HOME >> 生産者情報 >> ドメーヌ・タンピエ(フランス/プロヴァンス地方) 
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ドメーヌ・タンピエの歴史
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ドメーヌの概要
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各キュヴェの詳細
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各種ワインガイドの評価
レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス

パーカーワイン・バイヤーズ・ガイド/第7版

ワイン・スペクテーター

ヴィノス

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映画
「プロヴァンスの贈りもの」

◆『レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス 2023年版』掲載のコメント◆

ドメーヌ・タンピエは今日、バンドールの指標とされるドメーヌとなった。プロヴァンス地方、とりわけバンドールの最高峰に登るために、ペイロー家はあらゆることを実行した。ドメーヌの現支配人、ダニエル・ラヴィエがこの挑戦への口火を切った。ラヴィエは醸造所や最新式の醸造設備への大規模な投資計画を推進するとともに、熟成庫の完全な改築も行った。もちろん、3つの有名なキュヴェを生むウルトラ・ヴィエイユ・ヴィーニュのカリニャン、サンソー、ムールヴェードルで構成される並外れたブドウ畑にも、特別入念なケアが施された。その区画は、ラ・ミグア(ボーセ=ヴューにある10haの区画の95%をムールヴェードルが占め、サンソー、シラーが植わる)、ラ・トゥルティーヌ(真南向きのカストゥレのテラスにある5.5haの区画の大半をムールヴェードルが占め、グルナッシュ、サンソーを栽培)、そしてカバッソウ(南向きの1.5haの区画。95%をムールヴェードルが占め、シラーとサンソーも栽培)。赤ワインはハイレベルの凝縮感とハーモニー。一方、技術的に非の打ちどころがないが、同じ感情を引き起こさない白とロゼについては、より懐疑的。

モダンなスタイルのバンドール ロゼ2021年は、上品な苦みによって引き伸ばされたスパイシーなフレームが感じられる、はっきりとした骨格。ワインは技術的に非の打ち所がないことが証明されているが、なお自然な表現をしている。バンドール 赤2020年は飲むべきだ。清涼感のある見事な太陽に恵まれた良いヴィンテージ。柔らかさと滑らかな表現が駆け出すようだ。すでに魅力的なワインで、この先10年は飲み頃。はるかに気品のあるラ・ミグアは、甘美な感覚、超グルメで魅惑的な丸みを持つ。保たれた清涼感は見事。今後20年かけて優雅に進化するだろう。ラ・トゥルティーヌはいつものように、凝縮感と風味がさらに伸びている。時間の経過とともに、その荒さが鎮まる並外れたキュヴェ。



バンドール ロゼ 2021年 90点
バンドール 赤 2020年 92点
バンドール ラ・ミグア 2020年 94点
バンドール ラ・トゥルティーヌ 2020年 95点&ク・ド・クール




◆『レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス 2022年版』掲載のコメント◆

 エキゾチックな香りのバンドール白2020年は、直ちに魅了される。粘性は感じが良いものの、我々はプロヴァンスの白にはより一層の気品を期待している。モダンで陽気なグレープフルーツの香りをもつロゼ2020もまた、魅惑的でバランスが取れている。より率直で複雑味があるとよい。ああ!華々しいバンドール赤に再会した。晴らしいヴィンテージ2019は熟成向きで十分に凝縮し見事に仕込まれている。ラ・ミグアはフローラルのスライダーをさらに押し上げ、軽やかな力強さで、スパイシーで勇敢かつ感動的なフィニッシュへと導く。厳めしくワイルドなスタートのラ・トゥルティーヌは、たっぷりとした凝縮感。そのタニックな力強さは落ち着くのに少なくとも6年から7年を必要とする。太陽が降り注ぐ丘の中腹にあるカバッソウは、その記念碑的な凝縮感が感動的。今後、タンニンの塊が溶けこみ、隠れている清涼感が現れるだろう。



バンドール ロゼ 2020年 90点
バンドール 赤 2019年 92点
バンドール カバッソウ 2019年 95点
バンドール ラ・ミグア 2019年 95点
バンドール ラ・トゥルティーヌ 2019年 94点




◆ロバート・パーカーの『ワイン・バイヤーズ・ガイド』◆

 最新の『ワイン・バイヤーズ・ガイド/第7版』で、ロバート・パーカーが南仏の5つ星ワイン(OUTSTANDING=傑出したワイン)に指名した4つのうち、なんと3つをドメーヌ・タンピエのカバッソウ、トゥルティーヌ、ミグアが独占している。これは、ギガルのテュルク、ランドンヌ、ムーリーヌに並ぶ快挙。
◆『ワイン・スペクテーター』◆

