・マリオッコ Magliocco
通称ガリオッポ（Gaglioppo）でギリシャ由来といわれる。五枚葉で大きさは中程度。房は中〜大の大きさで円錐形もしくはピラミッド型。素朴なロゼから重厚な赤ワインまで、造り手の技術により味わいの印象を変える。フルボディーでアルコール度は高いが、執拗ではないタンニン、甘みを放つ香りはマリオッコワインに共通する特徴。
マリオッコ↑
・マントニコ Mantonico、グレコ・ネーロ Greco Nero
土着品種で地元農民にはマリオッコと別の品種と思われていたが、マリオッコと同じ形態ということが研究結果で分かっている。違いは房の形で、マリオッコとグレコ・ネーロに比べ、マントニコの房は大きい。その他の特徴についてはほとんど違いがなく、ブドウは糖分が多くポリフェノールが豊富（特にタンニンとマルビジンを含む）。酸味があり、長期熟成でストラクチャーがあるワインになる
・ネレロ・カラブレーゼ Nerello Calabrese
ネーロ・ダーヴォラ Nero D'Avolaと同じブドウ。シチリア島の最良の赤ワイン用ブドウの1つだが、イタリアの栽培についての古い書物の中で、ネーロ・ダーヴォラはカラブレーゼと呼ばれており、テッレ・デル・グーフォではカラブリアを思わせるネレロ・カラブレーゼの名前を使うことを好んでいる。
・マリオッコ・ドルチェ Magliocco Dolce
果皮は青紫色で濃いものの、果肉は白。ポリフェノールを多く含んでおり、ストラクチャーがあり長期熟成に向いている。熟成が遅く力強いブドウで、熟成しているものの心地良い酸味がある。
マリオッコ・ドルチェ↑
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発酵は現時点では培養酵母を使用し、ステンレス・タンクまたはオーク・バレルを使用して18-27度で30日間発酵する。果皮浸漬の期間は12日前後。熟成はアリエ産バリック（新樽と古樽（1年使用済樽））で行う。バローロの一流生産者である「ジャコモ・コンテルノ」も購入している樽会社、ガルベロット社（Garbellotto）の新樽バリックを購入し、一度自家消費用ワインに樽を使用してから、2回目の使用で販売用のワインを造っている。これは樽香が移りすぎるのを避けるためで、新樽比率を低くしてテロワール及びブドウの特徴を最大限に引き出している。
←ステンレス・タンク
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イタリアで最も有名なワイナリーの1つ、「フェウディ・サン・グレゴリオ」の設立者の一人で、同醸造所で醸造責任者を務めていたカンパーニャを代表するスーパーエノロゴ。故郷のイルピニアを旅行中に口にしたブドウの香り高さに衝撃をうけ、土着品種から頂点のワインを生み出そうと決意。サン・グレゴリオから独立し、2003年から弟のルチアーノと共に「ヴィノジア（VINOSIA）」設立した。ヴィノジアは瞬く間に『ルカ・マローニ』で満点の99点を獲得する生産者に成長。また彼が手掛けるカンパナイオの「ナティヴ（Nativ）」も初ヴィンテージの2009年が『ルカ・マローニ』で93点を獲得、カラブリアの「テッレ・ノビリ（Terre NOBILI）」もテッレ・デル・グーフォと同じく同誌で96点を連発するワイナリー。彼はまさに南イタリアのエキスパートと言える。
テッレ・デル・グーフォとは、数年前に行われた南イタリアブドウの講演会に講演者として参加した際に出会い、ワイナリーの創設に大きく貢献。彼はイタリアで最も成功したエノロゴの一人でありながら、幸いにもテッレ・デル・グーフォにとっても友人であり、ワイン造りの基礎を教えてきた。家族の情熱を、小さいながらもクオリティーの高いワイナリーに変えたのだ。彼のワインの特徴は凝縮感と酸味があり、生き生きとして感覚を刺激すること。現在もオーナーの息子でエノロゴのユジェニオ･ミュジッロと共にワイナリーを支えている。今日イタリアや国外でコンサルタントをしている多忙なマリオ・エルコリーノは、グーフォのワイナリーへは頻繁には来ることができないものの（年に2、3回）、電話やメール、サンプルを送付するなどして多くの情報を交換し提案をしている。現在醸造の仕事の大半を行っているユジェニオ･ミュジッロは、『技術や知識を駆使しながらワインの生産を深めている。ワイン造りの仕事は、他人に委任するものでも、他人のやり方をまねするだけでもなく、自らが技術を身につけ、目標を持つことでなし得るのだということに気づかされた。』と語っている。
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■各キュヴェの詳細■
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Portapiana IGP Calabria Rosso
／ポルタピアーナ（IGPカラブリア）赤
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Timpamara IGP Calabria Rosso
／ティンパマーラ（IGPカラブリア）赤
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