『アシェット 2021年版』
2019 グリ・ド・トゥール(ヴァン・グリ) ★★(三つ星)&ク・ド・クール
2018 ピノ・ノワール ★(一つ星)
フランス革命以降,二次世界大戦前より,父から子へと受け継がれ,ホップや他の果実と共に葡萄が育てられてきた。ドメーヌではロレーヌ産ミラベルも生産している。初のボトリングが1971 年。2008 年にダヴィッド(経営)とヴァンサン(栽培・醸造)がフランス国内外で研鑽を積んだ後,父ロランからドメーヌを引き継いだ。今日、17 ヘクタール以上を所有し,2018 年より有機栽培に転換した葡萄園を所有する傍ら,ネゴスと、輸出拡大のための活動も行う。
グリ・ド・トゥールはドメーヌを代表する存在であり、前世代の時代に最初のク・ド・クールをもたらした。その典型(ガメィ80%)と言えば、淡く輝くサーモンのようなローブで、花と、砕いた赤い果実の中間にあるようなエレガントなノーズがある。口に入れると、スグリとイチゴのアロマが感じられ、力強く、新鮮で、余韻の長い味わいがある。
醸造桶で熟成されたピノ・ノワールには、赤い果実と黒スグリの繊細なアロマがあり、口に入れると、絹のようなタンニンのおかげで、まろ
やかで余韻の長い味わいが際立つ。飲み頃は2021 年から2025 年。
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『アシェット・デ・ロゼ 2017-18年版』&『アシェット 2018年版』
2016 グリ・ド・トゥール(ヴァン・グリ) ★★(2つ星)&ク・ド・クール
ドメーヌはフランス革命以来,父から子へと受け継がれ,ホップや野菜とともにブドウが栽培されてきた。ドメーヌではロレーヌ産ミラベルも生産している。初のボトリングは1971年。2008年にダヴィッド(経営)とヴァンサン(栽培・醸造)が父ロランの後を継いだ。およそ15haのブドウ畑を所有する傍ら,ネゴスも行う。ガメィ主体に補助品種のピノ・ノワールを少量加えたグリ・ド・トゥール 2016VTがク・ド・クールを獲得するのは初めてのことではない。輝きのある澄んだ外環は淡いサーモン・ピンク色。魅力的で調和が取れ,表現豊かで,,その繊細さによって一層テイスターを喜ばせる。さらにはさくらんぼとイチゴのアロマを放ち,フレッシュでパリッとした上品なマティエール。際立って心地良くアペラションの模範といえる。サーモンのキッシュと合わせたい。オーセロワ 2016(2つ星★★)は,非常にアロマティックな香りがソーヴィニヨン・ブランを彷彿とさせる。柑橘とパッションフルーツのニュアンス。桃と白い花,ふくよかで溌剌,そして魅力あふれる味わい。鯛の刺身/カルパッチョと合わせたい。
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雑誌『Voyages en Lorraine ロレーヌへの旅』
感覚を研ぎ澄ませ,味蕾を調え,食卓に着こう。素晴らしい出会いと交流,共感が待っている。ロレーヌ地方の味覚に身を委ねよう。
かつてロレーヌ地方はフランスで最も広大なブドウ栽培面積を誇っていた。過去の栄光は,現在では2百数ヘクタールのとどまっている。その中でもコート・ド・トゥールはトゥールの西の8村20kmにわたり,110ヘクタールを擁する。若手の新規参入者を含め,約25名のヴィニュロンによって活気付くアペラションだ。毎年ブドウ園は拡大し,その知名度は急カーブを描きながら上昇している。丘に植えられたスター,ガメィ,ピノ・ノワール,オーセロワから造られる赤・白・グリのワインには,テロワール由来の素晴らしいミネラル感が現れている。生き生きしていてエレガント,モダンで気品のあるワインは,ドメーヌ・ルリエーヴルのイメージそのものだ。15ヘクタールのブドウ園を所有し,ルリエーヴルは個性的な素晴らしいワインをリリースしている。
継承されるドメーヌ・ルリエーブル
「引退後の現在も精力的に活動する父のロランが1970年代に家族ドメーヌを復活させ,私(ダヴィッド)と弟(ヴァンサン)が継いで,現在に至ります。新規開拓に努めた父は,ワインの展示会で120本を売上げ,喜んでいたこともありました。今日ルリエーヴルのワインはパリよりもっと遠いベルギー,ドイツなどへ多く輸出されています。
私たちにはアルザスとシャンパーニュの間に位置するという切り札があります。近隣のアペラションと比較しても,ワインにはオリジナリティ(独創性)があります。私たちの目指すところは,歴史と個性を保ちながら25ヘクタールまで面積を拡大すること。グラスの中でワインは雄弁に語ります。オーセロワはバランスが取れ,溌剌としており,フレッシュな長い余韻を持ちます。グリ・ド・トゥールと同様に正真正銘喜びのワインです。パッキン式キャップのグリ・ド・ピクニックは抗いがたい。複雑味を持つレ・ゼヴェック・グリは,フレッシュ感を閉じ込めると同時に,樽熟成によるストラクチャーがあります。ピノ・ノワールはこの地方の素晴らしい赤ワインです。」
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ドメーヌ・ルリエーヴルは地元ロレーヌの雑誌や新聞にも 大きく取り上げられ,注目を集めている。
2012年夏,レ・トロフェ・ド・ランスタラション Les Trophees de l'installation(厚生省などの協賛で農業専門のプレス・グループ ATCで主催されるコンクール)において,ブドウ酒生産業228のなか,ルリエーヴルが12のベスト・ファイナリストに選ばれた。審査員からは,ブドウ栽培やドメーヌの伝統的醸造に投資を行いながら,キャヴィスト,ワイン・バー,レストランの関心を集めインポートを拡大,エチケットのデザインを変更したことで新鮮なイメージを作り出したと評価された。
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ドメーヌ・ルリエーヴルはドメーヌで毎年イベントを開催している。
2012年11月初旬,コンテンポラリー・アーティストによりデザインされた,90以上のカラフルなバリックをルリエーヴルで展示。9回目となる2012年は,樽発酵を再導入したことにちなんでバリックをテーマに選んだ。
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ドイツのテレビ SaarLorLux で
↓ドメーヌ・ルリエーヴルのルポが放送されました↓
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