HOME >> 生産者情報 >> スラ・ヴィンヤーズ(インド) 

↓バナーをクリックしてください↓

↓INDEX↓
スラ・ヴィンヤーズ概要
--------------------
スラ・ヴィンヤーズCEO
ラジーヴ・サマント
--------------------
スラ・ヴィンヤーズ
総括コンサルタント
ケリー・ダムスキー
--------------------
テロワールについて
   ・土壌
   ・天候
   ・水
   ・ディンドリ
   ・堆肥
   ・水量調整
   ・環境保全型農業
   ・害虫駆除&薬品調整
--------------------
各キュヴェの詳細
--------------------
メディア・リスト
--------------------
世界で最も
エキサイティングな
インド・ワイン・マーケット
(2018年8月19日))
--------------------
スラ・ヴィンヤーズ訪問記
(2017年2月)
--------------------
ラジーヴ・サマント最新インタヴュー記事(2018年8月19日)


スラ・ヴィンヤーズの創業者でありCEOのラジーヴ・サマントは、インド・ワインのパイオニアの1人で、マハラシュトラのナシクをワインの中心地に変えた貢献者である。このインタヴューでは、英国とインドの2箇所を拠点とする生活を送るプロフェッショナルが、年間1,200万本の売上を達成したスラの最新の画期的な出来事を祝福する。

Q. スラ・ワインの成長ストーリーを、どのように表現しますか?
 A. スラは過去12ヶ月で100万ケースの売上を計上したばかりで、年間100万ケース(または1,200万本)のワインを販売したインド初の企業となります。これは極めて大きな業績で、国内及び海外向け販売のトータルの出荷数を含んでいます。まさにインドのワイン・マーケットが成長している状況を示しています。これは前年度に比べて15%増加し、金額ベースで20%増加したことを表しています。

今日のインドのワイン・マーケットは、素質と潜在的成長に関しては世界で最もエキサイティングなマーケットの1つです。スラは60%以上のマーケット・シェアを持つ、疑う余地のないマーケット・リーダーであり、消費者が一番に選んでいます。長年にわたる数多の努力の後に腰を据えるのには格好のポジションです。

来年、スラは20周年を迎えます。そして、大きな祝賀会が催されます。我々は長い道のりを歩んできました。初年度に5万本、昨年は1,200万本を販売しました。これは素晴らしい航海でした。

Q. インドのワイン・マーケットで注目すべきトレンドは何でしょうか?
 A. インド・ワインの認識は過去10年間で確実に変わりましたが、これは品質にかかっています。我々のワインはみるみる良くなっており、インドにおけるワインの認識度は劇的に高まっています。我々は、ワインのクオリティに関してはさほど大きくはないものの、消費が少ないという問題を抱えていました。しかし、今日この2つの要因は変化を遂げました。我々のワインは、チリやオーストラリア産などのワインと競合して、著名なスーパー・マーケットの棚に並んでいます。これは優れた特徴です。

インドでは我々が創業してからワインの消費量は3倍に増加しました。この数字は微々たる物ですが、成長傾向は他のマーケットよりも遥かにスピードが速いのです。つまり、認識が高まることによってワインの消費量が伸び、年平均成長率20%で増えています。

確かに、ワインは圧倒的に女性が嗜む飲料だとしても、インドにおける消費傾向は、非常に男性的でもあり女性的でもあります。 ついでながらに言うと、赤ワインを嗜む割合は、男性の方が高いです。

Q. 国際マーケットに関して、計画がありますか?
 A. 当社のトップ3・マーケットはイギリス、ドイツ、そしてアメリカです。また、およそ22カ国でワインを販売しています。3年ないしは4年で、当社のワインは30カ国で入手できるようになるでしょう。また、販路の拡大を視野に入れ、空港の免税店に進出したことが重大なストーリーとなりました。ムンバイやデリーのようなインドの主要空港におけるインド・ワインの販売は印象的なものです。

イギリスやニューヨークのような町では、ハイエンドなインド・レストランがスラのワインをオン・リストしています。今日、5年前には考えられないインド・ワインのセレクションを見ることができます。インド・レストランが繊細でスパイシーな料理を提供するにつれ、インド・ワインとのペアリングの可能性も高まりました。

