フランス・ワインの殿堂と呼ばれるアカデミー・デュ・ヴァン・ド・フランス(フランス・ワイン学士院)の正会員に,アンリ・マリオネが選出されました。
AOCを創設した故ル・ロワ男爵によって1993年に創設されたこのアカデミーは,フランス・ワインの世界的な威信と名声を守り,構成に伝えるために活動している,最も格式あるフランス最高峰のワイン組織。その会員には,オベール・ド・ヴィレーヌ,ドミニック・ラフォン,アンヌ=クロード・ルフレーヴ,リュル・サリュス伯爵(ディケム元支配人),ジャン=ベルナール・デルマス(オー・ブリオン元支配人),ジェラール・シャーヴ,レオナルド・ウンブレヒトなど,正真正銘,万人が頂点と認める造り手が名を連ねています。
定員はわずか40名。会員の死亡などで欠員が生じた時に限り,現会員の推薦と選挙によって新会員が決定される仕組みになっています。折りしも,エティテンヌ・ヒューゲルの逝去に伴い,昨年11月に行われたアカデミー総会における選挙で,アンリ・マリオネが満場一致で会員に選出されたのです。その後の晩餐会では,夫人同伴で参加していたアカデミー会員であるオベール・ド・ヴィレーヌ氏やドミニック・ラフォン,シャトー・ディケム元支配人などに,マリオネのプロヴィニャージュがサーヴィスされるという名誉にも浴しました。
アカデミー・デュ・ヴァン・ド・フランスの晩餐会の数日後,ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティのオーナーで,アカデミーの副会長を務めるオベール・ド・ヴィレーヌは,マリオネに祝意を表明しました。以下の通り,アンリ・マリオネあての手紙のなかで,晩餐会でサーヴィスされたプロヴィニャージュの味わいを高く評価しました。
|
|
アンリ・マリオネ様
「私たちのアカデミー会員になることに祝意を表します。まさに,熱狂的な全会一致で,会員の一人一人が貴殿が会員職に就くことを承認いたしました。晩餐会でサーヴィスされたロモランタンは秀逸な出来映えで,ミネラリーであると同時に,とても豊かな味わいでした。素晴らしい歓待でした。」
2009年11月27日
オベール・ド・ヴィレーヌ
|
|
*アカデミー・デュ・ヴァン・ド・フランス
/Acedemie du Vin de France(フランス・ワイン学士院)について
アカデミー・デュ・ヴァン・ド・フランスは,AOCを創設したル・ロワ・ド・ボワゾーマリエ/Le Roy de BOISEAUMARIE男爵によって1933年に創設されたアカデミー。フランス・ワインの世界的な威信と名声を守り,後世に伝えるために活動している最も格式あるフランス最高峰のワイン組織。定員はわずか40名で,会員の死亡などで欠員が生じた時に限り,現会員の推薦と選挙によって新会員が決定される。現会長は,シャトー・ド・ボーカステルのジャン=ピエール・ペラン。副会長は,ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティのオベール・ド・ヴィレーヌ。このほかにも,ドミニック・ラフォン,アンヌ=クロード・ルフレーヴ,リュル・サリュス伯爵(シャトー・ディケム元支配人),ジャン=ベルナール・デルマス(シャトー・オー・ブリオン元支配人),ジェラール・シャーヴ,レオナルド・ウンブレヒト,ジャン=シャルル・ル・ボー・ド・ラ・モリニエール(ドメーヌ・ボノー・デュ・マルトレー),ユベール・ド・モンティーユ(ドメーヌ・ド・モンティーユ),ノエル・パンゲ(ドメーヌ・ユエ)などが会員に名を連ねている正真正銘の「フランス・ワインの殿堂」と言える名誉団体。本拠はパリ8区のレストラン・ローラン内にある。ローランはミシュラン1つ星で,大統領官邸であるエリゼ宮に隣接しているため,政財界の要人が頻繁に利用する名レストラン。
アンリ・マリオネは,2009年11月24日にこのレストラン・ローランで行われたアカデミー・デュ・ヴァン・ド・フランスの年次総会で,アカデミーの会員に選出された。以下は,アカデミー・デュ・ヴァン・ド・フランスからアンリ・マリオネに送られた公式な任命通知書(左)と,フランスの日刊紙『ラ・ヌーヴェル・レピュブリック』が,アンリ・マリオネのアカデミー会員就任を伝える記事(右)。2009年12月29日の紙面の3ページに,「フランスで最も古い葡萄樹と共にアカデミー会員になった造り手,アンリ・マリオネ」という大見出しで,4段抜きで掲載された。
『ラ・ヌーヴェル・レピュブリック』は,『ル・モンド』,『フィガロ』と並ぶフランス全国紙のクオリティ・ペーパー。
|
|
この2009年11月24日のアカデミー・デュ・ヴァン・ド・フランスの
年次総会の後の晩餐会では,アカデミーのほぼ全会員が夫人を伴い出席。
デザイナーの高田賢三といった招待客を含めた100人の列席者の下,
アンリ・マリオネのプロヴィニャージュの2008年物が振舞われました。
プロヴィニャージュは,
アペリティフに出されたジャック・セロスのシャンパーニュの後に,
前菜に合わせてサーヴィスされました。
|
|
ブラン・ド・ブラン エクストラ・ブリュット“ヴァージョン・オリジナル”<ジャック・セロス>
プロヴィニャージュ 2008<アンリ・マリオネ>
帆立貝のマリネ スモーク風味のクリームミルク
コルトン・シャルルマーニュ 1994<ボノー・デュ・マルトレー>
オマール海老 香辛料とひらたけ ボリジのブイヨン添え
ヴォルネィ“シャンパン”1級 1999<ドメーヌ・モンティーユ>
ジュヴレィ・シャンベルタン“オー・コンボット”1級 1999<ドメーヌ・デュジャック>
ジビエのトゥルト
ポムロール 2001<シャトー・ガザン>
農場産サン・ネクテール
ヴーヴレ“ル・クロ・デュ・ブール”プルミエール・トリ 1997<ドメーヌ・ユエ>
ヌガー・グラッセ マルメロ風味
コーヒー 小菓子 チョコレート
|