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生産者について
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ポートワインについて
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各キュヴェの詳細
■ 生産者について ■

 150年以上もの間ポートを造り続けているカレム社は、ドウロ川の川岸にセラーを持ち、シマ・コルゴ地区で最良の地として名高いキンタ・ダ・フォス、平均樹齢80年のブドウが植えられているキンタ・ド・ペゴ、そしてドウロ・スペリオール地区のキンタ・ド・アルノゼロに“A”クラスの畑を所有している。ポートの畑にランク付けがあることはあまり知られてはいないが、実際それはとても厳しいものである。畑は場所、土壌、傾斜、日照、植樹率、樹齢など12もの項目により検証、ポイントを得る。その総合得点により“A”から“F”の6クラスにランク付けされるのだ。Aランクに格付けされた畑は1,000本の木から550~600ℓのポートワインを造ることが許されるが、Fランクの畑は全く生産を許されないこともある。
カレムの所有する畑で特に注目したいのは、ドウロ・スペリオール地区のキンタ・ド・アルノゼ。この地区はドウロの中でも最も暑く、乾燥しており、急斜面が多く、未開拓の地が残る場所だ。キンタ・ド・アルノゼは、キンタ・ド・ヴェズヴィオやテイラーのキンタ・デ・ヴァルジェラスに囲まれた正真正銘のトップ・キンタである。また、ドウロのキンタ中、収量が極端に少なくポルトガルで最も高貴で希少なブドウ品種として名高いトゥリガ・ナショナルの栽培面積が1番広いことで知られる。キンタ・ド・アルノゼの歴史は古く、1527年から礼拝堂や寺があったという記述が残る。また、ポートの母とも呼べる、キンタの開拓者であり、ポート生産の第1人者として有名なフェレイラ・ドナ・アントニアが19世紀にキンタ・ド・アルノゼを所有していたことはこの畑の可能性を物語るもの。フェレイラ家が所有していた畑はキンタ・ド・ヴェズヴィオを含め、大変有名なものが多いのだ。

1998年まではカレム一族が代々継承してきたポート・ハウスであったが、それ以降、ポルトガル人オーナーの手に渡り、現在はポート生産グループで第4番目の規模を誇るSogevinus(ソジェヴィナス)の傘下に入っている。Sogevinusはカレムの他に4つのポート・ハウスを所有する。1750年からヴィンテージ・ポートやコルヘイタを中心に生産する、J.W. Burmester, 350年の歴史を持つKopke、ヴィンテージ・ポートで名高いBarros、 超モダンなプレゼンテーションのポートを生産するGilbertsである。
■ ポートワインについて ■

三大酒精強化ワインの一つであるポートは、発酵の途中でアルコール度数77%のブランデーを添加して造られるワインである。その美しい色合いと甘美で気品溢れる味わいから“ポルトガルの宝石”と称される。ポートはルビー、ホワイト、タウニーに分けられ、ヴィンテージ宣言された年のブドウから造られ、ろ過せずに瓶詰めしたルビーをヴィンテージ・ポート、単一年のブドウを用い4~6年ほど樽熟成させたポートをレイト・ボトルド・ヴィンテージ、そして単一年のブドウから造られ、7年以上の樽熟成の後、澱引きし瓶詰めしたタウニー・ポートをコルヘイタと呼ぶ。タウニー・ポートはルビーを黄褐色まで熟成させたもので、本場のポルトガルでは最も人気のあるポート。ルビー・ポートは年度の異なるワインをブレンドし3年以上樽熟成させたもので最も一般的なタイプ。ベリーや軽いタンニンを味わうことができる。ホワイトは白ブドウを原料に樽で3~5年熟成させたもので、甘口のものから辛口まで幅広い。冷やしてアペリティフとして飲まれるのが一般的。
■ 各キュヴェの詳細 ■
Fine Ruby Port/カレム ファイン・ルビー・ポート
Fine Tawny Port/カレム ファイン・タウニー・ポート
Late Bottled Vintage Port/
カレム レイト・ボトルド・ヴィンテージ・ポート
Colheita Tawny Port/カレム コルヘイタ タウニー・ポート

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