15/20点
くらくらするような芳香にグルナッシュの緻密さ,バラ,スパイス,噛み応えのあるピュアなグルナッシュ。生き生きとして滑らかで非常にグルメ。全房発酵60%の配合のよさが現れている。
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『ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス』誌(2016年5月号)
フランスの最高のロゼ・ワイン60選に選出!
フルール・ド・サンソー ロゼ 2015 15/20点
ファースト・ヴィンテージ2014に続き,2015も成功を収めた!このサンソー・ロゼは肉付きがよく,味わい深い。
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