HOME >> 生産者情報 >> シャトー・ヴィエラ(フランス/南西地方) 
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■ ドメーヌの
歴史&概要 ■
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■ ブドウ栽培と
醸造について ■
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■ 各キュヴェの詳細 ■
 シャトー・ヴィエラ Chateau Viellaはマディランで4世代続く蔵元。アラン・ブリュモンの下で研鑽を積んだ3代目当主のアラン・ボルトルッシ Alain BORTOLUSSIの参画によって数年で一躍脚光を浴びてた注目ドメーヌだ。区画選抜、最上の樽業者のバリックによる熟成、そして魔法のようなアッサンブラージュ技術をアラン・ブリュモンから習得したボルトルッシの手がけるマディランは極めてモダンで濃厚。そして何よりも抜群のコスト・パフォーマンスを誇る。

 フランスで最も権威ある専門誌『ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス』がコスト・パフォーマンスの高いワインを発掘する『LE GUIDE des meilleurs vins a moins de 20 euros=20ユーロ以下の最良ワイン』でも、過去5年の間に、全マディランの中で、2年連続を含む4度のコストパフォーマンス1位を獲得。しかも、2008年度版ではベスト4の3つを独占するという快挙を師のアラン・ブリュモンを押さえて成し遂げた。また、メイユール・ヴァン・ド・フランスにおいてもアラン・ブリュモンに次ぐ一ッ星に格付けされるなど、モダン・マディランの急先鋒としての地位を強固にする、マディラン最先端のドメーヌだ。

■ ドメーヌの歴史&概要 ■

 ドメーヌの起源は、1942年に北イタリア出身のピエール・ボルトルッシ Pierre BORTOLUSSIがこの地でブドウ栽培に着手したことに遡る。ピエールは1952年にシャトー・ヴィエラと恵まれた立地条件を備えた畑を購入し、ドメーヌの基礎を築いた。その後、ピエールの息子であるポール Paul、そして孫のアラン Alainへと受け継がれた。

 3代目当主のアラン・ボルトルッシは、ミクロオキシジェナシオンの装置を開発した著名なマディランの生産者パトリック・デュクルノー、そしてアラン・ブリュモンの下で研鑽を積んだ。パトリック・デュクルノーからは醸造とミクロオキシジェナシオンの技術を、アラン・ブリュモンからは、区画選抜と最上の樽業者のバリックによる熟成、そして魔法のようなアッサンブラージュ技術を習得した。その後、アランは1991年にドメーヌに参画。2000年までにドメーヌが所有するすべての畑の大改修を手がけ、最上の区画を選り抜いた。また、瓶詰めライン、温度管理機能付き発酵槽、ミクロオキシジェナシオンなど最新の機材を導入するなどしてドメーヌの設備を一新し、2002年にシャトー・ヴィエラの3代目当主に就任した。
2016年9月にはアランの二人の娘、クレールClaireとマリオンMarionがドメーヌに参画し、4代目当主となった。生物学を修めた次女マリオンは1年間イタリアの複数葡萄栽培家の元で修行。引き続き2年間の葡萄栽培醸造学の研修を続け、ドメーヌにて技術理論に基づく新技術の検証を父と共に行ってきた。一方長女のクレールは大学で法律と社会科学を修め、卒業後2年間、フランス外務省の仕事でギリシャ、インド、セルビアなどの諸外国を渡りキャリアを積んだ。ドメーヌではその専門知識を生かし事務、商品の流通、経営管理を担当する。また、2017年より、クレールとマリオンはドメーヌ・ベルトゥミューDomaine Berthoumieu(25ha)も経営している。
 写真(↑)は左からアランの妻、マリオン、クレール、アラン

・栽培面積: 25ヘクタール(AOCマディラン20ha、AOCパシュラン・デュ・ヴィック・ビル5ha)
・栽培品種: ● タナ:13ヘクタール
● カベルネ・フラン&カベルネ・ソーヴィニヨン:7ヘクタール
● プティ・マンサン:2.25ヘクタール
● グロ・マンサン:1.75ヘクタール
● アリュフィアック:1ヘクタール
■ ブドウ栽培と醸造について ■

 ドメーヌではリュット・レゾネを実践し、テロワールが可能な限りワインに表現されるように、土壌に注意深く配慮している。化学肥料は一切使用せず、施肥が必要な場合には、雌牛の堆肥をベースとしたコンポストを与えている。また、それぞれの区画の湿度を測定し、その結果に応じて耕運と下草を生やすことを交互に行っている。既に一部の畑は完全な有機栽培へと転換中。2017年にHVEレベル3(Haute Valeur Environnementale:環境価値重視)認証を取得。2023年にAB認証取得予定。

 ブドウ樹はギヨ・サンプルに厳格に剪定。すべてのブドウにまんべんなく日が当たるように、7月に手作業で除葉を行う。また、収穫時のブドウの房の数は、マディラン トラディション向けのブドウは1株当り7房。マディラン プレスティージュ向けのブドウは、1株当り5房になるようグリーン・ハーヴェストで調整している。

 収穫は熟練した摘み取り人が15人でグループを組み、摘み取った畝で直ちに選果を行い、選果台を用いた場合の酸化のリスクを避けるとともに、醸造所までのブドウの運搬に要する時間(最長でも20分)をできるだけ短縮するように努めている。

 醸造に関しては、柔らかく絹のようなタンニンを持つワイン造りを目指している。ドメーヌのワインは、アメリカ、カナダ、ドイツ、ベルギー、スイス、ノルウェーなどに輸出されているほか、パリにあるカーヴ・パンテオンやトゥール・ダルジャンなどにも販売されている。
■ 各キュヴェの詳細 ■
Madiran Tradition AOC, Rouge
/マディラン トラディション 赤 ==>> 詳細はこちら
Madiran Prestige AOC, Rouge
/マディラン プレスティージュ 赤 ==>> 詳細はこちら
Madiran Symbiose AOC, Rouge
/マディラン サンビオーズ 赤 ==>> 詳細はこちら
Pacherenc du Vic-Bilh Sec AOC, Blanc
/パシュラン・デュ・ヴィック・ビル セック 白 ==>> 詳細はこちら
Pacherenc du Vic-Bilh Louise d'Aure AOC, Blanc
/パシュラン・デュ・ヴィック・ビル ルイーズ・ドール 白

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