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生産者情報
>> ドメーヌ・コンスタン=デュケノワ(フランス/コート・デュ・ローヌ地方)
↓INDEX↓
ドメーヌの概要
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ドメーヌの畑と
テロワール
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ヴァンソブルについて
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ワインについて
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ドゥニ・モルテ,ギガル
ルネ・ミュレとの
親交について
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キュヴェの詳細
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*ヴァンソブルについて*
ヴァンソブルはシャトーヌフ・デュ・パプの北東30キロにある小さなアペラション。南ローヌの中でも標高が高く、北よりにある。以前はAOCコート・デュ・ローヌの中の副次的呼称であったが、2005年に独立したクリュとしてAOCに昇格した。ヴァンソブルは南ローヌに含まれるが、北ローヌのエルミタージュやクローズ・エルミタージュと同じドローム県のワインであるため、南のヴァケラスやジゴンダス、ボーム・ド・ヴニーズ(いずれもヴォークリューズ県にある)と異なり、シラーの多様性やその地区のミクロクリマが、ワインの特徴を決定的にする役割を果たしている。葡萄畑が平原や高原に開けている南のアペラションに比べて、森林が多いこと(ヴァンソブルの1/4が森林)、標高が高いこと(最も高い所で470メートルに達する)、そして冷涼な気候であることがテロワールの大きな特徴。このため、ヴァンソブルのワインは南ローヌのワインに共通する高いアルコール度数と豊かな果実味と同時に、しっかりとした酸と洗練されたタンニンを兼ね備えた優美な味わいとなる。特にヴァンソブルの涼しい気候と高い標高に由来するシラーは、北ローヌの生産者からも注目を集めている。事実、自身のネゴスワインであるコート・デュ・ローヌ モン・クールに、ヴァンソブルのシラーをブレンドしているエルミタージュのジャン・ルイ・シャーブは「私はヴァンソブルを「南の北」と呼んでいます。ヴァンソブルのシラーは比較的遅く熟成して収穫できるので、「南の粗いシラー」ではなく、成熟しすぎていない、より洗練された、上品なワインを造ることができるのです。」と指摘している。
*ワインについて*
ドメーヌの非常に低い収量(平均25ヘクトリットル)で収穫を行なっている。収穫は手摘みで行ない、選果は葡萄畑ですぐに行なう。ドメーヌのワインは全てグルナッシュとシラーのブレンドから造られる。グラナッシュがしなやかさと、丸み、力強さ、ストラクチャーをワインに与え、シラーが色素とアロマ、タンニン、フレッシュさ、熟成力をワインに付与してくれる。
他のドメーヌのヴァンソブルと比較した場合、ドメーヌのヴァンソブルの特徴は「粗野な味わいでないこと」が最も大きな特徴。ジェラール・コンスタンは、「完全なフィネスと、レースのような口当たりを持ち、アペラションで最も上品で女性的なヴァンソブル。」と断言している。醸造コンサルタントのフィリップ・カンビとも、フィネスのあるワインを造るという共通の信念を共有している。
ドメーヌのワインは、レ・ボー・ド・プロヴァンスの二つ星レストラン<ウストー・ド・ボーマニエ−ル>やメジェーヴの四つ星ホテル<レ・フェルム・ド・マリー>、ベルギーのリヴ・シュ−ル・ムーズにある二つ星レストラン<ラ・ベルジュリ>などで取り扱われている。ベルギー、ドイツ、英国、スイス、アメリカなどに輸出されている。
・フィリップ・カンビ(
写真上
):パーカー・ポイント100点満点を4度獲得したシャトーヌフ・デュ・パプのクロ・サン=ジャンを筆頭に、100点満点2回のレ・カイユ、1回のクロ・デュ・カイユ、同じく1回のサン・プレフェなど、南ローヌを本拠に実に40以上のドメーヌをコンサルタントしている天才醸造家。
*ジェラール・コンスタンの説明による
ドゥニ・モルテ、ギガル、ルネ・ミュレとの親交について*
1995年以来、私は毎年、ドゥニ・モルテからジュヴレィ・シャンベルタンを購入していました。その後、ドメーヌは世界的な名声を獲得しましたが、私は、ドゥニや夫人のローランス、息子のアルノーとも親しくなり、家族ぐるみの付き合いを続けていました。
2005年にドメーヌを訪れた際、私が初めて手掛けたワインであるヴァンソブルの2004年物をドゥニとローランスに試飲させました。2人はワインをとても気に入ってくれ、一部のワインをバリックで熟成させた方が良いと助言してくれたのです。そして、ちょうど誠実な樽業者を探すのに苦労していた私に対して、2人はドメーヌのバリックを譲ることを提案してくれたのです。
こうして、私はドゥニ・モルテがジュヴレィ・シャンベルタン ラヴォー・サン・ジャックの熟成に使用したバリックを譲り受けて自分のワインを熟成させることにしたのです。ドゥニの他界は身を切られるほど悲しいものでしたが、その後もモルテ家とは交流を続けています。2009年の年末にもローランスに会いに行ってきたところです。
マルセル・ギガルの息子のフィリップ・ギガルとも親交があり、2005年物のヴァンソブルのアッサンブラージュは彼とともに行ないました。ギガルは、酸化しやすい品種であるグルナッシュの適切な熟成方法についてアドバイスをしてくれました。
アルザスのルネ・ミュレからも、特にバイオダイナミック農法に関して適切なアドバイスをもらっています。
しかし、栽培や醸造について、最も多く意見交換をして、アドバイスをしてもらったのは亡きドゥニ・モルテです。今でも彼の魂が私のワインに宿ってくれていると信じてワイン造りをしています。
↑ セラーに並ぶ、ドゥニ・モルテから譲り受けた
フランソワ・フレール社製のバリック ↑
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