 『ワイン・スペクテーター』では、歴代のバンドール得点上位15傑(96-93点)のうち10本、しかもベスト5のうち4本がドメーヌ・タンピエのワインで占めている。




『ワイン・スペクテーター 2013年3月31日号』が、《タンピエの黄金時代》と題し、4ページの特集を組んだ。支配人兼醸造家のダニエル・ラヴィエが行った改革の話から、今年94歳になるドメーヌ・タンピエの女性家長 リュシー・タンピエが、夫で「バンドールの父」としてこの地の歴史に名を残すリュシアン・ペイローとともに尽力したAOC バンドールの立ち上げ時を回想している。
◆アントニオ・ガローニ『ヴィノス』◆

 ステファン・タンザーの『インターナショナル・ワイン・セラー』時代から、バンドール・ロゼは14年連続して92点以上を獲得し、躍進を続けている。これは、ロゼ・ワインとしては極めて異例の快挙。
2020 バンドール ロゼ  ★93点
・・・ライトなオレンジピンク。表現力豊かなミネラルアクセントのオレンジの皮、赤すぐり、ネクタリン、ジューシーなフローラルとハーブのアロマが、スワリングするとスパイシーなニュアンスを帯びる。味わいは生き生きとしてシャープ、凝縮したレッドベリー、核果実、タンジェリン、スイカズラのフレーヴァーにタラゴンのヒント。ミネラルとフローラルのノートが印象的な、長く正確なフィニッシュを生み出し、白桃とスパイスのノートが残る。

2019 バンドール ロゼ  ★93点
・・・輝くオレンジピンク。ミネラルのアクセントがあるレッド・ベリー、ブラッドオレンジと多肉植物の花のはっきりとした香り。スワリングすると豊かなハーブのニュアンスを帯びる。ぎっしりと詰め込まれているが未だ生き生きとしたスタイルで、口内を着色する赤いベリー、イチゴ、白桃、スイカズラの味わいが、見事な鮮明度とミネラル感のある終盤の切れを見せる。極めて長い余韻は歯応えがあり、力強いフローラルとミネラルのノートを後に残す。

2018 バンドール ロゼ  ★93点
・・・きらめくオレンジ。極めて素晴らしい香りの上に、フレッシュな核果実(梅、桃)やレッド・ベリー、そしてフローラルなクオリティと一緒に埃っぽいミネラルやオレンジの皮が感じられる。味わいはジューシーで、明確かつしなやかで、ネクタリンや赤スグリ、イチゴ、そして砂糖漬けのラヴェンダーの強烈な風味を伴う。フィニッシュは非常に長く、精彩を放ち、一際目立つ透明感とミネラルのカットがあり、花や核果実のノートを強く反映している。

2017 バンドール ロゼ  ★93点
・・・淡いピーチ・スキンカラー。凝縮した香りはミネラルと、フレッシュな赤いベリーとシトラスフルーツ。桃とフローラルの質感によって補完されたスパイスがアクセントのアロマ。シルキーでピントの合った辛口で、凝縮したしなやかな核果実、ストロベリーとブラッドオレンジを表現し、澄み切って緊張感が突出した味わい。非常に長くしっかりと広がり、焦点が合った余韻にはセクシーなフローラルのノートが背後に感じられる。

2016 バンドール ロゼ  ★94点
・・・澄んだオレンジピンク。活気に満ちたミネラルがアクセントとなっている。チェリー、桃、ラズベリー、メロンの香りがオレンジの皮の内側のわた、フローラルのニュアンスを伴う。鋭利な赤いベリー、シトラス、ラヴェンダーが口内にしがみつき、巧く深みと快活さのバランスを調和させる。見事な緊張感と凝縮したミネラルの個性が、極めて長い余韻に現れている。苦味のあるキニーネとブラッドオレンジのノートが背後に感じられる。

2015 バンドール ロゼ  ★93点
・・・淡いオレンジ色。快活で弾けるような柑橘とスグリのアロマが石灰質のミネラル感と白い花のヒントを補っている。ジューシーで凝縮し、正確。赤いベリーとブラッドオレンジのフレーヴァーにスパイシーな白胡椒が味わいを印象付ける。素晴らしい広がりを見せ、ミネラル感に導かれる長い余韻にはフローラルとシトラス・フルーツが力強く押し寄せる。快活さに富むヴィンテージのこのワインのバランスには驚かされた。少なくともこれから8年以上、基本的にロゼワインというよりも赤ワインのような熟成をするだろう。

2014 バンドール ロゼ  ★92点
・・・明るいオレンジ。凝縮した芳醇な柑橘系フルーツとホワイトチェリーの香りがドライフラワー、蜂蜜、埃っぽいミネラルのヒントに補われている。噛み応えがあり、引締まったブラッド・オレンジ、ラヴェンダー・キャンディのフレーヴァーが非常によい深みとクリアーさを現し、ミネラルの背骨が支えている。ジューシーで非常に長いアフターには埃っぽいミネラルとフローラルのノートを背後に感じさせる。

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