驚きのポテンシャルを放つ“カラブリアワイン”が日本上陸!少量生産ながら初ヴィンテージのティンパマーラ2007年が、イタリアの辛口評価誌『ルカ・マローニ』2010年版でいきなり96点を獲得。その後2008年が97点、2009年が96点、2010年が94点を獲得する快挙を成し遂げた。ルカ・マローニで96点獲得は、パーカー5つ星生産者のサン・グレゴリオや、マストロベラルディーノと同点に輝く素晴らしい功績なのだ。しかも、南イタリア最良のカンティーナであるだけでなく、事実上のイタリアNO.1シラーと言える(詳細は詳細はこちらをご参照)。ジャン・ルイ・シャーヴ、シャトー・ダンピュイ、シネ・クア・ノン、コルギン、グリーノッククリーク、ヘンチキ、ペンフォールド・グランジに比肩するワイナリーとして脚光を浴びる存在となった。また、『ルカ・マローニ』の評価で、毎年のように『今年の赤ワインの中で最も素晴らしいワインの1つ」とコメントされている。テッレ・デル・グーフォは高品質のワインをニッチマーケット向けに造っている小さなカンティーナのため、輸出量は限られているものの、長年のオファーによりやっと交渉にたどり着き輸入できることとなりました。この機会にぜひ貴重なカラブリアワインをご用命下さい。
画像(左): 息子でエノロゴのユジェニオ・ミュジッロ。 マリオ・エルコリーノと共に醸造を担当。
画像(右): オーナーのジョゼッペ・ミュジッロ。 あだ名が「ふくろう=Gufo」で カンティーナの名前の由来となっている。
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イタリアの最南端カラブリアのコセンツァCosenza という丘の上に位置するドンニチDonniciに畑を持つテッレ・デル・グーフォは、2007年に創業。数年に亘りクローン選抜やマイクロヴィニフィケーションの研究を行い、今日ティンパマーラやポルタピアーナといった少量ながらも高品質のワインを造っている。新鋭小規模ドメーヌでありながら、有機栽培を実施し、丁寧な醸造プロセスにこだわり着実に評価されている。
エノロゴは、南イタリアワインの将来のため、畑や醸造設備に大きな投資を行ない、土着品種の特徴を最大限に活かしながら新しいワイン造りに取り組み、シャンパーニュのカリスマ的存在のジャック・セロスとコラボし、あのスプマンテ“DUBL”を産んだ「サン・グレゴリオ」の元醸造責任者、マリオ・エルコリーノ。現在マリオ・エルコリーノとオーナーの息子のユジェニオ・ミュジッロEugenio Muzzilloがワイン生産を務める。「グーフォ」とはイタリア語でふくろうの意味で、オーナーのジョゼッペ・ミュジッロGiuseppe Muzzilloのあだ名が由来となっている。
ドンニチは歴史的にブドウの栽培が行われてきたテロワールで、ラテン語で“所有地”を意味するドミニチDominiciが由来となっている。コセンツァの郊外にあり、その歴史はコセンツァ の人々がサラセン人の支配から逃れ山へ向かった紀元前9世紀末まで遡る。
ブドウ品種は土着のマリオッコというイタリアで最も古い品種の1つで、カラブリアでは様々な名前で広まっている。品種の特徴は、濃密で長期熟成、果皮は厚く青紫色。ポリフェノールが豊かで、熟成期間にも耐える十分な酸味があるため、ストラクチャーがあり長期熟成が可能。テロワールのポテンシャルは、外来品種の栽培によって発揮され、様々な実験により驚くべき結果を生み出した。密集した標高500mの畑で栽培され、ブドウの樹は砂地にあり栄養分をよく吸収する。
伝統的に家庭消費やイタリア国内の限られた市場で消費されており、現在スイスなどヨーロッパで少量販売されているだけの希少ワインを生産している。
画像:カンティーナ“Gufaia”↑
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カラブリアはイタリアの最南端、長靴に例えるとつま先に位置する。テッレ・デル・グーフォのあるコセンツァはカラブリアの西側に位置し、カンティーナは「ドンニチ・インフェリオーレDonnici Inferiore」にある。畑の面積は4.7ha、標高200〜500 mの場所に、1ha当たり5,000本が植えられている。地中海性気候で11、12、1、2、3月(1,500mm/年)に集中的に雨が降る。夏は暑く乾燥していて昼と夜の温度差がある(最高気温30度、最低気温10度)。冬は湿気がある(最高気温15度、最低気温0度)。主に海からくるやさしく湿った西風が吹く。北東や東からより乾燥して穏やかな風が吹き、これにより冬は雪が降る。
トップ・キュヴェのティンパマーラ用のシラーが作られる「ボルゴ・パルテノペBorgo Partenope」の畑は、シラー種で有名なフランスの北ローヌのACエルミタージュと同じ砂質土壌で、力強く長い熟成を必要とする完璧な味わいの赤ワイン(シラー)を生むとされている。表面は酸性で地中は栄養が貧しい。アペニン山脈Appennini(シーラ山塊Silaの麓)の海抜435 mに位置する南西向きの畑。
ポルタピアーナ用のブドウが作られる「アルボ・サン・マルティーノAlbo San Martino」の畑は砂質・酸性土壌。粘土質で柔らかく、海抜500mの東向きの畑。
カラブリアのコセンツァ
コセンツァのカンティーナと畑の位置関係
中央:ドンニチ・インフェリオーレ(カンティーナの場所)
右上:ボルゴ・パルテノペ(ティンパマーラ用の畑)
左下:アルボ・サン・マルティーノ(ポルタピアーナ用の畑)
ボルゴ・パルテノペ
アルボ・サンマルティーノ
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テッレ・デル・グーフォでは、シラー、マリオッコ、マントニコ、グレコ・ネッロ、ネレロ・カラブレーゼ、マリオッコ・ドルチェ、カベルネ・ソーヴィニョンを栽培している。全てクローン選抜を行っており、「ペピニエール・マイオラーナ」から苗木を購入している。健康で収量が低く、ブドウが小さくバラ房をつけるクローンの樹を選定し、接ぎ木、改良がされている。認証を受けていないものの、有機栽培を実施しており、今後認証を受けていく予定。必要な時のみ葉の表面に硫酸塩と硫黄を吹きかけるだけで、例外を除き不要な農薬散布は行っていない(農薬を使用するとしても年に2回以上行うことはない)。また施肥は使用していない。草生栽培を行っており、ファヴィーノ/favino(写真右)というマメ科の植物を植え緑肥を実施。秋にブドウ樹の列の間に種をまき、春に花が咲く前に種(核)を除く。特に窒素を含むオーガニックの肥料の一種として使用している。
コルドン式(*1)で1本の樹に最大で5-6芽を残す。耕耘は年に3-4回機械で行うが、畝の除草は手作業で行われる。トップ・キュヴェであるティンパマーラの畑の土壌は砂地で水はけがよいため、収量は自然にしていても非常に少ない。さらに夏の降水量が少ないため、ブドウが水を求め乾燥する。6月半ばの色づきの際にグリーン・ハーヴェストを行い、最大で6房残す(房が大きい場合は4〜5房にする)。手作業でブドウの収量を調整し、全体で50%まで収量を落とす。除葉も手作業で行っている。 (*1)コルドン式:中程度の肥沃度で乾燥した土地に最も多く採用される仕立て法。ブドウの芽の数の管理や、樹勢の調整がしやすいことが利点。
(左)ボルゴ・パルテノペの畑(ティンパマーラ用のシラー種を栽培)
(右)アルボ・サン・マルティーノの畑(ポルタピアーナ用の品種を栽培)
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