スラはイギリスのマークス&スペンサーの棚に並んだ最初のインド・ワインです。しかしながら、国際的な小売業者は極めて低価格で利益率の妥協を期待しており、いまだに苦戦を強いられています。小規模な営業を行うインドでは、微妙な立場に置かれています。

しかし、もちろん我々にとって最もエキサイティングなストーリーは、飛躍的な発展をとげ、“スラ”としてこのように強力なブランド認識を生み出したインドのマーケットです。

Q. インドのワイン・ホットスポットとしてナシクを確立させたのは、どれほど大変だったのですか?
 A. 規制や官僚的な観点から、たくさんの仕事をしなければなりませんでした。しかし、消費者の視点から見ると、それは起こるべくして起こり、飛び込む準備ができていました。それは大成功でした。そして初日からわれわれは正しいことを行い、後ろを振り返らないと理解していました。

昨年、スラは世界で最も訪問されたワイナリーの1つで、インド、そして世界各地から約35万人の訪問者を迎えました。これはスラを巨大な観光地と化し、95%は国内の旅行者でした。

また、ナシクはインドで最も急成長を遂げている都市の1つで、ワインが毎日のライフ・スタイルの一部となっている地元民もいます。地域における影響の一例として、ワイナリーからわずか500メートルのSavargaon サバーアガンという地元の村は、良い方向へ信じ難いほど変化しました。最初にこの村に現地入りした際、村全体で正規の仕事に就いている人は誰一人としていませんでした。現在、少なくとも、各家庭の1人はスラに関わっています。村に届いた成功は大きな喜びの源です。そして、それは何百もの村の1つです。

農業経営では、2,000エーカーからブドウを購入しています。これにより、より多くの人を雇用することができる農家は安定し、本質的な変化の好循環を作り出しています。今日、ナシクはインドのいかなる地方でも最も高い農業収入を得ており、驚くべき結果を出しています。

Q. 将来の計画は?
 A. 我々は、バンガロールから車で2時間の新しいKarnataka カルナータカ州(アラビア海に面するインド南西部の州)のワイナリーに非常に沸き立っています。もう1つの美しい観光地の創生という観点から、ここ1-2年のうちにナシクでの成功を再現したいと考えています。

また、毎年新しいワインを紹介しています。今年は初めて白ワインの王であり、今まで我々が扱っていなかったシャルドネを発売する予定です。舞台裏で多くの研究と開発を行って適切なブレンドを見つけました。実のところ限界はありません。我々がスタートした時と比べると物事は遥かに優れていますが、煩雑なお役所仕事と、少しだけアルコール飲料を取り巻くアンビバレンス(ためらい)という問題があります。

しかし、概してマハラシュトラ州とカルナータカ州の政府は非常に協力的で、我々はますます多くの州への拡大を期待しています。また、人々をスピリッツからワインへと移す明確な健康上のメリットもあります。

Q. グローバル・インディアンは、あなたのプロフェッショナルな意思決定にどのように影響を与えますか?
 A. インドのワイン・マーケットは、世界で最もエキサイティングなマーケットの1つです。私は、かたやインドにしっかりと足を下ろし、もう一方ではロンドンのような場所で二重の生活を送ることがベストだと感じています。私にとってロンドンは、間違いなく世界で最高の都市の1つです。皮肉にもBrexit(欧州連合からのイギリス脱退)の投票は、この二重生活をさらに良心的な価格にしました。住宅費が急落したことで、ロンドンはさらに魅力的なものになりました。 我々がインドで取り組んでいる問題のひとつは、環境の悪化と高レベルの汚染です。そして、ロンドンは毎朝ハイド・パークでひとっ走りするといった素晴らしいオプションも与えてくれます。

職業的に、ロンドンは我々のビジネスの側面をさらに広げる素晴らしい基盤を提供しています。我々は強靭な輸入ビジネスの機会を得て、レミー・マルタン・コニャックのようなプレステージの高いブランドをインドに持ってきました。そこには、我々すべてが知っているように、イギリスとヨーロッパで作り上げられた偉大なスピリッツがあります。

だから、私は、ロンドン、ムンバイ、ナシクを拠点とした生活を送っているのです。

Copyright@IZUMI TRADING CO., LTD. All rights reserved.